川塵録

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勇ましく高尚な生涯の送り方 ー謙虚さが勇気を生む

2024年12月07日 | 人間心理・心理学
勇ましく高尚な生涯。内村鑑三が提示した、「誰もができる、いい生き方」。

オリジナルは「誰もが遺せる、後世への最大遺物」なんですが。

 
いろんな人の偉人伝とかを読んでいると、この本を挙げる人がとても多い。

ってか、もう「この本を知らないこと」は「恥ずかしいこと」に含まれる。とさえ、いえる。

それくらい、この本のインパクトは大きい。

そのエッセンスが、この「勇ましく高尚なる生涯」。

私も、この言葉に出逢って、30年くらい、この概念を超える概念に出逢ったことはないし、この概念を目指してきた。

勇ましく高尚なる生涯を歩まんとしてきた。

____________

先日、家庭連合のシンポジウム@静岡の懇談会でも、この概念を話題にした。

私から見て家庭連合の方々の「勇ましさ」が物足りないように感じたので、

「勇ましく高尚に生きてください。勇ましく高尚に生きるのは簡単ですよ。勇ましく高尚な一日を送ればいいんです」

ってサラッと言ってしまった。

やば。こう言ってしまった以上、私も、勇ましく高尚な一日を送らねばいけないことになる。

ま、日頃から心がけてはいるから、特に特別なことをしなければいけないというわけではないが、、、

でも、毎日の仕事・生活の中で、「勇ましさ」を発揮するのは、案外、難しい。

  • 苦手なクライアントに連絡する
  • スタッフや家族に違和感をシェアする
  • 照れくさいけど、周り(スタバやコンビニの店員さんとかビルの清掃員とか)を喜ばせる一言を言う
  • 溜まっている仕事を片付ける

これくらいだろうか、私の日々の仕事で「勇ましさ」を発揮できるシーンは。

いま自宅リビングでこのブログを書いているんですが、

散らかっている自宅リビングを、いつもよりもう少し、片付ける

ってのも、ある意味「勇ましさ」といえそうだ。

  • ちょっとの背伸びを。
  • あと1ミリ、頑張る。
  • いつもよりちょぴっと、いい行動を

常にそう考えて、行動する。
これが毎日発揮できる「勇ましさ」なんだろう。

常に自分に不満であること。常に向上せんとしていること。常に「自分はまだ物足りない、もっとできる」と思うこと。

「勇ましさ」ってのは、こういう謙虚さから生まれる。

そう。謙虚さが勇気を生む。そう言えるのかもしれない。

一般的には、「勇気のある人」っていうのは、自信家で、ちょっと傲慢で、暑苦しく、近寄りがたいってイメージ。

違う。

勇気のある人は、実は、その内面において、謙虚なのではないか。謙虚に向上心を持っているからこそ、勇気が出るのではないか。

「常にもう少し勇気を出そう」と思っている人というのは、謙虚なのではないか。

30年、内村鑑三の背中を追い、「勇ましく高尚な生涯」を志してきた自分には、そう思える。

いかがでしょうか。
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