アレはたった二週間の旅で、しかも、日本国内と言う、身の危険とか、緊張の欠片が1ミリも無い旅だったのに・・・余韻が大きく、揺り戻しから来る浦島度がとても高い。
アジアの辺鄙な国へ行くとハッキリとした文化の違いから結構な精神的打撃を受ける物ですが、それらは意外と尾を引かないと言うか、帰国するとすぐに忘れちまう事が多い・・・なのに、この度の「ディスカバー南の方ジャパン偏」は、なんと言うか、忘れようとしても思い出せないアレコレが深く心に刻まれ、只今、私は旅惚け状態であります。
なので、余韻に浸りつつ、どうでも良い写真を貼付け、一言述べたいと思う訳であります。
(いや、断じてネタが無いから、ではありませぬぞ!!!)
仙台港~名古屋港で乗船の太平洋フェリー「いしかり」
積み込み口は船首と後部の船腹横、中は迷子に成る程広いです
車載甲板は3層程あるので置いた階と場所を忘れると難儀します
太平洋フェリーは名古屋~仙台~苫小牧と繋いでいるフェリーでして、私が知る限りでは定期航路のフェリーでは日本で一番大きな船だと思います・・・16000トンは大きいですぜぇ~。
資本は名鉄なんですね・・・なので船籍も名古屋であります。
「いしかり」と「きそ」の船内は豪華でありまして、ビジネスホテルは足下にも及びませぬ。
もう一艘「きたかみ」が就航しているんですけれども、正直に言えば、これに当たると些かのハズレ感を抱くのは否めませぬ。
アレです・・・スイートやJスイートもありままして、現物は見た事も無いんですけれども、パンフで見た感じでは都市型ホテルと同格以上、と、思います。
パブリックスペースがとても広くて窮屈感が無いのが長時間の乗船で救われます。
その事は、沖縄までのマルエーフェリーの「波之上」8000トンに乗って感じました・・・いや、好みの問題とも言えますが。
熊本~那覇港まで各島寄港のマルエーフェリー「波之上」
離島輸送の担い手はコンテナをフォークリフトで素早く扱う
マルエーフェリーの鹿児島~沖縄の「鹿児島航路」は聞く処によると「表航路」と呼ばれるそうで、だったら「裏航路」は、と言うと、それは同系列の奄美海運が運行する奄美大島までのフェリー「きかい」と「あまみ」が就航している航路なそうです。
まっ、普通の人は興味も無いと思いますので詳細は省きますが、鹿児島からの船は太平洋フェリーの雰囲気とは確実に異質な「生活路線」を如実に感じさせる船であります。
有り体に申し述べれば、行きに乗った「波之上」も「あけぼの」も雑魚寝の大部屋には、そこはかと無い汗臭さと言いますか、労働者の体臭が感じられるのでありました。
それだからでありましょうか? 太平洋フェリーの「いしかり」とマルエーフェリーの「波之上」には明確な違いがあります。
鹿児島航路のフェリーは食事と酒が安いのであります。
これは船が担う役割を明確に示しているのだと、強く思いました。
フェリーの食堂やレストランは朝昼夜の食事時しか開いていなくてぼやぼやしていると閉まってしまう訳です。
それは恐らく全ての船で共通項だと思います。
しかし、「波之上」にはお握りやホットドックなどの少し食べたい、今すぐ食べたい時に対応する自販機が24時間であるし、食堂が開く食事時には売店も開いてお弁当やお握り、カップラーメンにサンドイッチなどを売る訳です。
お弁当は360円でありましたか?兎に角低価格で腹を満たしてくれようとする姿勢を感じる訳であります。
翻って太平洋フェリーの「いしかり」などでは、メインのお高いレストランが営業している間はうどんやカレーやお握りが食べられるコーナーは営業しません。
時間差攻撃でお高い方のレストランの稼働率を上げようと言う意図がしっかりと見える訳であります。
今でも仙台~苫小牧間は大型トラックが自走で乗りますけれども、仙台名古屋間になるとトレーラーの荷台だけが積み込まれ運転手はほとんど乗らない感じであります。
その昔、自走のトラック輸送が全盛であった頃には、弁当や酒を持ち込んで乗って来る運転手がゴロゴロ居た訳ですが、今はドライバー室も空いている様子でありました。
そんな訳で、太平洋フェリーの狙い目は一般の旅行者なのでありましょう。
そんな所が、船賃は多少安く、しかし、船内でしっかり上乗せして稼ぐ姿勢と、マルエーフェリーの、運賃はしっかり頂くけれども、船内では出来る限り安く済ませようと言う姿勢の違いが出ていると思うのは・・・シロートの浅はかさでありましょうか?
