福音の道しるべ 9 第2のペンテコステの必要
歴史上の最後の大いなる戦いにおいて、このように備えをした者たちだけが、この大戦すなわち迫害と試練を耐え抜くであろう。聖霊の力を注がれた彼らは、出て行ってみ言葉を宣べ伝えるのである。ついには、全世界が真理の大いなる叫びを聞くであろう。全地が騒乱状態に陥るとき、福音のメッセージが地の果てまで宣布されるであろう。全宇宙が、真理のメッセージを聞くであろう。各人が自らの運命を決定し、こうして福音の働きは完成するのである。
現在、世界中で、1日に千人以上の人たちが、バプテスマを受けて真理の教会に加わっているが、1日に生まれる赤ん坊の数は33万人にものぼる。現状では、世界人口の増加率に対して、どんなに努力をしたとしても、キリストの来臨に世界を備えさせることはできない。
私たちは、どうやって主の来臨を早めることができるのか? 私たちは、再臨を待望する民を活気づける、第2のペンテコステ、聖霊の大雨を嘆願しなければならない。後の雨が降らなければ、自らの召命を果たすことはできない。なぜ私たちは、民として、約束された後の雨を受けていないのだろうか? それを解くかぎが、聖所の中にあるのである。神に全く降伏し、全世界の前で神とそのご品性を擁護する民を通して、真の救いがどのように遂行されるかを、聖所は詳しく説明している。さらにすべての人々を、神の聖所へと招いている。
神よ、あなたの道は聖所にあります(詩篇77:13―欽定訳)。
また、過去の経験は主の導きによるものであると、堅く信じた人々もあった。そして、彼らが、神のみ心を知ろうとして、待ち、見守り、祈ったときに、彼らは、彼らの大祭司が、奉仕のもう一つの業を始められたのを知った。そして彼らは、信仰によって彼に従っていき、教会の最後の働きをも知るに至った。彼らは、第一と第二天使の使命を、いっそう明瞭に理解した。そして、黙示録14章の第三天使の厳粛な警告を受けて、それを世に伝えるよう準備させられた。