こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

生活困窮のサイン

2014-10-04 23:35:53 | つぶやき
昨日の市政報告懇談会での、ひとりの参加者の発言が心にかかっている。

発言者の知り合いの方で「3年間、後期高齢者医療の保険証が手元になかった」という話。


保険証は郵便局の配達。


その方は、足腰が不自由で玄関のチャイムが鳴っても、すぐに立ち上がって出ていくことができない。(そういう方は少なくない。)

やっと、玄関まで出たときには、配達の人の姿はなく、ポストに不在票が入っている。


委任状を誰かに託すなど、何とかすれば方法はあったと思うが、そのままで一年が過ぎ、また翌年も・・・。


4年目の今年、郵便局の配達のときにたまたま、発言されたその方が居合わせて保険証を受け取ることができたということ。


事実関係を確認したわけではないが、後期高齢者医療にしろ、国民健康保険にしろ、「保険証が本人の手元に届いていない」場合に、それがなぜなのか?

保険証を受け取るはずに本人が、どんな暮らしをしているのか?

行政は、確認するためのあらゆる努力をしなければならないと思う。


「生活困窮者への支援」について、昨年、一般質問で取り上げた。

たとえば、税や保険料の滞納などに対して、滞納分の支払いを求めるだけではなく、市民の暮らしに寄り添い「生活再建」への支援をができる仕組みをつくることを求めた。

来年度から「生活困窮者自立支援」の行政の取組が始まる。


「生活困窮」を、自ら訴え、支援を求めることができる人ばかりではない。


「生活困窮」は経済的貧困だけではない。「保険証を受け取れない」高齢者は、まさに「困窮」していた。


「困っています」という無言のサインをキャッチできるアンテナを行政は持たなくてはならないのだと思う。

コメント (2)
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