米ドキュメンタリー映画「ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ」が2月18日、東京で封切られた。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞有力候補で、2016年サンダンス映画祭グランプリを受賞している(以降も敬称略とします)。
この映画はお騒がせ政治家に密着したドキュメンタリー映画で、政治家ウィーナー自身が主役を演じている。
アンソニー・ウィーナー米民主党下院議員は議会で時に喧嘩腰に熱狂的な演説をすることで知られる政治家で、スピーチに長け、人の心を掴む魅力の持ち主でした。そんな彼は2011年、間違えてツイッターを通じて複数の女性に自分の性的な写真を送り、それが公になってしまったのです。もちろんメディアは大騒ぎし、やがてウィーナーは辞職せざるを得ませんでした。
それから数年後、ウィーナーはNYの市長選でカムバックを果たします。彼の横にはスキャンダル中も彼を支え続けた妻フーマの姿がありました。文字通り二人は二人三脚でNY市長を目指し、過去を清算し心を入れ替えたことを市民にアピールしたのです。
選挙中、ウィーナーは瞬く間に市民の心を掴み、支持率は急上昇、ついには1位の座を奪います。しかし、そんな彼に再びセックススキャンダルが報じられ、せっかく築き上げた信頼を一気に失っていく、懲りない男ウィーナーの選挙ウォーズを描いた実話です。
前置きが長くなりました。このウィーナーとヒラリー・クリントンがどうつながるのかは、後ほどお話します。
さて、ヒラリーのメール問題は昨年の米大統領選で大きく取り上げられましたが、その内容は日本にほとんど伝わっていません。
大統領選では主流メディアは「女性蔑視発言のトランプ」と「メール問題でゆれているヒラリー」の戦う大統領選というように報道されていました。
多くの日本人はトランプの暴言に関しては報道を通じて詳細を知っていても、ヒラリーのメール問題に関しては、そのメールの中身について一切報道されていないので、一体何が問題なのかわからない状況だったと思います。
マスコミが一切報じないこの点が、反ヒラリー派の激怒する理由にもなるのですが、まずはこのメール流出により明らかになった「不正行為」の痕跡を示す証拠をご覧ください。
・ヒスパニック系の人間を数百人雇い、工作員に仕立て上げ、トランプの演説中に暴れさせたうえ、トランプ支持者にけし掛けて、暴動にまで発展させた。
・州外の人間を大量に、そして不法に、別の州に移動させ投票させることも明らかとなった。
・ヒラリーに近い団体は、FBI幹部の妻に5200万円献金した(2016年10月25日)AFP通信 このFBI幹部はその後、ヒラリーの私用メール問題の捜査を監督する立場になった。
・「逮捕秒読み」の大統領候補 ヒラリーが嫌われる理由・・・“マネーボイス”:講演1回で謝礼2700万円、年間総額22億円を講演料として取得するヒラリー。クライアントは主に金融系、大企業の労組。⇒これは不正かどうか微妙ですね。
・不正選挙の見返りとして業者に送ったインボイスも公開。
・米大統領選で追い詰められたヒラリー派は、不正選挙(投票数の操作)をやると決めた。緊急事態だ。(副島隆彦)投稿日:2016-10-17
・ISISはヒラリーとオバマが作ったんだ・・・。トランプ暴露:ヒラリーのeメールがバレ、点が線に繋がってきた!
