1ヵ月前の『節分の日』に、連れ合いと2人だけで豆まきをしました。
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撒いた豆を払う大変さを考え、小分けにされ袋に詰められた大豆を投げては拾い、投げては拾いながら我が家の1階から2階を廻りました。
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「子どもが小さい頃は楽しかったよねー」
と、リビングに戻りながら連れ合いと話しました。
翌日の『春分の日』は恵方巻を買ってきて、これまた連れ合いと全部食べ終わるまで一言も喋らず黙って食べました。
もちろん、2人揃って同じ方向を向いてです。
「小さい子がいると、何でも楽しくなるよねー」
と、連れ合いがいいました。
3人の子どもたちはいつの間にか大きくなり、それぞれ自立していきました。
いつまでも細い親の脛を齧られてはたまらないので、自立してくれることはとても自然で、喜ばしい事なのです… 。
そんな事を考えたからなのか、
「久しぶりに雛飾りを全部出してみよう!」
ということになり、30年振りくらいに全ての飾りを出して飾ったのでした。
3日掛の仕事になりました。
連れ合いの両親は、長女が生まれた頃はお元気でしたが、もう随分前に亡くなられています。
長女が生まれた翌年に、立派な雛飾りをいただきました。
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狭いアパートの1室を占領するように雛飾りを飾ったものでした。
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チョット目を話した隙に、長女が雛壇の途中まで這い上がっていた事もありました。
そんな事もあったからか、子どもが増えたからなのか、雛飾りは次第に飾らなくなって行ったのでした。
お内裏様とお雛様だけ飾る年もありましたが… 。
連れ合いと2人だけの生活になり、久しぶりに雛飾りの全てを出して飾ってみて、分かったことがありました。
地域によって異なる場合もあると思いますが、女の子の孫が生まれた時に嫁の家から雛飾りが贈られるというのが一般的なのかなと思います。
そしてそれは、生まれてきた孫娘への愛おしさの表れであると疑うこともありませんでした。
今回、連れ合いと一緒に、飾りの一つひとつを出しながら、
『これは嫁いでいった娘に対しての、ご両親の愛情の表れなのかも知れない… 』
と、気付かされたのでした。