【西暦2011年1月1日】
第1次星間大戦が終わって最初の新年を迎えた。
地球や月面、各地の衛星都市では多くの人々が新たな時代の幕開けを祝福した。
人類の9割ぐらいを失い約2億人しか残らない先の大戦、各地では戦争の痛々しい光景が残っている。
それでもなんとか新年を迎えた事に人々は嬉しいのだ。
政府も新年になって動き出す。
去年、ブルーノ・J・グローバルが新統合政府初代大統領兼新統合軍最高司令官になり、統合軍再建と人類再編を行う元年を祝うと同時に開催を表明するためSDF-1マクロス近くに建設された新統合軍参謀本部ビルに入った。
ビル前に置かれた演説台の前には抽選で選ばれた尉官以上の男女の新統合軍士官が集まっており、グローバルが来た際は一斉に真ん中に道を明けて演説台までの道を作った。
それはさておき・・・・・・・・
望月初芽「姉さん・・・・・おはよう・・・・新年明けまして・・・・」
望月千代「眠いから・・・・・・・・・起こさないで。」
望月初芽「ふぅ・・・・姉さん、いつまで寝ているの・・・・早く起きて兄さん達に挨拶でしょ・・・・まったく昔から正月は寝正月だし・・・・巫女の手伝いは・・・・・ん・・・・・・・起きろ!!馬鹿姉さん!!」
千代は相変わらずであった。
去年はかなり忙しく疲れが一気に出て寝ていた・・・・・・
だけど、やる事が多い・・・・千代には正月やらないといけない・・・・
望月千代「お久しぶりです、兄さん・・・お義姉さん。」
望月義綱「久しぶり千代、相変わらず巫女か・・・・」
巫女の仕事。
マクロスシティに作られたアラスカ神宮の巫女の仕事を自治体から頼まれていた。
人が良し千代は断る事なく、簡単に了承している。
巫女装束を身に着けて参拝客にお札やお守りなどを販売したり、甘酒を振舞う仕事である。
神聖である仕事なので、厳しい身だしなみチェックがある。
望月義綱「しかし相変わらず、千代の巫女姿は合っているねぇ。」
望月奈津「本当ねぇ・・・・・」
望月千代「そう言われると・・・・・恥ずかしいです・・・兄さん・・・・義姉さん・・・」
前から似合うと言われて巫女の仕事をしているが、キチンとマナーを守り仕事に従って行動している。
守った方が上手く仕事しやすい・・・・千代の頭にはそれが入っていた。
それが終わると・・・・・・・・・
望月千代「はぁベッドに転がるのがいい・・・・」
望月初芽「おいおい」
やはり寝正月状態・・・・・・・・・
その状態である・・・・・だけど・・・・・
モーア「お久しぶりです、初芽さん。」
望月初芽「あっモーアちゃん、久しぶり。オセアニアから来たの?」
モーア「えぇ来月、月面に転属になりますけどね。」
千代の友人であるゼントラーディ人のモーア。
来月、月面アポロ基地の航空部隊に転属になる予定である。
そこでモーアにとって運命の人に出会うのだが、それは別の物語。
モーア「おっ久しぶり~千代~」
望月千代「久しぶりモーア、相変わらず元気ね。」
モーア「元気が取り柄なのが私です。」
久しぶりの星間的友人の来訪に千代は喜んだ。
寝ているが、すぐさま起き上がってモーアの手を取り喜ぶ。
答えたモーアも笑顔になり、笑った。
自給が可能になり生産されたブルーベリーのタルトを出してモーアを持て成し。
ブルーベリーのタルトの存在を知らなかったモーアは持て成しに喜ぶ。
望月千代「月面アポロ基地って宇宙軍総司令部があるところじゃない、出世したね。」
モーア「はい、星村提督がぜひ来てくれと・・・・・」
望月初芽「星村提督って代々軍人家系であり、自衛隊閥の星村派を率いる大物軍人じゃない。」
モーア「そうなの?」
望月千代「出世する前に・・・まずスカウトした人の事調べなさいよ。」
ブルーベリータルトを食べながら月面基地転属の話をする。
