とあるレシート・・・

いや、ナンて事は無い話なんですけど、先日昼飯を食べた時のレシートがポケットから出てきた訳であります。

で、何気無く読んじまったら、カレー1000*　豚カツ400*　生ビール500*と、あって、担当者「アルバイト」と、きた訳であります。

まっ、だからナニと言う事は無いんですけど、そっかぁ～彼女アルバイトだったんだと、少し感慨深いものを感じたのは偽らざる気持ちであります。

会話は「お会計は1900円です」と「5000円お預かりいたします」と「大きい方から3000円、お確かめください」と「レシートと100円のお返しです」と「ありがとうございました」と言う感じで、会話と呼べるような関係は持っていないんですけれども、しかし、ても可愛い娘で気だても良さそうでして・・・

まっ、お会計の時の接点以外には何も無いんで、言ってみれば、ただそれだけの事なんですがね・・・なんとなくレシートを捨て難くて見ていました。

いや、こう言う事を書くと大向こうから「変態」とか「キモイ」とかお褒めの言葉を頂く事も有る訳ですが・・・私は「スケベ」なだけで変態では有りませんからね。

先ほどまでスポーツジムに行っていた訳なんですが・・・歳だね、ダメですわ。
ナニがダメって・・・トレーニングすると疲れちまって生活に支障を来す感じなんですもん・・・そう言うのナンて言うか知ってますか？　本末転倒!!!

いや、日曜日には行かない事にしてるんですけど、思惑に反して意外と空いてました。
まっ、行った時間が空いてる時間帯というのは否めませんかね？　帰りの4時頃には混み始めてましたから。

アレ・・・人気のあるセンセーのスタジオプログラムがあると一気に人が増えるんでありますね。
どのプログラムが人気か一目瞭然なんで厳しい世界ですね。

俺には出来ない、スタジオレッスンのイントラなんて!!!
いや、技量的にドーのコーのは抜きにして、一番苦しい所で「満面の笑み」と「ハイテンション」って私には無理な相談であります。

私がスポーツジムに通い出してから30数年になる訳ですが、その頃は第一次エアロビックスの繁盛期でありまして、若い娘さんのイントラがハイレグのお衣装にレッグウォーマーと言う、言ってみれば一昔前の女子高生のルーズソックスの上だけみたいな・・・そーか、アラレちゃんスタイルとでも申しますかね？
そんな女性が汗を滴らせて踊る訳ですから未だ若さの末期に居た私としましても心が踊り胸がドキドキした訳であります。

でも、エアロビクスダンスが競技指向になるに連れリズム感の無い私は付いて行けなくなり止めちまいましたが・・・。

いや、他所のジムのレッスンは知りませんけど、自分の所のジムのセンセー方はお世辞にもお嬢様とは言えない年齢の人たちでありまして、昔取った蟻塚で・・・もとい、昔取った杵柄で仕事をしている人が多いのか？　なんて思ってみたりして。

まっ、もっと若くてピチピチのセンセーだったら私も参加したいんですけど・・・いや、邪な心では無いんですよ。
あの手の遊びには「花と華」が無いとやる気でませんもん。

これを旅というのかドーか？

まっ、移動が伴って馴染みの薄い土地へ行けば、例えそれが隣町でも、もっと遠くてガラパゴスでも「知らない街を歩いてみたい」と言う欲求の満たされ度に違いは無いと私は思う訳ですが・・・。

いや、異論も反論も御座居ましょうが、熟れや慣れや馴れを持たずに見れば、知らない街の魅力は一緒と言いたい訳です。

ナンと申しましょうか・・・隣町へ行く時の気持ちとアゼルバイジャンへ行こうという時では最初から期待値が違うと思う訳でして、まっ、それでも、脳みその処理する事ですから理屈じゃないと言われれば素直に黙っちまいますが。

