(日本自体が「世界遺産」そのものであり、世界の誇り)
『古事記』などには、神武以前に、「神代七代(かみよななよ)」というのが載(の)っていますし、さらに、それ以前もあるという説もあります。日本には、神武以降で二千数百年近い歴史があると見ると、これは「統一王朝として、少なくとも二千七百年存在する」ということです。世界には、このようなところはありません。ありえないのです。
例えば、昔、ギリシャが栄えたとしても、ギリシャの王朝も滅(ほろ)びています。また、「永遠のローマ」と言われますが、ローマが栄えたといっても、ローマ帝国が東西に分裂(ぶんれつ)して、全部が消えるまで、千年ぐらいの歴史しかありません。
「中国五千年の歴史」などと言っていますが、近年の二、三千年を見ただけでも、王朝はたくさん替わっており、漢民族の王朝だけではないのです。異民族がかなり入っており、途中で何度も入れ替わっています。モンゴル族にやられているときもあれば、満州族が支配しているときもあり、いろいろな異民族による支配は何度も起きているのです。漢民族の王朝としては途絶(とだ)えていて、万世一系(ばんせいいっけい)のものではありません。
そのなかで、日本には「統一王朝が二千数百年の長きにわたって現在まである」というのは素晴らしいことで、これ自体が“世界遺産そのもの”だと、私は思います。
したがって、日本という国は、もっと自信を持たなければいけません。この国自体が「世界の誇(ほこ)り」であり、“世界遺産そのもの”であるわけです。
世界の国々の人たちは、あまり知らないだろうとは思うのですが、「二千七百年もの間、単独の朝廷(ちょうてい)が現代までずっと続いている」というようなことは、彼らにとって考えられないことでしょう。
「イギリスが日本と同じような古い国だった」といっても、ノルマン人が上陸したのが1066年であり、それまではバイキング(海賊:かいぞく)の時代だったということが分かっています。つまり、イギリスの歴史は千年しかないわけで、その点、日本のほうが歴史としてはずっと長いのです。
(日本の先進性と、神々が降臨していることに自信と誇りを)
また、古代についての歴史が遺っていますが、これはすごいことです。
今後、発掘(はっくつ)などがもっともっと進めば、いろいろな古代の技術が発見されたり、あるいは墳墓(ふんぼ)等が出てきたりするでしょう。そのなかに、現在考えられている以上に進んだものも、たくさん出てくると思うのです。
また、近年の発見では、稲作について、「中国から朝鮮半島を経由して入ってきたものだと思われていたが、逆に、二千年ぐらい前に、日本から韓国のほうに輸出され、あちらが教えられて、稲作ができるようになったのだ」ということが分かってきています。
以外に日本のほうが先進国だったということが、今、分かってきており、「自虐(じぎゃく)史観を、そうとう変えなければいけない」ということが、だんだんはっきりとしてきているのです。
さらに、天照大神の故事を見ても、「機(はた)を織(お)っていた」ということが出ています。要するに、二千七百年よりも前に、養蚕(ようさん)をして絹織物が織られていたわけで、これはすごいことでしょう。文明化はそうとう進んでいたと思われます。
やはり、日本という国には、そうした先進性があり、神々が数多く降臨してきているということです。日本人は、この誇りをもっと伝えなければならないし、自信を持たなければいけません。
この日本には、天皇制を中心とした神代(かみよ)からの歴史があります。また、日本の神には、「民族神としての神」も存在しますが、この民族神のルーツを探っていくと、ムー帝国のほうまでつながっていくことも見えてきています。つまり、地球神エル・カンターレの流れから、全部が流れてきているところまで、今、見えてきているのです。
日本の信仰形態というのも、決して、ローカルな、民族神的なものだけではありません。むしろ、もっと大きなものから流れてきており、西洋のギリシャあるいはローマに代わるべきものとして、存在してきたものです。
また、大陸のほうで数多くの王朝が興亡(こうぼう)を繰り返しても、ここ日本は、ずっと保たれていたのだということが、明らかになってきているのです。
---owari---
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