8月30日 金曜日 霧雨
オホーツク沿岸を走る日
今日の走行予定距離は400キロを超える上に網走と枝幸では擦文文化遺跡とオホーツク縄文文化の関連施設を見る予定で時間的には余裕が無かった。
網走には北海道特有の少数民族「モヨロ人」のモヨロ貝塚があって興味深く、今回の旅の主題でもあったがその話は別件で。
知床峠は霧が深く羅臼岳も見られず、そうなると名所と言われても足は止まらない。
知床峠を越えた途端に天気がガラリと変わり晴天になり暑くなった。
合羽を脱ぎ夏らしい服装になって気持ちも軽くなり斜里町の20Kmくらいの直線道路を軽快に走って網走に入る。
オホーツク文化圏の主流はロシアか?
モヨロ貝塚館(モヨロ貝塚と北方少数民族の資料館)を1時間ほど見学し感動に打ち震え網走駅と刑務所離前を通過し国道238号線を宗谷岬方向に走る。
この時、網走の町外れを走行中首筋に電気の走ったような痛みを感じたのだが、多分それは蜂に刺されたのだと思う。
何が悲しくてバンダナとヘルメットの1センチ程の隙間を狙って蜂が飛び込んだのかは解らないが、飛び込み様に刺していった蜂も大した業師である。
この後、腫れて痛痒い首筋を気にしながら走行したのだがピーカンの空と裏腹に気分は冴えず厚岸で立ち寄る予定だった原生花園はパスしてしまった。
自分の記憶だとこの先はかなり辺鄙な地帯にが続き昼飯も獲難かった筈と思い、時間的には少し早かったが湧別町で見つけた食堂に飛び込んだ。
しかし、時代は変わるもので、この先にも道の駅は頻繁にあってトイレや休憩に困る事は無かった。
国道238号線を枝幸町に向けてひた走る。
ぴったりとオホーツクの海沿いを走る国道238号線を走っていると砂浜で投げ釣りをしている人が多くいた。
そーか、もうすぐ九月という事は、秋味(鮭)の釣れる頃になっていたのだと気付く。
午後2時過ぎ、オホーツクミュージーアムえさしに到着。
外観は思っていたよりも規模の大きな施設だった。
蜂に刺された首が熱を持って疼き気分は最悪だったがこれを見逃すわけにはいかず気持ちを奮い立たせて見学した。
展示内容は枝幸近辺の古代の自然から昭和の村史までと多義に渡り有意義だった。
仙台市の小学校のものと寸分違わないのが可笑しい
興味深い展示物が多かったので後学のために「えさし博物誌」1500円なりを買い求め博物館を出た。
あらららら、なんとあの青空はどこへ、という事で外に出たら土砂降りでヘルメットの中に水が溜まっていた。
そーか、土砂降りか、まぁ降っているものは仕方がないと合羽の下に防水ジャンパーを着込み足元は防水カバーを履いて出発。
しかし、国道238号は轍が深く掘れていて水が溜まりタイヤが取られて危険を感じ速度が出せなかった。
なんとか4時過ぎには宿に入りたかったが事故を起こせば余計に遅れるので慎重に走った。
雨脚は強く国道の標識灯も見えないほどだったのは言い訳だが、ナビを使わずに来て浜頓別で道を間違え豊臣町に抜ける県道に入ってしまった。
10分ほど走った所で県道の標識に出くわし間違えた事に気づき戻って20分のロスをしてしまった。
5時少し前、猿払村のホテルに到着。
雨が強かったのでバイクを軒下に置かせてもらった。
国道238号線沿いのホテルの部屋からはオホーツク海が見えたが空模様が冴えないのが勿体なかった。
猿払村は日本一のホタテの産地だそうで宿の食事もホタテづくしで美味く、つい酒が進むのは仕方がなかった。
都合により 明日に続く
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