まっ、屁理屈はさて置きまして、猪苗代から磐梯山麓へ、そして会津の街を少し歩いて来た話をしたいと思う訳です。



東北自動車道　国見の峠付近

猪苗代の駅で9時40分の待ち合わせ・・・埼玉の戸田から来る「株キチ」を拾う予定で自宅を7時40分に出た。

高速に乗るのに20分と見ていたのだが、我が家地方は軽く5センチ程の積雪で朝の渋滞が何時もより重かった・・・結局30分以上掛かり高速に乗って加速したのは8時10分過ぎ。
まっ、余裕だな、と走っているとメールが入って「9時10分到着に変更」と来た。
ウソっ？　そんな時刻の電車は無いはず？　しかし、本人は多分新幹線の中か、郡山の駅・・・だとすれば、突発的に何かが？

缶コーヒーを会に立ち寄ったパーキングから「死ぬ程急ぐ気はないから9時30分まで待て」と「株キチ」にメールを入れた。


猪苗代の駅のパーキングにオシャレな噴水が

燃費が悪くなる速度まで飛ばして時間を合わせる程の義理は持っていないので適当に加減して走って来たが9時25分、猪苗代駅に着いた。
9時10分着なら既に待っていると思い駅舎に入ると、そこには駅舎のペンキ塗りをしている業者が居るだけで他に人は居なかった。

電光掲示板の文字が郡山からの電車の遅れを知らせていた。
これだもの・・・次のメールを寄越しもしないで。

トイレに行ってすっきりし、こじんまりした売店でコーヒーを買って「株キチ」を待った。


噴水は消雪のための物

消雪道路や消雪パイプは雪国の人なら馴染みは深いが、東北でも太平洋側には無く、私も知って入るが日常の付き合いが有る訳ではないので珍しい。

少し観察すると、駐車場の地面が赤錆びているので、水は鉄分の多い地下水なのかと勝手に想像する。
新潟の豪雪地帯に住む友人の家では消雪のための水を取るのに少なくない金額を出して井戸を掘っている・・・雪国って、余計な事に金が掛かるよなぁ、と、思うが、水が豊富という事は米が取れるという事ですから、などと知った振りをする。


駅舎には1000円札の彼が居た

私と英世の関係は日常的で深い・・・諭吉は少し遠い存在だ。

私が小学生の修学旅行で「野口英世の生家」を訪ねたのは47年前だった。
「テンボウ」は凄い人だなぁ～自分も勉強して偉くならなくちゃ、と、その瞬間だけ思った事を覚えている・・・が、それは持続しなかった。

そーですかぁ～猪苗代では今でも野口英世ですかぁ・・・1000円札効果は技有りでしたか、と、妙に納得。


会津若松の街の夕暮れ時　目指すは居酒屋

磐梯アルツで二日間、狂ったように滑りまくり、新潟生まれの株キチをしてスキーはもうたくさんだ、と言わしめる程に滑った。

そして、泊まった宿が酒とは縁が薄い所で呑み足りなかったので会津若松の居酒屋への期待度は大きく膨らんでスキーは早めに切り上げ、居酒屋の開店と同時に滑り込むべくホテルに入った。

私が予約をしたのだったが、フロントに行くとそんな予約は無いと言われ困惑。
しかし、私のパソコンには「承りました」の返信が有った事は確認済み。
そんなバカな、と、食い下がると・・・お客様、会員登録だけされてますが予約は入っていないようです、と、トドメを刺された。

そっかぁ～・・・俺がしたのは会員登録か、と項垂れると、本日は空きがありますのでご安心くださいという事で一件落着。



会津と言えば「馬刺」です　会津坂下が本場ですが

私は殆ど一人で馬刺を二人前食べた。
ニンニクや生姜などの薬味は使わず、会津独特の味噌で食う・・・辛みそ、美味しっ!!!

