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病気を「つくる力」と「治す力」は表裏一体

2016年11月13日 | 人体

「人間は心と肉体で成り立っている」と聞けば、納得する人は多いと思います。

 

この世で生きているかぎり、心は目には見えません。しかし、心が存在していることは、誰もが自覚しているはずです。心なるものがあるような感じがするはずなのです。

 

その「心」なるものは、別な言葉で言うと、実は生命というものです。生命の本質が心です。生きている力です。さらに言葉を換えれば、生きていくエネルギーです。それが心の正体なのです。

 

それは、肉体を生かそうとしている力です。肉体の主人公であり、支配者です。「この肉体を使って、どういう人生を生きようか」と考え、計画している、強い意志、意欲です。

これが、実は、心なるものの正体なのです。

 

心には創造性があるため、心は、ものをつくることも壊すこともできます。

「壊すこと」とは何でしょうか。それが、病気に当たる部分です。人間は、自分の心でもって自分の体を壊すことができます。さまざまな不調を起こし、病気をつくることができるのです。

 

その異変は、程度が低ければ、「体調の不良」というレベルで止まりますが、程度が激しくなってくると、病変が生じ、病気になります。それが、あるときにはガンであったりしますし、ほかにも、さまざまな重い病気に変わってくるのです。

 

その病気の出方はさまざまですが、その人の体のなかで、もっとも弱い部分に病気が出てきます。

 

ただ、病気をつくることができるのであれば、実は、それと同じ能力で、病気を治すこともできなければならないのです。

 

病気といっても、たいていは、内臓の一部か脳の一部、あるいは血管系を悪くするようなことでしょう。

 

しかし、その内臓は、一年間、同じ状態であるわけではありません。一年以内には、全部、細胞が入れ替わっています。骨もそうです。一年間、同じである骨はありません。頭蓋骨でさえ入れ替わるのです。血管も血液も、当然、入れ替わっています。

 

体のなかで一年前と同じものはありません。外側がよく似ているだけで、体自体は、全部、入れ替わっているのです。

 

そのため、たとえば、胃ガンの場合には、胃の部分に病巣をつくりつづけなければいけません。胃を壊しつづけている状態でなくてはならないわけです。

 

そういうことが続けば一定の病気が固まるのです。

ただ、そのように、細胞の部分で、悪いものをつくれるのですから、逆に、それをよいものに変えようと思えば、変えていくことができるのです。

 

「心には創造性があり、病気をつくることも治すこともできる」(仏法真理)

 

---owari---

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