島崎藤村さんは大磯に住んでおり、当地で生涯を閉じました。
有名な千曲川旅情之歌(自筆)です。友人がやっている老舗旅館にあります。
小諸なる古城のほとり 雲白く遊子(ゆうし)悲しむ
緑なすハコベは萌えず 若草の籍くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺 日に溶けて淡雪流る
あたたかき光はあれど 野に満つる香りも知らず
浅くのみ春は霞みて 麦の色はつかに青し
旅人の群はいつか 畠中の道を急ぎぬ
暮れ行けば浅間も見えず 歌哀し佐久の草笛
千曲川いざよふ波の 岸近き宿にのぼりつ
濁り酒濁れる飲みて 草枕しばし慰む
藤村さんの居宅も残っております。
有名な千曲川旅情之歌(自筆)です。友人がやっている老舗旅館にあります。
小諸なる古城のほとり 雲白く遊子(ゆうし)悲しむ
緑なすハコベは萌えず 若草の籍くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺 日に溶けて淡雪流る
あたたかき光はあれど 野に満つる香りも知らず
浅くのみ春は霞みて 麦の色はつかに青し
旅人の群はいつか 畠中の道を急ぎぬ
暮れ行けば浅間も見えず 歌哀し佐久の草笛
千曲川いざよふ波の 岸近き宿にのぼりつ
濁り酒濁れる飲みて 草枕しばし慰む
藤村さんの居宅も残っております。