雲の上レストランで洗礼を浴び、心の準備をした後は、隈氏の建築巡礼です。
まずは梼原町役場。中の空間に圧倒されて外観を取るのを忘れてしまいました。かろうじて、竜馬脱藩の道からの遠景写真が一枚。

入るといきなりの大吹き抜け。4本の柱を組み合わせた組柱で井桁に組まれた梁を持ち上げています。大迫力です。

組柱です。たまたま隣は防火区画のシャッター。防火区画など大変だったと思われます。

下の写真は、吹き抜け上部の2階ギャラリーから駐車場方向を見下ろしています。駐車場側の壁はには開閉機構が組込まれていました。これが動くときは、それ自体が一種のイベントでしょう。

素晴らしい力技を見せていただきました。続いて図書館へ。

二宮尊徳さんがいらっしゃいます。敷地は小学校の跡地なんですね。

こちらも木の存在感に圧倒されました。ここまで徹底すると全くうるさくないですね。変化があって面白い空間です。

どでかい吹き抜けだけではなく、下の写真のように小さな落ち着いた雰囲気の空間もあります。

構造は鉄骨造なんですね。

天井はぶら下げられた杉材、壁(立面)は本で仕上げられているといったところでしょうか。
大空間を一つの原理でまとめ上げる、その潔さが人々に感動を与えているのでしょうか。

続いて、まちの駅。
外壁が、かやぶき屋根(の一部)なんですね。驚きました。


この道路の先には、木の橋がありました。これも、隈氏の建築の影響でしょうか。あるいは梼原町は、昔から地元材の杉を使ったまちづくりを行ってきているのでしょうか。少し勉強しないといけません。
高谷時彦
建築/都市デザイン