情報を何も入れずに、『Moonage Daydream』を観に行った。“ボヘミアン…“、”ロケットマン”のような映画かと思っていたらとんでもなかった。膨大な自身の発言と映像から作られたナレーションなしのドキュメンタリーだった。しかも、アーティストとしてのありようにフォーカスしたもので、コアなファンでないのに、ぐいぐいと引き込まれていった。『DAVID BOWIE is』では活動の足跡を振り返ることが出来た。この映画では、アーティスト“デヴィッド・ボウイ”をもっと深く垣間見ることが出きるものだった。言葉を聞き逃すまいと字幕に集中してると、貴重な映像を見逃ししまうほどだった。観ていてふと、新津由衣を思い出した。彼が語っていた事と同じようなことを、彼女がよく自身のSNSで綴っているからだ。何かを創作することがほぼない僕とは対極にいるアーティストの存在が、影響を受けるという意味で想像以上に貴重で大切なことのように思えた。ついでだけど、73年春に初来日を共に果たしたデヴィッド・ボウイとジェフ・ベックが、帰国後の7月、ハマースミスで共演していた。あのオックスブラッド・レスポールを弾く姿がカッコよかった。この一曲の為にサントラ盤が欲しくなった。こりゃ映画もう一度観ないとだな!
「追記」 この前のブログ、キャメル その4 で少し触れたが、自身の曲の歌詞を“Cut Out”してバラバラの断片にし、それらを繋ぎ合わせて別の詞を作るという、よく知られたボウイの作詞手段を、今回初めて目の当たりに出来た。こんなん事だけでも、この映画を観る価値があるように思えた。
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