鹿児島~桜島のフェリーの二階、空いてるスルー甲板を見通す
1000トンくらいの内航船的作りで、海の乗り合いバスですか?
この手の船は退役するとフィリピンなどで再度活躍しますね
湾内を15~20分なのでバイクは固定されません
四国の愛媛県と九州大分県を結ぶ国道九四フェリー
「シャトル豊予」995トンは意外と遅かった気がした
座席近くに電源があり、海上でも電波が届いて快適でした
徳島~和歌市を結ぶ南海フェリー「つるぎ」2604トン
座席はリクライニングで良い感じなのだが船内が暑過ぎた
なので風の当たる外に出るとそこは喫煙所になっている
うーん・・・昔気質な船であるなぁ~と感じましたが
今回の旅で都合八回フェリーに乗った訳ですが、船は新しい程速くて静かで揺れなくて・・・当たり前ですけどね。
で、太平洋フェリーみたいに乗る事自体が楽しい船を演出しているのもあれば、マルエーフェリーの鹿児島航路みたいに離島の物資輸送が第一目的の船が有ったりもする訳です。
ですからマルエーフェリーの積み込みも荷下ろしも最優先はコンテナであります。
バイクのような言わばホントの「お荷物」は後回しになっても仕方が無い雰囲気でありました。
そして、どの船も手慣れたもんでして、小さなバイクも丁寧に、サッサと誘導され、サッサと停車位置を指示され、サッサと固定されます。
昔、フィリピンに居た時、やっぱし島国なんで・・・ああ、日本の島が6600とか言うらしいですが、フィリピンは7700と言われていたような・・・まっ、そんな環境なんで移動の主力にフェリーが有る訳です。
しかし、あんまし豊かではないんで新造船はごく一部で、フェリーは日本からの中古船が殆どだと言われていました。
ある日、ミンダナオのダピタンと言う所へいくのに乗ったフェリーが日本の瀬戸内海で走っていた船である事が判る記述がありました。
2000トンくらいの船で外洋も走れる船だなと思ったんですが、瀬戸内海って内海と言う認識だったので、何処で走っていたのか想像もつかなかった訳です。
しかし、日本での船籍が和歌山だったと言うのを思い出すと、南海フェリー辺りの船であったのか?なんて思う訳です。
昔のHPのどこかにその船の写真がたくさん出ているんですけれども、探すのも面倒なんで止めておきます。
で、今、ムクムクと船旅への想いが沸き上がっていまして、神戸から鑑真丸で上海に行ってみたい・・・ナンて事を思っている訳でありますが。
アジアの辺鄙な国へ行くとハッキリとした文化の違いから結構な精神的打撃を受ける物ですが、それらは意外と尾を引かないと言うか、帰国するとすぐに忘れちまう事が多い・・・なのに、この度の「ディスカバー南の方ジャパン偏」は、なんと言うか、忘れようとしても思い出せないアレコレが深く心に刻まれ、只今、私は旅惚け状態であります。
なので、余韻に浸りつつ、どうでも良い写真を貼付け、一言述べたいと思う訳であります。
(いや、断じてネタが無いから、ではありませぬぞ!!!)
仙台港~名古屋港で乗船の太平洋フェリー「いしかり」
積み込み口は船首と後部の船腹横、中は迷子に成る程広いです
車載甲板は3層程あるので置いた階と場所を忘れると難儀します
太平洋フェリーは名古屋~仙台~苫小牧と繋いでいるフェリーでして、私が知る限りでは定期航路のフェリーでは日本で一番大きな船だと思います・・・16000トンは大きいですぜぇ~。
資本は名鉄なんですね・・・なので船籍も名古屋であります。
「いしかり」と「きそ」の船内は豪華でありまして、ビジネスホテルは足下にも及びませぬ。
もう一艘「きたかみ」が就航しているんですけれども、正直に言えば、これに当たると些かのハズレ感を抱くのは否めませぬ。
アレです・・・スイートやJスイートもありままして、現物は見た事も無いんですけれども、パンフで見た感じでは都市型ホテルと同格以上、と、思います。
パブリックスペースがとても広くて窮屈感が無いのが長時間の乗船で救われます。
その事は、沖縄までのマルエーフェリーの「波之上」8000トンに乗って感じました・・・いや、好みの問題とも言えますが。
熊本~那覇港まで各島寄港のマルエーフェリー「波之上」
離島輸送の担い手はコンテナをフォークリフトで素早く扱う
マルエーフェリーの鹿児島~沖縄の「鹿児島航路」は聞く処によると「表航路」と呼ばれるそうで、だったら「裏航路」は、と言うと、それは同系列の奄美海運が運行する奄美大島までのフェリー「きかい」と「あまみ」が就航している航路なそうです。
