水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

四方山(よもやま)ユーモア短編集 (71)たまには…

2021年11月07日 00時00分00秒 | #小説

 いつも我慢したり始末していたとき、たまには…と思うことがある。まあ、思わなければ、それまでだが、^^ 思ってしまった以上は仕方がない。フツゥ~の場合はともかくとして、体力を回復したり疲れをとる場合は、いいんじゃないか…と思える。皆さんは、そう思いませんか?^^ 今日は、たまには…ファミレスでも…と思い、書き進めている四方山話(よもやまばなし)である。^^
 袋川(ふくろがわ)は、レジ袋が必要になった買い物に出た帰り、^^ たまには…ファミレスで昼食しようと意気込まなくてもいいのに意気込んで思った。^^ 思うと実行するのが袋川のいいところでもあり悪いところでもあった。幸い、この日は買物で出たお釣が3,000あったから、二つの金融機関へ¥1,000づつ預けなくてもいいのに預け、^^ 残った¥1,000をファミレスの食事代に回そう…と考えた。硬貨が¥500くらいあった・・ということもある。要するに、流動性選好の取引的動機を持った・・ということに他ならない。少し経済学的なので分かりにくいから、分かりやすく言えば、単に、へへへ…食べるかっ! とお金を使う意思を持った・・ということになる。
 袋川はその後、昼食を美味(おい)しくファミレスで済ませ、帰宅の途についた。袋川に生じた、この場合のたまには…の発想は、いいのではないか…と私には思える。たまには…が、いつもになれば、どうなんだろう? とも思える。別に良い悪いの問題でもないようにも考えられるのは、お金を世の中で流動させ、少しでも社会の景気に貢献しよう…という考えにも繋(つな)がり、強(あなが)ち悪くもないとも考えられるのである。まっ! 袋川の場合は、そこまでの考えもなく、ただ単に、たまには…と思っただけだったから、フツゥ~の世間一般的な発想なのだが、これとて良い悪いとロジカル[論理的]に語る内容でもなく、たまには…は結果として否定されるものではない・・と結論づけられるのである。
 今日は、たまには…という発想が、いいのか悪いのか? という点を探る四方山話でした。^^

                   完


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