2020年10月31日(日)晴れ
秋晴れの一日を、いいお年頃の四人で唐津オルレを楽しみました。
博多駅で合流の後、夫殿の運転でフィニッシュ地点の波止岬まで行き、8:59発市営バスに乗ってスタートの「道の駅桃山天下市」まで移動です。
さて、出発!9:30
行くぞ!
豊臣五大老の一人、前田利家陣跡。
利家は八千人の兵を率いて参陣です。
オルレリボンの通りに行ってしまうと、石垣を見落としてしまうので気をつけて。
石垣は右に降りたところです。
旗竿石も残っています。
こちらは古田織部陣跡。
織部は通称で、正式には重然(しげなり)です。
千利休の後継者と目された茶人織部の石垣は、大きな石を組み込んだお洒落なデザインです。
こんな平ぺったい石をわざわざ組み込んだのですね。
田舎道を歩くと、鈴なりのミカンがピカピカしていました。
もじゃもじゃの木(^-^)。
堀秀治陣跡。
僅か十六才で六千人もの兵を率いて参陣ですが、秀治自身は戦いに出向かず、この地で暮らしました。
しかし、二年前に訪れた時とはずいぶん様子が違っていました。
草は伸び放題で荒れています。
広間、本殿、能舞台、茶室跡など、標識も草に埋もれて何がどれやらわからない…。
唐津オルレで見ることができる陣跡の中では、一番規模が大きく、礎石もしっかりの残っているというのに、残念な気がしました。
国指定の特別史跡なので、もっと大切に整備されるといいのになあ。
四百年も前の串道は今も続いています。
当時に思いを馳せて、昔の道を歩くのは感慨深くて、好きです。
名護屋城址に入りました。11:30
さすがに広大です。
黒田官兵衛が設計し、わずか五か月で築城された名護屋城は、当時の大阪城に次ぐという規模からも、秀吉の勢力と野望がうかがえます。
天守台から、壱岐・対馬を眺めました。
あれかな~。
呼子大橋・可部島。
広い城内の敷地を歩くのも気持ちいい。
次は波止岬に向けて、「名護屋城屏風絵」に描かれている麦原集落を歩きます。
のどかですねー。
お茶の花を見ながら、
のんきに歩いていたら、夫殿が「窯」の写真を撮りたい、と言って中に入っていきました。
唐津焼の「炎向窯」ひなたがま。
ご主人の話を聞いていると、「蛇蠍釉・じゃかつゆう」というのに魅かれました。
特別の石の粉と灰を混ぜて焼くと、蛇や蠍の肌を思わせる仕上がりになるそうです。
蛇も蠍も大嫌いですが、珍しくて欲しくなり、購入しました。
何を盛ろうかな?
肉じゃが!!
お腹が空いてきました。
波止岬少年の家で昼食休憩です。13:00
ここから少し下ると、海が見えてきますが、ゴールはまだ先です。
キャベツ畑や、春を待つスイセンの脇を歩いて~、
ホシアサガオ
上杉景勝や毛利輝元他、いくつかの陣跡は、案内板だけで通り過ぎてしまいましたが、島津義弘陣跡では、ご先祖様を偲んで特別の思い・・・。
案内板には、~猛将として知られるだけでなく、文人としての一面もあり、また家臣たちにも気配りを怠らない名君~とあります。
波止岬キャンプ場を抜けて、海岸沿いに出ました。
光る海がとても綺麗!!
唐津オルレの最後は、海を見ながら歩くので、最高に気持ちいいのです。
柱状節理。
そして、思いがけない発見は、やっぱりお花先生!
ダルマギクの群生です。
今生まれたばかりのように、瑞々しくて綺麗!!
お花の色合い、ぷっくりとした葉っぱ、みんな夢中になりました。
いよいよフィニッシュです。15:30
皆様お疲れ様でした。
のんびりのんびりと、歴史あり、海あり、花ありの楽しいコースでした。
笑って、おしゃべりして、木のブランコにも乗ったりして、楽しく過ごすことができました。
宿泊は民宿「大慶」
大いに飲んで笑って、騒いだ夜となりました。
翌日は九合目からの作礼山で、紅葉を楽しみました。