「小さな旅」階段を上り外に出ると雨だった。大粒の雨が降っていた。階段に水が流れ込んでいた。傘は在ったが外に出るのはあきらめた。また地下に潜った。しばらく当ても無く歩いた。疲れが襲ってきた。30分くらい立って外を見るとモニュメントに遭遇した。不思議な形をしていたが雨には合っていた。写してまた地下に潜った。
「小さな旅」 駅に隣接した地下街を歩いた。まだ一部の飲食店を除いてお店は開いてなかった。少し遅めの通勤客に混じって学生や私みたいな行き場がない人が歩いていた。地下街があまり長かったので途中でユーターンした。それにしても朝から喫茶店やカフェにたくさんの客がいるのが不思議に思えた。外は雨、少し憂鬱になった。途中で光の壁を見た。
「窓の外」 朝立ち寄ったカフェから外が見えた。一枚の窓を通して上り下りするエスカレータが見えた。人が頻繁に上り下りを繰り返していた。中には降りてきてそのまま昇っていく人がいた。都会にはエスカレーターのルールがある。急ぎ足で昇る人のためのスペースを空けないといけない。都市によって右であったり左であったりするからややこしい。逆に立っていると後ろから怒鳴られることもある。せかせかとエスカレーターを昇る人を気の毒に思うことがある。自分の人生も昇ったり降りたりしていつかは降りられなくなってしまう・・。
「小さな旅」 女性専用車:ホームで電車を待った。薄いグリーンのきれいな車両が停まった。乗ろうと思った瞬間身がすくんだ。雰囲気が違った。慌ててて降りた。女性専用車と書かれていた。一本乗り過ごして撮影した。「小さな旅」の傑作写真が撮れたと勝手に思っている。時間に制約されない旅は楽しい・・・。
「トラベル」 小さな旅をした。朝から約3時間の旅であった。目的は特に無かったがカメラを持参した。早く着いたのでお茶を飲んだ。クロワッサンとコーヒーの組み合わせが好きで、今朝もそうした。約一時間過ごした。店を出たのが10時。最近改装したデパートに行った。そこで好きなカメラやオーディオに触れた。BOSEのステレオの豊かな音に驚愕した。久しぶりの街であったのでそのうち疲れてきた。急に帰りたくなった。明日から少し小さな旅にお付き合いいただきたい。明日はお休みします。
「時計」 今朝通勤の途中で時計止っていることに気づいた。早朝の5時になっていた。日にちはかろうじて13日になっていたので今朝5時に力尽きてしまったのだろう。悪いと思って螺子をまいた。やがて息を吹き返し動き出した。ごめんなさい。と小声でつぶやいた。デジタルの携帯も充電した。隣において撮影したが影が薄かった。
「月にうさぎ」 冬は寒いから苦手だが、いいこともある。遠くの景色が美しく見える季節でもある。透明感に魅かれ見とれてしまう。特に寒い冬の月は凛として美しい。襟を正して観たい光景でもある。特に下弦の月が美しい。写真は月にうさぎ三個並べて撮ってみた。
「かばん」 「人生は重荷を負って坂道を登るが如し」とあり、そう実感することも多い。長い勤めをしているが長いことかばんを持つことが無かった。気づいてみるとここ数年かばんを持って通勤している。注意しないとかばんの中身が少しずつ増えていく。ほとんど用が無いものが場を占める。肩に食い込む程になるとかばんの中身のたな卸しを始める。持ち始めるとかばんが無い生活は、ネクタイの無い背広みたいな気持ちになってしまう。不思議なものである。
「ねじ巻きカメラ」 久しぶりにねじ巻きカメラを取り出した。昔、リコーが作ったリコーオートハーフでフイルムが縦位置で倍使えるカメラである。ハーフサイズカメラはオリンパスペンが有名だが、リコーのカメラも負けていない。フイルム巻取りがぜんまい式で時計のねじと同じようにギコギコ巻きシャッターを押すとぜんまいがフイルムを巻いてくれる。一回巻いておくと約、12枚連続撮影が出来る。アナログの優等生である。