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生まれ変わりのメカニズム(後編)

2017年04月01日 | 霊界

生まれ変わりと人生計画は、原則としては、上段階の霊になるほど、多くの計画を立て、人生計画、職業計画等をいろいろ立ててきます。

 

五次元善人界ぐらいになると、家族計画とか、伴侶の計画とか、その程度の計画は立てるけれども、「職業はてきとうでいい」と言っている人もいます。六次元光明界ぐらいになると、たとえば、「自分は画家になる」「政治家になる」「学者になる」などと、ある程度、決めています。

 

五次元ぐらいの人だと、だいたいブルーカラーとホワイトカラーの区別ぐらいだけで出てきます。

四次元幽界ぐらいだと、けっこう本人の好みで出てくるのです。たとえば、酒のにおいのする所へ行ってみたりします。

 

女性であれば、例として、「自分はやはり美人になりたい。前回、生まれたときには、ミスユニバースのコンテストに出て準ミスになったが、ミスにはなれなかった。もう少しのところで二位になった。悔しい。前回より進歩するためには、もっと美人の母親と、もっと二枚目の父親を選ばなければいけない」と考えて、美男美女の俳優夫婦がいたら、「ここだ」と飛び込む人もいます。

 

その人は容貌のことしか考えていないわけです。とにかく、「この前は準ミスだったから、今度はミスになりたい」という一念が、その人を地上の両親の所に引き寄せることがあります。これだけしか計画がない人もいるのです。

 

このように、酒のにおいだけで行く人や、「美人で生まれればよい」ということだけで行く人もいるし、ある程度、人間関係を決めている人、もっと大きな人生計画を立てている人など、いろいろあるのです。

 

本来、だれしも、「地獄に堕ちよう」と思って、計画を立ててはいないわけですが、フラフラっと地上に出ていく人が、だいたい地獄に堕ちるのです。無鉄砲に出ていって、堕ちてしまうのです。

 

霊界の人口も、やはりピラミッド型になっています。底辺ほど多いのです。現在、地上の世界には数十億人もの人がいるわけですが、それだけの人数がいるということは、底辺の層からそうとう出てきているということです。フラフラっと地上に出てきている人がたくさんいるのです。それで、守護霊はその人を守りたいのですが、「おれは守護霊より酒を取る」とか「女性を取る」とかいうことで、だいたいそちらへ行ってしまうのです。そして、地獄へ堕ちてしまうわけです。

 

光の天使になると、計画と実人生とのあいだに、それほど狂いはありません。

如来(八次元如来界)ぐらいになると、そんなには、ずれないのです。アリストテレスのように、「自分の生前の仕事自体は間違っていなかったけれども、若干、のちの世で唯物論のほうに流れていくような教え方をしたのがまずかった。もう少し、霊的に言うべきだったのに、それを忘れてしまい、この世的になってしまった」と、あの世で反省する人もいて、こういうところで多少のずれは出ますが、そう大きなずれは出ません。

 

菩薩(七次元菩薩界)はどうかというと、そうとうの部分を計画するのですが、ただ、やはり菩薩でも失敗はあります。それはなぜかというと、この世にはこの世の厳しい掟があるからです。たとえば、「救世運動を手伝いたい」と思っても、「うちの奥さんが、どうしても・・・・・」「子供が小さくて、どうしてもできない」などということがあります。そういう執着はどのような人にもあり、そのへんで多少、本人の人生行路に色付けと違いが出るのです。菩薩であっても、やはり、この世的な自力の部分が残っているわけです。

 

あの世から見ている高級霊は、「おまえ、ほんとうは菩薩ではないか。その菩薩が何をしているのか」と思っているのですが、本人はそうではないのです。決断できない。子供たちから、「お父さん、頭がおかしいんじゃないの」と言われたら、説得する自信がない。大衆布教をしたいけれども、大衆を説得する前に、自分の息子や娘を説得できない。そういう人がいるわけです。やはり、菩薩などでもそれなりに苦しみがあるのです。

 

六次元光明界の人でもやはりあります。それは同じです。

光明界の人の例を挙げれば、たとえば、バートランド・ラッセルという数学者、哲学者がいます。世界の平和に貢献したとか、いろいろなことで有名な人です。この人は日本を回って平和講演をしたりもしました。

 

このラッセルは哲学史などをたくさん書いていますが、本来もう少し高い自覚を持つべきだったのに、地上で学問をしすぎて、あの世のことを忘れてしまい、かなり知性的な教えを説いてしまいました。たとえば、「私は神とか霊とかは信じられないが、宇宙の合目的的(ある物事が一定の目的にかなっているさま)な意志は信じる」と言って、このへんの感覚で終わってしまったのです。そのため、天上界に還ってから、「ああ、しまった」などと言っています。

 

あるいは、H・G・ウェルズという人もいました。火星人の襲来を描いた「宇宙戦争」などの小説で有名です。彼は菩薩界から出た人だったのですが、科学的な方向にかなり行ったので、多少、あの世へ還ってから修正を余儀なくされました。

 

そのように、自分の計画と実績には、そうとうずれがあるのです。それは、会社でも、「月末になったのに入金されていない」「出金が予想より多かった」などということがあるのと同じで、予想と実績は、ずれるものなのです。そのずれがどれだけ大きいかは個人差があります。

 

私たちはどの霊界からこの地上に降りてきたのかはわかりません。しかし、心を静めて、自分の心の奥の奥を感じたときに、心を惹きつけさせるものが確かにあるはずです。それが、お酒であったり、美貌であれば、今世の人生をもっと有効に使わねばなりません。人様に喜んでもらえるような行動が必要ですし、人様に愛を与える行動を少しでも実践しなければなりません。

 

心の奥の奥から聴こえてくるものが人助けであったり、救世運動であれば、あなたは光明界や菩薩界の住人かもしれません。心を静め守護霊の声を聴き、今世、あなたが計画した人生を歩んでください。それが神仏や天使たちの願いなのです。

 

---owari---

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