まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

5日目ローマEUR

2017-05-04 13:58:29 | 海外巡礼 South Europe

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時間を見つけてEURに行ってみました。

EURは1942年に開かれるはずであった万博会場としてつくられたいわばニュータウンです。もちろん時代はファシズム、ムッソリーニのまちだとも言えます。

駅を降りてみるとまず、こんな看板と工事中の建築にびっくり。

建築家フクサスによって新しい展示場ができるようです。四角いガラスの中に曲面が展開するようです。フクサスはミラノの展示場でも未来的なデザインで楽しませてくれます。

少し歩いていくと、モニュメンタルで巨大スケールがまちを支配していることが分かります。予備知識なしで歩いているので、間違っていないことを祈りますが、壮大な列柱が特徴です。

大会議場が現れます。

やはり列柱があります。

ガラスのカーテンウォールのラティスのマリオンです。少し錆びてはいますが。

中のホールの壁画はムッソリーニが理想としたローマ帝国の絵でしょうか。当時のものなのかどうかよくわかりません。これも少し勉強が必要です。

列柱のセンターに建つと軸線上の反対に万博のメイン会場になるはずであった文明館Pallazzo della Civilta Italianaが見えます。都市デザイン的にはこれ以上の「モニュメンタルな軸線」を創るのは極めて難しいでしょう。

垂直の出ていない良くない写真ですが・・・ちなみに文明館から振り返ります。

文明館は現在Fendiというファッショ「ン」ブランドが使用しています。

階段を上っていくと体格の良いガードマンがいたので入れないかと思いましたが、意外にもどうぞ中を見てくださいと案内してくれました。生の木を使った美術作品の展示が公開されていました。なかなか面白いものでした(このブログの写真は何故か、画像の大きさや縦横比が勝手に変わってしまいコントロールできないので、作者には申し訳ないというしかありません)。

文明館は丘の上にあり、周辺を睥睨しているかのようです。しかし、モニュメントとしてはあくまでも美しく佇んでいます。

 高谷時彦記

Tokihiko Takatani 

Architect/Professor

Takatani Tokihiko and Associates, Architecture/Urban Design, Tokyo

Graduate School of Tohoku Koeki university ,Tsuruoka city, Yamagata

 

 

 

 

 

 

 

 


5日目ローマテルミニ駅

2017-05-04 13:56:16 | 海外巡礼 South Europe

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ローマでの移動の起点としたテルミニ駅。

中に入ってみると駅というよりはショッピングセンターの趣です。

 

昔のあっさりとした構成が少し懐かしい。

 上の写真は1982年の駅の様子。設計はMontuori,1950年竣工です。 華麗な構造体の下にはあまり店をおかないほうが良いようです。

(下の写真)以前はこの大庇の下に大勢のバックパッカーが寝転んでいたことを思い出します。

 

下の写真は市内電車。

 

 

高谷時彦記


6日目ローマコロッセオ

2017-05-04 13:51:06 | 海外巡礼 South Europe

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せっかくローマに来たのにザハやレンゾピアノの建築をみたりして、その歴史にあまり触れていません。最終日はあまり時間がありませんが、まずは35年ぶりのコロッセオ。

こんな模型も展示しています。

さらには四角いコロッセオと呼ばれたPallazzo della Cicilta Italiana。昨日EURで出会いました。

中はとにもかくにも大迫力です。

アリーナの床そのものは木造だったのですね。

基本的にはアーチ構造。石とレンガ(ローマンブリック)の両方がありますが、これは時期によって違うものなのか?基本的な知識が不足しています。後で少し勉強!。

石の文化、蓄積の文化の迫力です。

高谷時彦記

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


6日目ローマフォロロマーノ

2017-05-04 13:47:47 | 海外巡礼 South Europe

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ローマの最後に訪れたのがフォロロマーノ。ローマの栄光をゆっくり偲びたいところですが駆け足で見学。

南からフォーラムの全景(上写真)。

 これは古い神殿(ロムルス?)。扉はブロンズ(ガイド付きツアーでガイドさんの謎出しに子供がブロンズと回答していたので・・・)。

この屋根は、鉛のように見えました。

この後飛行機までの時間がないので、急いで地下鉄に戻ったところ、なぜか入り口のの扉が閉鎖されている!電車の不具合ということだそうですが、こんなことがよくあるのでしょうか?

高谷時彦 記  Tokihiko Takatani

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