まっ、普通の人は興味も無いと思いますので詳細は省きますが、鹿児島からの船は太平洋フェリーの雰囲気とは確実に異質な「生活路線」を如実に感じさせる船であります。
有り体に申し述べれば、行きに乗った「波之上」も「あけぼの」も雑魚寝の大部屋には、そこはかと無い汗臭さと言いますか、労働者の体臭が感じられるのでありました。
それだからでありましょうか? 太平洋フェリーの「いしかり」とマルエーフェリーの「波之上」には明確な違いがあります。
鹿児島航路のフェリーは食事と酒が安いのであります。
これは船が担う役割を明確に示しているのだと、強く思いました。
フェリーの食堂やレストランは朝昼夜の食事時しか開いていなくてぼやぼやしていると閉まってしまう訳です。
それは恐らく全ての船で共通項だと思います。
しかし、「波之上」にはお握りやホットドックなどの少し食べたい、今すぐ食べたい時に対応する自販機が24時間であるし、食堂が開く食事時には売店も開いてお弁当やお握り、カップラーメンにサンドイッチなどを売る訳です。
お弁当は360円でありましたか?兎に角低価格で腹を満たしてくれようとする姿勢を感じる訳であります。
翻って太平洋フェリーの「いしかり」などでは、メインのお高いレストランが営業している間はうどんやカレーやお握りが食べられるコーナーは営業しません。
時間差攻撃でお高い方のレストランの稼働率を上げようと言う意図がしっかりと見える訳であります。
今でも仙台~苫小牧間は大型トラックが自走で乗りますけれども、仙台名古屋間になるとトレーラーの荷台だけが積み込まれ運転手はほとんど乗らない感じであります。
その昔、自走のトラック輸送が全盛であった頃には、弁当や酒を持ち込んで乗って来る運転手がゴロゴロ居た訳ですが、今はドライバー室も空いている様子でありました。
そんな訳で、太平洋フェリーの狙い目は一般の旅行者なのでありましょう。
そんな所が、船賃は多少安く、しかし、船内でしっかり上乗せして稼ぐ姿勢と、マルエーフェリーの、運賃はしっかり頂くけれども、船内では出来る限り安く済ませようと言う姿勢の違いが出ていると思うのは・・・シロートの浅はかさでありましょうか?
鹿児島~桜島のフェリーの二階、空いてるスルー甲板を見通す
1000トンくらいの内航船的作りで、海の乗り合いバスですか?
この手の船は退役するとフィリピンなどで再度活躍しますね
湾内を15~20分なのでバイクは固定されません
四国の愛媛県と九州大分県を結ぶ国道九四フェリー
「シャトル豊予」995トンは意外と遅かった気がした
座席近くに電源があり、海上でも電波が届いて快適でした
徳島~和歌市を結ぶ南海フェリー「つるぎ」2604トン
座席はリクライニングで良い感じなのだが船内が暑過ぎた
なので風の当たる外に出るとそこは喫煙所になっている
うーん・・・昔気質な船であるなぁ~と感じましたが
今回の旅で都合八回フェリーに乗った訳ですが、船は新しい程速くて静かで揺れなくて・・・当たり前ですけどね。
で、太平洋フェリーみたいに乗る事自体が楽しい船を演出しているのもあれば、マルエーフェリーの鹿児島航路みたいに離島の物資輸送が第一目的の船が有ったりもする訳です。
ですからマルエーフェリーの積み込みも荷下ろしも最優先はコンテナであります。
バイクのような言わばホントの「お荷物」は後回しになっても仕方が無い雰囲気でありました。
そして、どの船も手慣れたもんでして、小さなバイクも丁寧に、サッサと誘導され、サッサと停車位置を指示され、サッサと固定されます。
昔、フィリピンに居た時、やっぱし島国なんで・・・ああ、日本の島が6600とか言うらしいですが、フィリピンは7700と言われていたような・・・まっ、そんな環境なんで移動の主力にフェリーが有る訳です。
しかし、あんまし豊かではないんで新造船はごく一部で、フェリーは日本からの中古船が殆どだと言われていました。
ある日、ミンダナオのダピタンと言う所へいくのに乗ったフェリーが日本の瀬戸内海で走っていた船である事が判る記述がありました。
2000トンくらいの船で外洋も走れる船だなと思ったんですが、瀬戸内海って内海と言う認識だったので、何処で走っていたのか想像もつかなかった訳です。
しかし、日本での船籍が和歌山だったと言うのを思い出すと、南海フェリー辺りの船であったのか?なんて思う訳です。
昔のHPのどこかにその船の写真がたくさん出ているんですけれども、探すのも面倒なんで止めておきます。
で、今、ムクムクと船旅への想いが沸き上がっていまして、神戸から鑑真丸で上海に行ってみたい・・・ナンて事を思っている訳でありますが。