9月1日(日曜日)快晴
縄文 ユネスコ世界遺産 制覇の日
6泊7日のツーリングは今夜のフェリーで仙台に帰って終わるのだが、今回の旅の一番の目的は千歳市の周堤墓群(縄文時代の墓の集まり)を訪れる事だった。
たぶん林の中を歩くであろう周堤墓群を見るのに昨日までのような豪雨ではあまりにも冴えないので快晴が嬉しかった。
札幌市埋蔵文化財センター(無料)
札幌市埋蔵文化センターへは8時45分開館ぴったりに到着。
しかし、中に入ってビックリ!!!
やたらと人が多く、それもほぼ全員が学生風なのである・・・なんだこりゃ?
そーか、札幌市民は休日に埋蔵文化財を見るのが慣わしなのか、とは思わなかったが、若者は9時開館の図書館に並ぶ列だったのだ。
列の整理をしていた警備員に「最後尾はここです」と示されたが「私しゃ埋蔵文化を見にきたのです」と言うと、既に扉の開いた方を指差し「あーあっちへどーぞ」と案内されたのだった。
ああ 何と凛々しい土偶なんだ!!!
さて、展示室に入って2度目のビックリ!!!
あちらの混雑とは裏腹に誰も居ず、最後まで一人でゆったりと見学できたのだ。
もう一つビックリしたのは、この展示施設が無料という事で、充実した内容には500円くらいは払いたい気持ちだった。
今日は苫小牧港に午後5時まで着けば良く、走る距離は150キロ程度と短いので時間に余裕があった。
1時間以上も掛けてじっくり見学させていただき、満足感と新たな疑問を抱え次なる目的地の千歳市縄文文化財展示室へ向かった。
千歳市縄文文化財展示室はキウス周堤墓群からの数少ない出土品を廃校になった小学校を利用して展示されていた。
興味深い土偶の破片が見られたが残った部分が少なすぎ想像力を働かせても自分の脳内では復元できなかったのが残念だった。
キウス周堤墓群
文化財展示室で下知識を入れここから10キロ足らずのキウス周堤墓群に周った。
周堤墓群に着くとボランテイアガイドが出迎えてくれ、さあー行きましょうと言うのだったが、別に私を待っていたわけでは無く、丁度11時の出発時刻だったようだ。
東北地方にも墓群はあるがキウスのものは形と配置が独特で類似するものが無いのだが、発掘される資料が少なく、全ての説明は当然ながら仮説だった。
しかし、もしもガイドの説明なしで周堤墓群を見ても唯の野原を見ただけで終わった筈だが他の遺跡との対比などを交えた説明で観察は感慨深いものになった。
キウスを出たのは11時40分と、もはや昼飯時になっていたが支笏湖湖畔で味噌ラーメンを食う予定なので空腹を我慢して走った。
支笏湖には外国人が多く見られた
私は、支笏湖の駐車場から湖に向かって一番左端の食堂の味噌ラーメンが大好きで訪れるたびに食っていた。
インバウンド景気に沸く支笏湖ではハンバーガーが1300円するがあの店の味噌ラーメンは950円と昔の値段のままでほっとした。
しかし、癪に触るのはラーメンを食うだけで支笏湖など見る気もないのに駐車代を200円払う事だった。
観光客は韓国からの団体
とは言え、折角来た事だし時間も余っているので取り敢えず湖面を見に行った。
これ以上は無いでしょうと言う晴天で青く染まった湖面は神秘的だったが賑やかなインバウンド衆に参って早々に退散した。
この後は苫小牧市に向かい「苫小牧市美術博物館」に立ち寄り時間を合わせてフェリー埠頭に行って北海道内の走行は終わった。
白い恋人ソフトクリーム 390円
バイクに積んであるバックにはほとんど余裕は無く大した土産は買えないのだがフェリーターミナルの売店を覗いた。
結局は無難なところで白い恋人の小さな箱を買って土産とし、他の人が旨そうに食べているソフトクリームも買って船の見える窓際の席に腰を落ち着けた。
今日の完璧な晴天は、典型的な終わり良ければすべて良しを演出し、昨日までの豪雨と烈風も良い思い出になっていた。
あとはフェリーに乗って寝て起きれば仙台港という事で、旅は終わった。
総走行距離 1720キロ
ガソリン代 52.12リットル 8.900円
フェリー代 往復 51.600円
宿泊代 道内4泊 (酒代込み)41.000円
昼飯・土産・雑費等 20.000円
旅の総額 121.500円
あー楽しかった、と。
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