あなたは勝ちたい! 派か? それとも一生懸命! 派だろうか? 訊(たず)ねた方が答えるのが礼儀だから、私から言わせていただけば、私は一生懸命! 派である。どういうことか? といえば、一生懸命やって、結果が負けであれば、それはそれでいい…と思う派ということだ。とかく人は勝つことに拘(こだわ)る。一例をあげれば戦争がある。無論この場合、負ければ多くの犠牲者が出る訳だが、負けることで得る大きな結果もあるということだ。勝てばそれはそれでいいのだろうが、いつまでも争って勝ち続けねばならない。負ければそれがなくなる。修羅から解放される・・ということだ。戦後の我が国である。^^ で、それが分かっていて、どうして勝ちたい! のかをお話する九十四話の四方山話(よもやまばなし)だ。^^
二人の中年男が語り合っている。話しているのではなく語り合っているのである。^^ 自分の主張で相手の主張をやっつけたいのだ。要は、勝ちたい! のである。
「いやいや、オリンピックは完璧(かんぺき)にやらないと、世界史で未来永劫(みらいえいごう)、恥をかきますよっ!」
「そら、そうでしょうけど、やるっ! と立候補し、決定したんだから、そこは、やるべきでしょ!?」
「やれますかっ!?」
「そりゃ、やれるでしょうよっ!!」
意固地(いこじ)に反論し合う二人だったが、内心ではオリンピックなどはどうでもよく、勝ちたい! のは新型コロナ! だった。!
このように、勝ちたい! 気分は、表面から!は見えない訳である。^^
九十四話は、勝ちたい! とは? を探る四方山話でした。^^
完