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国際政治に指針を示す(前編)

2020年08月31日 | 政治・経済
(アメリカが「強腰」になれない事情とは)
元オバマ大統領も、最初は「チェインジ!」と言って登場したのですが、結局のところ、「チェインジ!」と同じようなこと(政権交代)を唱えていた鳩山元首相に似ていました。

やはり、基本的に似たような思想を持っていれば、遅い早いの違いはあっても、似たようなところに引っ張っていかれるのではないでしょうか。当時、アメリカでは80万人の公務員が自宅待機の状態にあったわけです。

もちろん、「軍隊はそうはさせない」と言われましたが、軍隊まで自宅待機をさせられたら話になりません。空母に乗っていたところ、「予算の関係上、半分は空母から下りてもらう」などと言われたら、どうにもなりません。そのため、軍隊については「しない」ということでした。

しかし、実際には、税金問題、および税収問題等が、当時のシリア問題でアメリカが強腰(つよごし)になれなかった理由でした。実は、中国や北朝鮮問題等についても、外交を中心に行っていたのは、「お金がかからない」という理由からかもしれません。

そういう意味で、アメリカの国際的威信は下がってきたのでした。

(核兵器をめぐるイランとイスラエルの思惑)
一方では、イランのロウハニ大統領が、「われわれの欲しているのは原子力の平和利用技術だけである」などと、なかなか上手な物言いで、いろいろなところに空手形を出し、うまいこと取り入りに入っていますが、それに対して、アメリカが懐柔(かいじゅう)されていきました。アメリカは当時、予算がない状態だったので、何でもよいので、戦争をしない理由にしたかったのでしょう。

ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、「イスラエル単独でも、イランの核開発は阻止する」というようなことを言っています。これは、ある意味で非常に勇気ある発言でしょうし、「よくあそこまで言えるな」と私は思いました。

自分の国が核兵器を持っているにもかかわらず、よその国が核兵器開発をすることに対して、「即、攻撃をかける権利がある」というようなところまで言えるのは、なかなかすごいことには違いありません。

「自分の国は絶対的な善で、向こうは絶対的な悪だ」と思い込まないかぎり、あそこまでの発言は、そう簡単にできないでしょう。もちろん、イランとしても、イスラエルに攻撃を仕掛けられることを恐れてやっているのだとは思います。

ともかく、「イスラム教を信じている者は核兵器を持ってはならない。しかし、イスラム教ではなく、キリスト教やユダヤ教を信じている者は核兵器を持っても構わない。また、無神論者も持っても構わない。ただし、仏教徒系統等、あるいは、日本は持ってはいけない」というような考え方が通っているようです。

---owari---
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