(「エローヒム」は中東にいろいろな宗教を起こした神)
イスラエルの歴史のなかには、その「祟り神」と、キリスト教のイエスの教えにつながる部分があります。預言者などが出てきて教えていることのなかには、その部分があることはあるので、私には、どうしても神が二種類あるように見えてしかたがありません。
「エホバ」といわれている神と、「エローヒム」といわれている神とは、実は違うのではないかと思われます。一神教といわれつつも実は違うのではないかと思うのです。
「エホバ」といわれる神は「妬(ねた)みの神」です。『聖書』にはもともと、きちんと「妬(ねた)みの神」と書いてあったのですが、さすがに具合が悪いので、最近は日本語を訳し分けていて、「情熱の神」と訳したりして、上手に言い換えています。
しかし、原語はやはり「妬みの神」であり、「妬む者」、「われは妬む者なり」とはっきり言っているので、少し怪(あや)しいのです。最初のときの神は、神だとしても、先ほど述べたようなことからすれば、「裏側」のほうの神様ではないかと思うのです。
ただ、国ができてからあとは、中東あたりを支配していた神々の中心の指導を途中から受け始めているのではないでしょうか。そのなかには預言者として、使命として、きちんと指導を受けている者もいるのではないかと思うのです。
イスラエルには預言者が数多く出ていますし、その後も、現代でも偉い人がたくさん出てはいるので、「全部が駄目」というわけではなく、そのなかにはいろいろ混ざっているのではないかと思います。
「エローヒム」は、実際には、中東にいろいろな宗教を起こした神の一人でしたし、おそらくはエジプトのほうも見ていたはずだと思うのですが、このあたりについて、当時の人たちはあまり理解できなかったのではないかと思います。――この章は終わりです。
---owari---
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