水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

四方山(よもやま)ユーモア短編集 (79)面子(メンツ)

2021年11月15日 00時00分00秒 | #小説

 面子(メンツ)・・英語で言えばメンバーなのか? まあ、そこら辺(あた)りのところはよく分からないが、^^ ともかく面子が揃(そろ)わなければ成ることも成らず、話にならない・・ということになる。今日の七十九話は、鬱陶(うっとう)しい秋霖(しゅうりん)の雨がショボ降る中、書き進める[正確にはバーチャル・リアリティーの非現実的なPCキーを打ち進める]四方山話(よもやまばなし)である。^^
 四人の男達が雀卓(じゃんたく)を囲み、マージャンをやっている。
「はいっ! 出ましたっ! 自摸(ツモ)、メンタンピン三色(サンシキ)…跳ねましたねっ! 親の跳満(ハネマン)、六千OIL(オイル)!」
「チェッ! オーラスで独(ひと)り勝ちかよっ!」
 竜川に自摸で上られ、豚野は『上手(うま)いこと言いやがる…』と思いながら愚痴った。
「申し訳ないっ! これで、夕飯代は三人持ちで…」
「よくよく考えたら、いつも俺達が持ってねぇ~かっ?」
 豚野は他の面子二人に同調を求めた。
「…だなっ!」「そうだな…」
 牛山と鳥崎は、『そういや、いつも何か持ってかれるな…』と、食事代以外にも支払わされた数々の品々を思い出しながら、豚野に追随した。
 七十九話は、面子も似通った面子と組まないと鴨(カモ)にされる・・という、WARNING(警告)めいた四方山話でした。^^

 ※ 鴨にされる・・とは、鴨鍋に入れる鴨にされるという意味です。^^

                   完


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