・ヒラリーがISISの資金提供者ということを証明するメールがリークされた。
・ウィキリークス(機密情報を公開するウェブサイトの一つ)は、ヒラリーがISISに武器を売却したことを確認した。アルカイダに資金を供給し、その後シリアでアサド打倒するために、シリアに武器を出荷した。
・クリントン家が、幼児誘拐に加担していた。大地震があったハイチから33人の子どもたちを誘拐しようとして発覚、逮捕され、服役中の児童福祉団体のNGO代表が、ヒラリー幹部に状況を直接報告していた。
・クリントン財団の資金洗浄。財団に寄付された資金は、カナダにあるトンネル会社に一度集められて資金の出所を不明にされた後、クリントン夫妻がかかわるあらゆるビジネスに使われた可能性がある。
すでに明確になっているものと、そうでないものがあるので、一概には決めつけられませんが、メール問題が解明されるなか、大統領選までわずか5日というタイミングで、国家安全保障省マイケル・マッコール長官は、ヒラリー・クリントンは国家反逆罪を犯した重大犯罪者であるという見解をアメリカ国民に向けて発表したのです。
この決定的な発表でマッコール長官は、「ヒラリー・クリントンは国務長官時代に受け取った多くの国家安全上の警告に明らかに反する行動を行った」と述べている。
さらに、長官は「ヒラリー・クリントンは、海外に多数のコンピューターシステムを保持し、その通信により国家の機密情報が中国・ロシア・そしてイラン・イスラム共和国に漏洩していたことが明らかになった」と伝えたのだ。
ヒラリーは到底信頼に足る人物ではなく、大統領の職にふさわしくない、また三軍の長として必要な資質に欠けているとも述べ、さらに、ヒラリーの行動はオバマ大統領にも直接関係しているなどと述べたのです。
その意図は明白である。その行動はアメリカ合衆国の国益に反する国家反逆犯罪と見なされる。オバマ大統領もまた、ヒラリーの違法なeメール活動に深く関与していた。オバマは、自分の身元を隠すために偽名すら用いていたが、FBIの専門家は容易に偽名を見破って、オバマとヒラリーの間で交わされた外交と国内政策に関する何百という秘密の会話を暴露した。
ヒラリーの行動は、”汚職”の概念をはるかに超えるアメリカ合衆国の法と正義の破壊行為であり、ヒラリーと共に我々の最高司令官も終始その重大犯罪行為に関与していたことが判明したと述べた。彼らは、アメリカ民主主義を乗っ取る邪悪な勢力の一味である。現在の合衆国政府はもはやアメリカ国民を代表する政府ではないと語った。
クリントン陣営がメディアと結託して世論操作をした証拠も暴露され、メールに出てくる。米国民が真っ先に知るべきは、米国民の1%がシオニスト・ユダヤ人の集団であること。CRF(外交問題評議会)が、シオニスト裏権力の牙城であること。米国のメディアが、例外なく、シオニストの経営であること。
それを理解できれば「クリントン陣営がメディアと結託して世論操作をした」ことに、少しも疑問は持たなくなるのです。そして、CNNの『クリントン有利』の報道を誰も信じなくなります。
話が長くなりました。ウィーナー元民主党下院議員の話に戻ります。
ヒラリーのメール問題は昨年の7月5日に、FBIのジェームス・コミー長官が「クリントン氏らは非常に慎重に扱うべき極秘情報の取り扱いを極めて軽率に行っていた証拠があるが、告発するのは適切ではない」と述べて、司法省にクリントン氏を刑事訴追する勧告は行わないと発表していたのである。
ところが、選挙投票11日前の10月28日、同じFBIのコミー長官が捜査を再開すると発表したのです。今回、新たなメールが発見されたとして、捜査が再開されたのである。それが、このウィーナー下院議員のセックススキャンダルを捜査して発覚したものです。
FBI職員が捜査で押収したノートパソコンに、65万通に及ぶ電子メールが含まれていた。その多くは、ウィーナーの別居中の妻でヒラリー側近のフーマ・アベディンのアカウントに属するものだった。妻のフーマはヒラリーの選挙対策本部の副委員長を務めていたのだ。
捜査を進めるなかで、重大な犯罪が認められたので、FBIのコミー長官はヒラリーを大統領にしてはならないと判断して、投票11日前というきわどい時期に発表したと見られている。
共和党のライアン下院議長は、「ヒラリー氏は米国の最高機密を扱うことに対する米国人の信頼を裏切った」と指摘した。「遅きに失した今回の決定は、私用メールサーバーを使うというヒラリー氏の無謀な行いや、同氏が連邦捜査当局への協力を拒否していることの結果として生じたものだ」と述べた。
このFBI長官の捜査再開の公表は、米大統領選において、楽勝ムードが漂っていたヒラリー陣営に、大打撃を与えたのです。
私はヒラリーに罪があったと判断しています。今後、訴追されるかどうかはまだわかりませんが、アメリカという国を蔑ろにした罪は大きいと思います。そして、神仏は最後の最後に、ウィーナーという切り札を切ったのです。
---owari---
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