人の心というものは なかなか自由にはなりません。
人に影響を与えることはできますし、人を説得することもできます。
しかし、人の心を自由に支配することはできません。
どのような王様でも奴隷の心を自由にはできないのです。
命令を効かせることができても、心までは自由にできません。
心というものは王国なのです。
一方、自分の心は
自分自身で自由に支配することができます。
つまり、どのように物事をとらえるか、
どのように考え方を作るかということは自由であり、
各人に完全に任されている領域なのです。
自分自身の心は100パーセント、
思うように動かせるわけです
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この世に生まれてきたということは
物事がスイスイとうまくいく、ということばかりが
前提になっているわけではなく、
いろいろな経験を積み、いろいろな紆余曲折を経ながら
人格が一段と大きくなり、
底光りしてくることを目的としているのです。
そうした大きな人生の目的というものを中心に考えてみると、
この世の苦難や困難と言われるものの正体は、
実は違ったものに見えてくるはずです。
あらゆる知恵や技術、発想を総動員して、
自らの前に立ちはだかっている困難に、どのように対処していくか、
そして、対処する過程で得たものを
いかに魂の力としていくか、
これこそが勝負の眼目であるわけです。
---owari---
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