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奇跡の日本史

2015年12月16日 | 歴史

歴史の謎研究会編者「奇跡の日本史」より抜粋したものです。
日本の永い歴史のなかで起こった奇跡は数知れない。日本の歴史は奇跡の積み重ねで成り立っていると言っても過言ではないのだ。

たとえば戦国時代。不出世の風雲児、織田信長はその49年の生涯で数々の奇跡に遭遇している。
東海の覇王・今川義元を撃ち破り、世に出る転機となった「桶狭間の奇襲」などその典型だ。

信長軍の圧倒的不利と言われたその戦いで、勝敗を分けたのはわずか10数分間の豪雨だった。
もしも、雨が降らなければ、結果は違ったものになっていたはずだ。しかし、天は義元よりも信長を選んだ。
時代の変革を望んだのである。

こうした胸躍る“動の奇跡”にかぎらず、日本の歴史には“静の奇跡”もまた多い。
ヨーロッパ人より150年も早く日蝕の計算を行った江戸の数学者、ペリー提督も驚く地図を完成させた伊能忠敬など、日本人だからこそ成し得たそれらの偉業は、まさに奇跡の産物と言える。

以下はこの編者による奇跡のタイトルの一部です。
・連戦連勝の天才戦術家、源義経の着眼(一の谷の合戦)
・元寇を退けた!玄界灘に吹き荒れる勝利の“神風”
・史上空前の籠城戦!鎌倉幕府を滅亡に導いた楠木正成の機略

・信玄と謙信、戦国二大スターが川中島で激突す!
・家康に三度も煮え湯を飲ませた天下の智将、真田昌幸・幸村!
・気まぐれ?苦渋の末?歴史を変えた関が原の裏切り劇

・謎に秘められた天才・写楽、80人の別人説を生み出す
・危機一髪!黒船の攻撃を思い止らせた「一枚の地図」
・世界最強のバルチック艦隊を迎撃した連合艦隊の強運とは?

・世界最大の銅像、奈良の大仏を造り上げた見事なアイデアとは?
・日本人の知恵の結晶、日本刀はこうして生まれた!
・ヨーロッパを超える都市機能!江戸は世界一の大都市だった

日本は現存する世界の国家のなかで、「最古の国家」です。もちろん、文明としてはもっと歴史が永いところもあると思いますが、そうしたところは、国家として何度も滅びており、続いていません。

日本の場合は、少なくとも二千年に近い歴史があることは、ほぼ確実です。
奈良などにある前方後円墳等の巨大な遺跡は、少なくとも三世紀ごろからつくられていることは分かっているので、そのころには、エジプトのピラミッドに匹敵するような墳墓をつくれるだけの巨大な力を持った"王様“がいたのであり、「その王朝が現在にまで、連綿と続いていて、その歴史や系図を全部示せる」ということは、珍しいことなのです。

イギリスも古い国ですが、あの国は1066年のノルマン人の上陸から国ができたので、まだ千年もたっていません。また、アメリカの建国は1778年です。

それから、中国も「五千年の歴史がある」と言っていますが、それは異民族がたくさん入ってきて国をつくった歴史なので、決して統一王朝ではありません。

漢民族のときもあれば、モンゴル人に支配されたこともあります。あるいは、中央アジアの民族から支配されたりと、いろいろなところに支配されて国ができているので、決して統一王朝ではないのです。

現在の中国(中華人民共和国)は、1949年に毛沢東が建ててから始まった国なので、まだ百年もたっていません。

何が言いたいのかといいますと、これだけ永く続いた国家があるのは「世界史のなかの奇跡」だということを知らなければならないのです。

この連綿と続いた永い歴史があったからこそ、「奇跡の日本史」が生まれたのだと言いたかったのです。

---owari---

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