今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
一時帰国した際、ホテルのテレビをつけました。
すると、どこかの大学教授が、学生さんたちと日本の未来について話していました。
教授はいいます。
「少子化は絶対止まらない。日本が縮小、衰退していくことは不可避な流れだから、君たちも、それを前提に人生設計しないとね。」
学生たちは、神妙な顔をしてうなずいていました。
私の反応は、どうだったのでしょうか???
「は~~~~~???
勝手に『少子化は絶対に止まらない』とか、決めつけないでください。
政策で、出生率を劇的に増やせた国があることを知らないのですか?
若者に、破滅的ビジョンを植えつけないでください!」
と(テレビに)憤ったのです。
ところが、その後いろいろな人たちと話してみると、
「少子化は絶対止まらない。日本の縮小、衰退は不可避!」
というのが、「定説」になっていることがわかりました。
バカバカしい!
たとえば、私が28年住んでいたロシア。
この国の出生率は1999年、1.16でした。
それが「マテリンスキー・カピタル」(母親資本)という政策で、
2015年には1.78まで上昇しています。
@母親資本については、以下の記事を参考にしてください。↓
(近年は、プーチンの悪政で再び出生率が減少に転じているようです。たとえば2020年は、1.5まで下がりました。それでも政策で、出生率を劇的に増やすことができたことには変わりありません。)
ロシアの他にも、フランス、オランダ、スウェーデン、イスラエルなど、政策で出生率を増やせた例は、結構あるのです。
日本政府もしっかり学んで、効果的な政策を打ち出して欲しいと思います。
口で「異次元の少子化対策」といって、
本音で、「だからもっと税金払ってね」というのはダメです。
とはいえ、国が動くのを待っていたら、いつになるかわかりませんね。
もっと小さい単位、たとえば市町村で取り組めば、機動性が高まるかもしれません。
でも、市になにができるのでしょうか?
【 成功例 】から学んだらいいですよね?
【 成功例 】????
たとえば、人口増加率日本一の市から。
ここからは、実際その市に住んでいる、ダイレクト出版の三輪真喜さんに教えてもらいましょう。
(私がいつもお世話になっている方です。)
ここから、三輪さんのメルマガの転載になります。
【転載ここから▼】
<クイズ。この街はどこでしょうか?
<ヒント>
20年前、人口が減っていたにも関わらず、今では人口増加率が日本一。
保育所の数を10年で17箇所から100箇所に増やし2年前、待機児童ゼロを達成。
少子化対策を成功させた兵庫県明石市の泉前市長が、「私たちの街は2位で、1位は」
と発言した街。
答えは「保育の楽園」との異名を持つ、千葉県流山市。
今回メルマガを担当します
政経部門の三輪真喜と申します。
普段は、大学生として勉強する傍ら、北野先生や伊勢先生、葛城さんの商品を担当させていただいています。
「いや、どこだよそこ。」そう思ったかもしれません。
今日は、大変恐縮なのですが、
私の地元・流山市の自慢をさせてください。
なぜなら、この小さな街が、「異次元の少子化対策」のようなことを実行していたからです。
一体、どんな秘密があるのでしょうか?
今回は、2022年12月に出版され、「ホリエモン」こと堀江貴文氏や日本マイクロソフト元社長の成毛眞氏も推薦する
「流山がすごい」を参考にさせていただきます。
1、保育送迎サービス
「母になるなら、流山市。」
このキャッチコピーに少子化対策の秘密がありました。
その秘密は、出産してからも、母親が子育てと仕事を両立させられるためのサービスがあるからです。
流山市の主要な駅には、
「保育送迎サービス」というものがあります。
駅の中にある、保育ステーションに、
子どもを預けると、保育園や幼稚園に直接送り迎えできるのです。
そのため、いつも、
仕事に向かう父親が子どもを連れて最寄り駅まで向かう光景が広がっています。
しかも、このサービス、
月2000円で受けられるようです。
1日あたり、
大体100円を支払えば仕事と育児を両立させられるなんて、
安いと思いませんか?
2、手厚い保育士への支援
国の問題となっているのが、待機児童や保育士不足。
しかし、この問題にも、シンプルな解決策があるようです。
それは、保育士の待遇を手厚くすることです。
例えば、
・保育士には毎月4万3000円の補助がでる
・保育士に対し、最大6万7000円の家賃補助
・流山市で新たに保育士になると、
奨励金が最大30万円までもらえる(2022年まで)
このように、
十分な数の保育士を確保することによって、
待機児童ゼロの達成に近づけたようです。
3、政治素人だった現市長
流山市の市長である井崎義治氏は、もともとは政治に何も関わりがない
サラリーマンだったようです。
しかし、
・都市開発の計画が雑
・当時の市長は既得権で固められている
市の現状を直視し、
「いい街にしたいけど、このままでは衰退する。誰もいないなら自分がやらねば」
と思ったことで市長選出馬を決意。
元々、政界に関係がなかったため、
既得権や身内に配慮することはなく、「街をよくしたい」の想い1つで
大胆な政策を実行できたのです。
いかがでしたか?
一見、解決策がないように思える少子化対策。
しかし、市長をはじめ
政治家さんたちが既得権に縛られず、地域のために仕事をしてくれると
明るい街も広がるのかもしれません。
そして、これは、
街つくりだけにとどまらず、
国に対しても言えるのかもしれません。
この事例、弊社は全く関係ありませんが、このような事例を1つでも多く作り、
民間の力で日本を強くしていけるよう、今後も一流の先生方の情報発信の
お手伝いをさせていただきます。
温かく見守っていただけますと幸いです。
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<今日のメルマガを書いた人>
ダイレクト出版・政経部門
北野事業部
三輪 真喜(みわ まさよし)
2000年生まれ、千葉県流山市出身。
立教大学経営学部の4年生。
Webマーケティングについて学ぶために2020年9月からダイレクト出版
政経部門でインターンを始める。
趣味はプロ野球観戦。
安倍元総理のことを認知したのも、
長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の
国民栄誉賞授賞式がきっかけだった。
好きな講座は
「北野幸伯の現代君主論 経済覇権編」>
【転載ここまで▲】
三輪さん、ありがとうございました!
ここから北野です。
私は何がいいたいのか?
「少子化で、日本の衰退は不可避・・・・・」
そうではなくて、「問題があるなら、解決しましょう!」ということです。
世界にも、日本にも、解決できた実例があるのですから。
「少子化で、日本は衰退していく・・・。もうダメだ・・・。」
ではなく、
「問題がある。
どこかにこの問題を解決した例はないのかな?
どうすれば解決できるかな?」
そっちの方が絶対楽しいでしょう。
考えてみてください。
私達のご先祖様たちが黒船を見て、
「なんだこの巨大な船は!もうダメだ、あきらめよう!」
というリアクションだったら?
日本は、欧米の植民地になっていたことでしょう。
そうではなく、私達のご先祖様たちは、
「どうすれば、黒船を作れるかな?」
と考えた。
それで、日本の今がある。
私たちも、今ある問題の解決方法を考え、試し、
子供達、孫たち、ひ孫たちに、
よりよい日本をつないでいきましょう。
三輪さんのメルマガにあるように、
それは、可能なのですから。
---owari---
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