時代の波に取り残される・・などと、よく言われる。分かりやすく言えば、その時代の社会が欲している潮流(ちょうりゅう)、もっと分かりやすく言えば、その時代の風潮(ふうちょう)、もっともっと分かりやすく、顎(あご)の筋肉が痛くなるほどよく嚙(か)み砕(くだ)いて言えば、その時代の流行、政治の流れ、世間の考え方etc.となるが、それらに自分の考えや行動を同化、同調できなくなるという意味になる。さらにさらに分かりやすく言うなら、社会のリズムに合わせられない・・ということだろう。世の流れが馬鹿だなぁ~~…と思えたとしても、馬鹿だなぁ~~と思わず、そうなんだなぁ~~と同化すればいい訳だ^^ これを忘れると生き辛(づら)くなる。世の中は辛(から)いのだ。嫌(いや)なら、ったくっ! …と、庵(いおり)で世を儚(はかな)めばいいだけの話である。^^ まあ、これは冗談だが、身体(からだ)にバイオリズムという定まったリズムがあるように、世の中にもその時代、その時代の一定のリズムが流れていることは疑いのない事実である。
とある中華料理店である。客が食事を終え、レジでレシートに書かれた勘定(かんじょう)を払いながら店員となにやら話している。
「この店は他に比べてかなり安いんだけど、こんな額(がく)でやってけるのっ!?」
「ええ。それがうちの商売リズムなんでっ!」
「商売リズム? なんだい、そりゃ?」
「ははは…他所(よそ)は他所、うちはうち・・ってこってすよっ!」
「いや、そんなこたぁ~どうでもいいんだけどさっ! この店は美味(うま)いから、俺としては続けて欲しいんだよなぁ~~」
「有難うございますっ!」
「そうなるとさっ! 採算が取れてんのかなぁ~~って気になる訳よ!」
「ははは…まあ、うちのリズムですからっ! 潰(つぶ)れても儲(もう)かってもっ! ねっ!」
「ああ、なるほど…」
客は妙なところで納得し、店を出ていった。
このように、自分達のリズムを忘れることなく生きていくのが世の中に流されない秘訣(ひけつ)なのかも知れない。^^ 分かりやすく言えばアイデンティティ[個性]を失(な)くさない、これ以上ないほど分かりやすく言えば、^^ 人は人のリズム、自分は自分のリズムで・・ということになるだろう。^^
完