このゆびと~まれ!

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生まれ変わりのメカニズム(前編)

2017年03月31日 | 霊界

みなさんは、もともと仏から分かれた魂なのですが、永い転生輪廻の過程において、やはり直前の生というものがあり、前世において住んでいた実相世界の階層があるわけです。四次元から出てくる人もいるし、六次元、七次元から出てくる人もいるのです。そして、それぞれの元いた所に応じて、多少、出誕の計画が違うのです。

 

昔、小桜姫の「生まれ変わりの池」という話があります。この世に生まれ変わりたい人は、「生まれ変わりの森」という所を通って、その外にある生まれ変わりの池へ行きます。そこは高さ三メートルぐらいの崖があります。そして、崖の下を見ると、そこに池があるわけです。

 

池のなかをじっと見てみると、その池には底がなく、下界の姿が見えるのです。そして、その池のなかに、自分がどこに出るのかが映ってくるわけです。「自分が生まれるのは日本のあのあたりで、親はこういう職業をしている」などということが見えてくるのです。

 

この段階で、優柔不断なために池のなかに飛び込めない人もいます。やはり、どうなるか分からないところがあるので、怖いわけです。そのため、いったん生まれ変わりの池まで行ったけれども、引き返そうとする人がかなりいるのです。半分ぐらいの人は引き返してしまいます。

 

それで、その人の守護霊が、「そんなことではいけない。せっかく生まれ変わろうとしたのに、ここまで来て、引き返したのではいけない。もう一回、がんばれ、勇気を出せ」と言って励まします。そして、三十分、一時間と説得されて、「では、行ってまいります」ということで池に飛び込むのです。

 

そのとき、守護霊は、「おまえの行く所は。ああいう所だぞ。親はこういう人だぞ。こういう環境だぞ。そして、真理をしっかり勉強するんだぞ」などと言ったりするわけです。それで、その人は、「分かりました。私は必ず真理を勉強します」と誓って、崖の上から飛び込むのですが、飛び込むときにショックで意識を失い、何もかも忘れてしまいます。

 

しかし、何十年か生きているうちに、心が澄んでくると、守護霊などのささやきを感じて、真理に触れ、勉強を始めるようになるわけです。

 

これは、小桜姫という人が、いまから四、五百年前の室町時代の女性霊なので、その女性霊に分かる世界観であるわけです。「生まれ変わりの森があって、社があって、産士神(うぶすなかみ)というものがいて、産士神に相談して許可が出たら、生まれ変わりの池に飛び降りて、生れ変ってくる」、そういう世界観を小桜姫は持っているわけですが、これは大きな霊界のなかの、日本神道系の六次元光明界の、彼女が住んでいる世界での生まれ変わりのメカニズムなのです。

 

ところが、西洋のほうでは、そのような生まれ変わりの池や森があったり、産士神がいたりするのではなく、また別な所があります。それぞれの人間の意識に応じた所があり、けっこう進んでいて、役所がある所もあります。

 

生まれ変わりの場合でも、官僚制を敷いて、官僚がいばっている所もあるのです。そこでは、整理番号札を出され、「何番さん、来ていますね」と呼ばれます。

 

そして、生まれ変わり願書というものがあって、それを書かないといけないわけです。名前を書き、「前回はここに生まれて、こういう生涯を送って、ここで失敗して、地獄に五十年ほどいた。そして、意外に早く反省ができて上がってきた。今回はこういう目的で生まれたい」などということを書いた願書を、生まれ変わりの役所へ持っていくのです。

 

その役所は、近代的な人が住んでいる所ではコンピュータ化しているのです。それで、データをインプットします。その結果、「調べてみると、このデータにはうそがある。あなたは『地獄に五十年ほどいた』と言ったけれども、二百五十年いたはずだ。そうだろう。地獄も『一つしか行っていない』と言うけれども、色情地獄の次に、こちらの地獄にも行ったではないか」などと役人に言われることもあります。そして、「あなたは正直ではないからだめだ。あと十年、反省したら、生まれ変わりをさせてやるから、いまは帰りなさい」などと言われて、帰されるわけです。

 

こうして、本人の過去の経歴と、生まれ変わりの目的を書くわけですが、それを専門家が見るのです。コンサルタントがいるわけです。「この人は、こういう経歴で、こういうカルマを持っている。このカルマを修正するには、本人が希望しているとおり、二十世紀後半の日本の○○県に生まれるのがよいのかどうか」ということに対して検討が入るのです。

 

過去の経歴から見て妥当であれば、OKが出ます。しかし、妥当ではないと待機させられ、その間、専門家がいろいろと話すのです。

 

たとえば、「この人は魂において田舎っぽいから、都会的センスを身に着けるために、東京のどまんなかに生まれたほうがよいのではないか。昔は、ずいぶん田舎の山のなかに生まれ、そこで苦労しているから、もう一回、山のなかに生まれるよりは、今度は東京の山の手の一流の家に生まれさせよう」などという案が出るわけです。

 

そして、本人との面談が始まり、本人が、「上流階級は嫌です。私はそんな所は苦手です」と言って談判すると、「では、中流階級にしよう。山の手ではなく、下町にしようか」という妥協案が出て、それで守護霊とも相談してOKが出たら、「では、行ってきます」と言って、地上へ行くのです。

 

このように、生まれ変わりの池ではなく、もっと合理的な所もあるわけです。生まれ変わりの近代施設のある所があるのです。そこはドームのようになっています。通路があり、守護霊に付き添われて、そこを歩いていき、「では、行ってくるのだよ」と言われて、ドームのなかへ入ります。すると、生まれ変わる予定の人たちが、ヘッドホンのようなものをかぶって座席に座っているのです。

 

そこでは、生まれ変わるときの心構えを教えるために、映画のようなものを見せているのです。一時間、二時間と、いろいろな人の一生とか、ある人の失敗の例とか、その人の好みに合わせて、たくさん見せるのです。たとえば、自分と同じ所へ生まれて失敗した例のボタンを押せば、そういう映像が出てきて、「このようにすると失敗するのだな」ということが勉強できるのです。それで、心構えをつくり、やがて催眠状態に陥って転生するのです。こういう所もあります。

 

すなわち、その人が住んでいる霊層によっていろいろ違うのです。

もっと低い段階に、四次元幽界という世界があります。ここの人は、自分が霊的な存在であることぐらいは、ぼんやりとは分かっているのですが、あの世でもまだ食事をしていたり、同じ霊層の家族と生活したりしています。

 

こういう人は、「ああ、地上はよかったな。昔はよかったな」と、いつも言っているのです。そして、「早く地上に還りたい」と言っているのです。

 

いちおう地獄で反省して上がってきたけれども、アルコールの味がどうしても忘れられないという人もいるのです。「もう一度、あのうまい酒が飲みたい」というような気持ちを起こして、地上のほうを見ると、酒のにおいが立ちのぼってきます。そうすると、フラフラっと吸い寄せられて、酒好きの両親の所に出てくるわけです。こういう魂もあるのです。

 

続きは後編へ

 

---owari---

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