いや、今日は植木屋仕事だったんですが午後1時ごろから降り出した雨でびしょ濡れ、すぶ濡れでして言ってみれば心身ともに水浸しって感じで有りました。
それでも一番厄介な草刈りをしていた間に降られなかったのは超ラッキーでして、なので仕事は完遂であります。
ところで、皆様はよもや完遂を「かんつい」と読んではいませんよね?
これは「かんすい」ですけれども、今時は「かんつい」という人が多いと思うんですが、まっ、いいでしょう。
あれです、一般住宅のお庭の草刈りってのは野っ原とは次元の違う難しさなんですぜ。
なんと申しましょうか、草と木だけなら簡単なんですが「刈っちゃダメな花」ってのが漏れ無く生えているのであります。
で、エンジン草刈機にナイロンコードをセットしてウィーン・バィーン・ビュイーンと刈って行くんですが花や庭木の際をセンチ単位で外す技が必要なんで有ります。
いや、ナイロンコードは使っている間に伸びたり縮んだりするので一定の距離感ってわけにはいかないのが難しいのであります。
が、自分は既に極めているので偶にしか失敗はしません。
で、草刈りが終わった頃から雲行きが怪しくなったので急いで剪定に入ったんですがメインの松は手つかずで終わっちまいました。
なんと申しましょうか、昼飯はアンパンとコロッケパンをかじった15分程度で頑張り梅雨前線と勝負したんですが、はっきり言って私の負けです、なんちゃって。
いや、秋に呼ばれるんでその時にやる予定なんですが隣近所から「植木屋が入ってこれか」と言われそうで気になります。
あれです、雨で一番困るのが最後の仕上げの掃除であります。
私ゃ修行中に親方からきつく言われていたのが「お前は腕が悪いのだから掃除だけは手を抜くなよ、そこが勝負どころだと肝に銘じとけ」と教えられているわけであります。
で、親方から離れて仕事をするようになりしみじみ思うのは「掃除さえ出来てればなんとかなる」であります。
いや、腕が悪いのはアレなんですが仕上げの掃除の時に箒の目と言いますか、掃いた筋を揃えると剪定の落ち度が隠れちまうのであります。
が、今日のように雨だと箒の筋どころか切りっ葉を集めるのも難儀なわけで地面や石に張り付いた葉っぱが箒で掃けないのであります。
で、水も滴る良い男に成り切ったところで午後3時!!!
延長戦はできませんって事でお代の諭吉をいただき搬入締め切りが午後4時15分のゴミ焼き場に急いだ次第であります。
いや、時間的には完全に間に合うんですがこの時間からは分刻みで順番待ちが伸びるわけでして一刻を争うのであります。
で、ゴミ焼き場に着いてみれば行列は殆ど同業者ってことで草刈り業者も入り乱れそこそこの列だったのでありました。
あれです、家に帰り着いた時の雨はやや小降りでしたが後片付けをすればそこそこ濡れるわけであります。
が、これも親方の教えなんですが「道具の片付けも仕上げのうちだ」って事で道具類を所定の位置に収めた次第であります。
いや、これも現場に出るようになって気付いたんですが、道具の紛失や忘れ物などはここで気付くわけでしてやっぱし欠かせない作業なのであります。
なんと申しましょうか、軽トラの中で暖房とエアコンを掛けていたので衣服はそこそこ乾いてはいたんですが、ボロ屋とは言え屋根があって濡れない家の中ってのは安心しますね。
そして、乾いた衣類に着替えた時の安堵感はなんとも言えない幸せ気分であります。
いや、もう少し若い頃なら拓郎のメドレーを聴きながらビールのプルタブをプシュッとやっている雰囲気なんですが今から呑むと晩飯前に出来上がっちまうのでコーヒーで我慢であります。
あれです、なん度も言って恐縮ですが、屋根のある生活って幸せですね、なんちゃって。
