もう13年が経ったのか。このカセットテープは、二度目の来日公演後の夏に“ヤングミュージックショー”を録音したものだ。確かカセットテープは、60分までと・90分・120分の三種類のテープ・ベース規格があったと思う(正確ではないかも)。番組を途切れなく(A/B面をひっくり返さないで)録音するために仕方なく120分テープを選んだ。当時の自宅のテレビにはLINE OUT端子なんてついてなくて、イヤフォン端子からカセット・デッキに繋いで録った。テープの厚さがいちばん薄い120分テープだから、再生も負荷をかけないように気をつけていた。早送りなんてもっての他だった。こんな思いをして、テープやレコードで聴いていたので思い入れがある。あの、パワフルで伸びのある歌声は唯一無二だ。自分が最後に観たのは、ずぶ濡れになった85年の“スーパー・ロック”だった。今日はロニーの歌声を聴いてみよう。昭和のこの手間が妙に懐かしく思い出された。
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