本当は「霜降り」を食べたかったのだが赤身しか無く残念だった。
ちなみに馬刺の脂は融点が低いので刺身で食ってもざらつかず牛などより格段に美味い。

しかし、新潟生まれの埼玉県民は会津に来て塩鯖とか、ホッケを注文する。
ホタテや牡蠣なども好んで食うのだが、生まれ育ちが本当の山の中なので海の物が御馳走として刷り込まれているのだろう。



蔵の雰囲気を持つモダンなレストラン

居酒屋で呑み潰れようと言う約束だったのに昔なじみの彼処へ行こうとしつこい株キチに押し切られ、冬の会津にしては暖かい夜の街を歩いた。

株キチも自分も相当昔しには頻繁にこの地を訪れていて飲み歩いたものだった。
私は時が立ち過ぎて馴染みの店も消えているが、株キチは20年前からの付き合いの店が残っていた。

しかし、私もその店は知っていて、お勘定が「大盛り」になる事を知っているので気乗りはしなかったのだが、酒が私の足を運ばせた。


会津の飲み屋の繁華街・・・？

殆ど根雪が残るばかりの路地を歩いて目当ての店に行く。
夕方ホテルで合流した会津に住んで28年、川口生まれの友人Kさんが株キチの怪しい案内を修正していた。

私はKさんに、次の店はショボイのに勘定だけは高級クラブなんだから始めから高いと分かってる店に行こうよと言った。
するとKさんが、そんなに高くないよ、と言う事で、二対一で負けた。


カウンターに5人しか座れない「場末のスナック」

いや、酒を飲むのに何故にこの手の場所に来たがるのか自分は理解不能だった。
酒を飲みたいなら「酒」しかない処で、色気が欲しいんなら「女」の居る店へ行くと決めているので、この手の昔風の取り留めの無い店は苦手だった。

他にもう一人、Kさんの仕事の関係者が後から参加したのだが、実は彼とは自分も面識が有った・・・彼はオッサンになっていたが、私はジジイに近づいているし、時の流れを感じざるを得なかった。

私は全員を無視して勝手にカラオケ三昧に走ったのだが、一曲200円取られるので10曲・・・英世二人を人質に取られた所で止めた。

結局2時まで呑んで、ジャックダニエルを2本空けた。
そして勘定は40000弱円だった。
確かに、5時間も居座った席料だと言われれば何も言えないが、店で買えば1800円のジャックダニエルを2本につまみのポップコーン・・・カラオケは実費で支払済となると、今夜もやられたな、と思ってしまうのは勘違いか？

帰り道、タクシー代は俺が出すよという株キチは、二度と行かねぇ～と、吐き捨てるように言った。
しかし、多分また行くだろうし、他にも東北のあちこちに思い出の店が有って、たまに顔を出しては勘定の大盛りを頂いているのだ・・・性分だから治らない。


清々しい朝　会津若松の駅前から遠くに磐梯山

7時半に朝飯と言うので株キチの部屋に電話を入れたが出ない。
少しして折り返しの電話があり、飲み過ぎて朝飯は食えないという。

一人で朝飯を食いに行った。
勝手知ったるビジネスホテルの朝の食堂、と思って入って驚いた。
土曜日の朝という事も有るのか、一人旅風の女性やら年配の夫婦、若いカップルと、確実に仕事の出張以外の宿泊客が多いのだ。

食べ物もクロワッサンやらベーコンと野菜の温かい煮物、ブルーベリージャムの入ったヨーグルトなど、昔のビジネスホテルのそれでは無かった。

しかし、私は私である・・・納豆に生卵と焼き海苔、そしてみそ汁を頂いた。


五百円玉が使えないタバコの自動販売機

ホテルを出て駐車場に向かう道で古いタバコの自動販売機を見つけた。
随分前に閉められたタバコ屋のようで、かつてはそこから看板娘が顔を出したのかと思わせる風情が残っていた。

会津の街を少し歩いてから帰ろうかと思ったが、なんだかんだ言っても自分も飲み過ぎで怠かった。

じゃぁな、また今度、と、株キチに電話を入れたら、郡山までの電車に良い時間が無いと言うので仙台まで乗って行くと言い出して、荷物が一つ増えてしまった。