御所野遺跡は凄い、であります。
何が凄いったって、縄文時代のあれこれに関して、何もかもが凄いのであります。
まず、建物が凄いであります!!!
御所野縄文博物館 入り口
いや、御所野縄文博物館は入り口のデザインに感動しましたが、これがまた中も凄いのであります。
何もかもが木製でして如何にも縄文であります
あれです、入ってすぐに受付や展示室なんて普通のレイアウトでは無く、木製の長い通路をいかにも縄文って雰囲気で進むのでありますが、両脇はガラスで下が見えるんであります。
ああ 縄文の森が見える!!! なんちゃって
で、本館と言いますか、展示館と言いますか、なんであれそこに至るまでが既に縄文の雰囲気満点でして気まぐれに訪れた人でも浸りきってしまう事間違いなしであります、かな?
トックリ形土器
いや、はじめ人間ギャートルズの世界ではマンモスを狩りながら「さる酒」なるものを飲んでいたと記憶しているんですが御所野の縄文人は燗酒を飲んでいたのでありましょうか。
ミニチュア土器? いや違うでしょ!!!
あれがトックリ形土器ならばこれはお猪口でなくては話がまとまりません。
いや、どーも縄文やら古代の遺跡に関わる人の感覚は私とは随分ずれているわけでして、トックリが出たらお猪口が来ないってのが信じられないのであります。
ならば、これも酒の道具でありましょう
と、まぁ、自分は飲兵衛なのでこの手の物への発想は酒に傾くんですが、娯楽の少なかったと想像される縄文時代ですから酒は結構飲んだと思うんでありますが、まっ、いいでしょう。
それにしても岩手の縄文遺跡って魅力的だなぁ〜と私の心はメロメロでありました。
そこまでするのか縄文人!!!
いやはやなんとも、私も結構な数の土偶を見て来たんですがここまで明確なのは初めてであります。
で、近頃の私は土偶をモチーフから割り出し謎をとくってことに傾いているんですが、これの元として思い浮かぶのはおっぱいしか無いし、強調の仕方から察するに縄文人もやっぱし好きだったんでありましょうか、なんちやって。
しかし、マジで観察すると腕の末端の形状にヒントが有りそうなんですが、まっ、いいでしょう。
板状土偶
真ん中は結髪土偶か?
今月は月初めに千葉県は市川市の縄文施設にてハマグリをモチーフにしたと思われる山形土偶をどっさりと見て来たわけですが、あちらにも一個だけでしたが結髪土偶風のものがありました。
しかし、それはたぶん星型土偶にも見えるものなのであります。
で、たぶん星形土偶だと思う理由は、土偶を作って祀るとすれば日常的に食べて命を繋ぐものであり、貝塚からの出土であればモチーフは植物よりも貝や魚だと思うのであります。
とは言っても、圧倒的に多いイタボガキがモチーフのミミズク土偶とは一線を画するので何かと考えると・・・いや、参考書に照らし合わせると、オオツタノハ貝をデフォルメしたものだと思うわけです。
と、この考え方で土偶の正体を考えると、内陸部である岩手県の御所野遺跡であれば海は外して植物とする方が自然であり、なんらかの植物を束ねた様子を模した結髪土偶かと思ったのであります。
が、じっくりと写真を眺めて気がつけば、写真の中の右となりの遮光器土偶と頭の格好以外は良く似ているのであります。
と、言うことは、遮光器土偶だとしても頭の格好は何を表すのか、であります。
そして、幅広の耳様のものは里芋の葉っぱでは無いかと閃いたのであります。
いや、自分が愛用する参考書「土偶を読む」竹倉史人著によると遮光器土偶は里芋の化身ですから多分当たっていると思うのですが、まっ、いいでしょう。
と、言う事で簡単ではございますが御所野縄文博物館はこれにてお終いであります。
つづく