今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
「日本の宝」といえば、「親日外国人」の皆さんですね。
なぜ?
たとえば、日本人が、「日本はすげえんだぜ!」と大声でいえば、
「民族主義者」になってしまうでしょう。
ところが、親日外国人の方が、「日本はいい国ですよ」といえば、「体験談」なので、誰も文句はいえません。
だから、親日外国人の皆さんは、日本の宝なのです。
代表的な人は、ケント・ギルバートさん、マイケル・ヨンさん、テキサス親父さんなどでしょう。
ちなみに、「政治色抜き」なら、日本語ペラペラの親日ユーチューバーはたくさんいます。
楽しいので検索してみてください。
今回ご紹介するのは、歴史学者のジェイソン・モーガンさんです。
モーガンさんは、最新刊
●歴史バカの壁↓
の中で、「ものすごいこと」をおっしゃっています。
「アメリカの希望は日本です。」
こんな話、はじめて聞きました。
そういえば安倍総理は2015年4月、「アメリカは世界の希望」と演説していましたが。
なぜ、「アメリカの希望は日本」なのでしょうか?
まず、モーガンさんの考えでは、アメリカの「多様性」は「ただのインチキ」なのだそうです。
なぜ?
<アメリカの多様性はまるでエクセルのようです。この人種とこの人種とカウントしてセルに数字を入れて
「ほら多様性がある!」
と自慢するためにある。>
では、日本に多様性はあるのでしょうか?
意外な感じがしますが、モーガンさんは「ある」と断言します。
<しかし日本では本当の多様性があります。
私は日本に来て、人生で初めて多様性を知りました。>
これ、なかなかわかりづらいですね。
むしろ「日本人は、画一的だ」「日本人は、横並びだ」と批判されることが多いような。
(特に国内メディアはそういっているような・・・・)
ちなみに、モーガンさんの本を読んで、ロシアについて考えてみました。
政治に関していえば、ロシアは日本より「画一的」かなと思いました。
「同調圧力」も、すごいものがあります。
たとえば、私の妻が昔教わった大学教授は、クリミア併合に反対して首になりました。
テレビで、「クリミア併合反対」発言をすることは、絶対許されません。
それどころか、テレビで反プーチン発言をすることも許されません。
そう考えると、朝から晩まで安倍さんの悪口を言える日本には、「多様性があるのかな」と思えます。
さらにモーガンさんは、いいます。
<道徳心があり、正義感も強いからこそ、素直で他人を排除しない謙虚さを持ち、
自分だけが正義であると考えず、時間をかけてさまざまな人の話を聞いて考えを重ねながら
善を追求し、みんなが居心地よく暮らせる社会を築くことに力を注ぐ日本は、とてもよい国です。>
「いくらなんでもほめすぎのような・・・」と
私は思いました。
でも、こういう風にいってくれるモーガンさんは「日本の宝」なのでしょう。
ちなみにこの本、最初から最後まで日本を褒め続けているわけではありません。
「全然聞いたことのない話」が満載です。
たとえば、
・リンカーンは独裁者
・南北戦争は、共産主義 対 民主主義の戦い
・そして、共産主義の北部が勝った
・アメリカ政府が「銃を禁止したい」のは「独裁国家をつくりたい」から
・アメリカ人が銃をもつのは、「政府から」「自分を」守るため
・アメリカは社会主義国家である
・松岡洋右(ようすけ:日独伊三国同盟を結び、大日本帝国の国際連盟脱退を決定)は正しかった
・アメリカの新しい左翼運動「*1619年プロジェクト」とは?
・このプロジェクトで、アメリカは「自虐史観国家」になる
「*1619年プロジェクト」:歴史の短い米国で歴史論争が展開されているという。米国の建国を1776年と見なす従来の歴史観に対し、米リベラルなメディアを代表とするニューヨーク・タイムズ紙(NYT)が特集企画を組み、「米国の歴史は奴隷制維持のためにスタートした。黒人奴隷が米国に初めて運ばれた1619年こそが米国の建国年だった」という主張を展開し、「1619年プロジェクト」と名付けているという。
・アメリカの希望は日本
聞いたことがない話ばかりでしょう?
私も、「はじめて聞いた」という話ばかりでした。
ジェイソン・モーガンさんは、大変に親日な方。
本は、とても読みやすく、初めて聞く話が山盛り。
皆さん、是非ともご一読ください。
●歴史バカの壁↓
---owari---
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