勝利という概念は、対極の敗北という概念を前提としている。当たり前だろっ! と興奮されずお読み下さい。^^
では、勝つとはどういうことなのか? その辺を八十話の四方山話(よもやまばなし)としてお話したい次第だ。
二人の老人が小春日和の公園で話をしている。
「アメリカも騒いでますなっ!」
「そうそう! 勝利宣言で騒いでますなっ!」
「あそこまで熱くなる必要がありますかっ!」
「ですなっ! まあ、国民性の違いですかなっ!」
「コロナ対策の方が大事に思えますが…」
「…はいっ!」
「コロナに勝利する方が勝利に思えるんですがな…」
「さよですなっ! これは生存を賭けた人類すべての勝利でもありますっ!」
「アメリカが世界をリードしてくれませんとっ!」
「そうそう! 選挙なんて小さい小さいっ!」
「まあ、小さくはないとは思いますが、さほど大きくもないっ!」
「…はいっ!」
コンビニ弁当を食べ終えた二人の老人は、そう言いながら、晴れた青空を見上げた。
人類にとって真の勝利とは何なのか? それが究極の問題のようだ。
八十話は勝利とは?を考える四方山話でした。私には分かりません。^^
完