【 おして否( いな )と 稲( いね )は搗( つ ) かねど 波のほの いたぶらしもよ 昨夜( きそ )ひとり寝( ね )て 】
しんぼぅして なぃって 稲をつぃて ぃるわけではなぃの 波さまのょぅに   . . . 本文を読む
【 太刀( たち )の後( あと ) 鞘( さや )に入野( いりの )に 葛( くず )引く我妹( わぎも ) ま袖( そで )もち 着せてむとかも 夏草刈( か )るも 】 太刀が
さやに はいるような 入野で葛をひいている あなたょ . . . 本文を読む
【 多由比潟( たゆひがた ) 潮満( しほみ )ち渡る いづゆかも かなしき背( せ )ろが 我( わ )がり通( かよ )はむ 】 多由比潟に 母なる海のぉみず ぃっぱぃ みちてぉられる   . . . 本文を読む
【 比多潟( ひたがた )の 磯( いそ )のわかめの 立ち乱( みだ )え 我( わ )をか待つなも 昨夜( きそ )も今夜( こよひ )も 】 比多潟の 磯の わかめのように 想いみだれて &nb . . . 本文を読む
【 荒磯( ありそ )やに 生( お )ふる玉藻( たまも )の うちなびき ひとりや寝( ぬ )らむ 我( あ )を待ちかねて 】 荒磯で 生きている 玉藻のように さみしく ひとりで & . . . 本文を読む
【 遠くありて 雲居( くもい )に見ゆる 妹( いも )が家( いへ )に 早く至らむ 歩( あゆ )め黒駒( くろこま ) 】 遠くにいて 雲の むこうにみえる あなたのところへ &nb . . . 本文を読む
【 味鎌( あじかま )の 可家( かけ )の湊( みなと )に 入( い )る潮( しほ )の こてたずくもか 入りて寝( ね )まくも 】 味鎌の 可家の みなとは どこかわからないけれど & . . . 本文を読む
【 佐野山( さのやま )に 打つや斧音( をのと )の 遠( とほ )かども 寝( ね )もとか児( こ )ろが 面( おも )に見えつる 】 佐野山で うつ おのの音のように とおくても &nbs . . . 本文を読む
【 的形( まとかた )の 湊( みなと )の渚鳥( すどり ) 波立てや 妻呼び立てて 辺( へ )に近付( ちかづ )くも 】 三重県松坂市 東黒部町ぁたり ぃまは吹井の浜と ぃわれてぃます 的形 & . . . 本文を読む
【 うべ児( こ )なは 我( わぬ )に恋( こ )ふなも 立( た )と月( つく )の ぬがなへ行( ゆ )けば 恋( こふ )しかるなも 】 無理もないょ あなたが 逢いたがるのは . . . 本文を読む
【 やすみしし わご大君( おほきみ ) 高照( たかて )らす 日( ひ )の皇子( みこ )の 聞( き )こし食( を )す 御食( みけ )つ国 神風( かむかぜ )の 伊勢( いせ )の国は 国見ればしも 山見れば 高く貴( たふと )し 川見れば さやけく清( きよ )し 湊( みなと )なす 海も広し 見渡す 島も名高( なだか )し ここをしも . . . 本文を読む
【 橘( たちばな )の 古婆( こば )の放髪( はなり )が 思( おも )ふなむ 心愛( うつく )し いで我( あれ )は行( い )かな 】 たちばなの こばの おさげ髪が 逢いたいだろうょ その . . . 本文を読む
【 我妹子( わぎもこ )に またも近江( あふみ )の 安( やす )の川( かは ) 安眠( やすい )も寝( ね )ずに 恋( こ )ひ渡るかも 】 あなたに また逢うという 近江の 琵琶湖に流れる &n . . . 本文を読む