いつの間にか、また国政選挙が行われようとしている。別に私が、「選挙、お願いしますっ!」と頼んだ訳でもないのに、である。^^ まあ、憲法やそれに基づいた公職選挙法の規定がある以上、仕方のないところだが…。これは「憲法を改正してくださいっ!」と国民が発議した訳でもない話とよく似通っている。^^ それはさておき、今回の選挙もそうだが、個人名は知っていたり好感が持てる候補者に投票すればいい訳だが、誰も知らず[この場合は当然、好感が持てる候補者はいないことになる]、誰に投票していいか分からない場合は困る。そこで、政党名は? ということになるが、多数ある政党で、コレっ! という政党がなけれぱ、やはり分からない。^^
とある家庭のテレビ画面に選挙速報が映っている。
『当選確実が出ましたっ! 湯舟歌雄、2,236票 当選確実!』
その画面を観ていた夫の会話である。
「ほう! よほど歌が上手(うま)いんだろうな…」
そこへ、ひょいと現われた妻のひと言(こと)が加わる。
「分からない人でも、なんかいい感じ、じゃないっ?」
「そうだなっ! だから、当選確実か…。俺は今一、開票率5%で当選確実ってのが分からないんだが…」
「そうね…」
選挙は国民サイドの分からない疑問を投げかける場でもある訳だ。^^
完