初芽が千代の秘密を暴露して、千代を慌てさせたりといろいろと楽しく会話した。
以前に増して地球人の女の子っぽくなった。
なんかこう言う変化を見るのもいいなぁ・・・・千代はそう思った。
食べ終わって、モーアがそろそろ元の場所に帰ろうとしていた。
モーア「再び会えるかな千代?」
望月千代「大丈夫よ、月面なんて今では近いんだし・・・きっと会える・・・時間はかかっても・・・」
モーア「そうよね。」
再び会える・・・・・
二人は再会を誓う・・・・・・・
同じ種族の人間ではない、地球人とゼントラーディ人・・・・
かつては敵同士であり、モーアは自分達を襲ってきた宇宙人・・・・
だけど、去年の援軍や終戦時の共闘で絆が生まれ良き親友になっていた。
あの戦いで感じた・・・・背中を任せられる・・・仲間だと・・・
モーアが去ると・・・・・・
望月千代「初芽・・・・私出かけるから。」
望月初芽「突然どうしたのよ・・・・?」
望月千代「いいから・・・・ねっ♪」
千代はコートを着て何処かへ出かける。
初芽は不思議がるが、特に気にしなかった。
雪が降りしきり新年を祝うマクロスシティの官舎の中を通りながら、千代は小さな祠に手を合わせる・・・・・・
望月千代「・・・・・もうそろそろ1年ですね・・・・・・・さん・・・・・・」
何かを言いお椀に酒を入れて千代は手を合わせた。
誰かの墓標なのか・・・・・・一体誰が・・・・・・・・・・
それを知っている者は誰もいない。
第1次星間大戦が終わって最初の新年を迎えた。
地球や月面、各地の衛星都市では多くの人々が新たな時代の幕開けを祝福した。
人類の9割ぐらいを失い約2億人しか残らない先の大戦、各地では戦争の痛々しい光景が残っている。
それでもなんとか新年を迎えた事に人々は嬉しいのだ。
政府も新年になって動き出す。
去年、ブルーノ・J・グローバルが新統合政府初代大統領兼新統合軍最高司令官になり、統合軍再建と人類再編を行う元年を祝うと同時に開催を表明するためSDF-1マクロス近くに建設された新統合軍参謀本部ビルに入った。
ビル前に置かれた演説台の前には抽選で選ばれた尉官以上の男女の新統合軍士官が集まっており、グローバルが来た際は一斉に真ん中に道を明けて演説台までの道を作った。
それはさておき・・・・・・・・
望月初芽「姉さん・・・・・おはよう・・・・新年明けまして・・・・」
望月千代「眠いから・・・・・・・・・起こさないで。」
望月初芽「ふぅ・・・・姉さん、いつまで寝ているの・・・・早く起きて兄さん達に挨拶でしょ・・・・まったく昔から正月は寝正月だし・・・・巫女の手伝いは・・・・・ん・・・・・・・起きろ!!馬鹿姉さん!!」
千代は相変わらずであった。
去年はかなり忙しく疲れが一気に出て寝ていた・・・・・・
だけど、やる事が多い・・・・千代には正月やらないといけない・・・・
望月千代「お久しぶりです、兄さん・・・お義姉さん。」
望月義綱「久しぶり千代、相変わらず巫女か・・・・」
巫女の仕事。
マクロスシティに作られたアラスカ神宮の巫女の仕事を自治体から頼まれていた。
人が良し千代は断る事なく、簡単に了承している。
巫女装束を身に着けて参拝客にお札やお守りなどを販売したり、甘酒を振舞う仕事である。
神聖である仕事なので、厳しい身だしなみチェックがある。
望月義綱「しかし相変わらず、千代の巫女姿は合っているねぇ。」
望月奈津「本当ねぇ・・・・・」
望月千代「そう言われると・・・・・恥ずかしいです・・・兄さん・・・・義姉さん・・・」
前から似合うと言われて巫女の仕事をしているが、キチンとマナーを守り仕事に従って行動している。
守った方が上手く仕事しやすい・・・・千代の頭にはそれが入っていた。
それが終わると・・・・・・・・・
望月千代「はぁベッドに転がるのがいい・・・・」
望月初芽「おいおい」
やはり寝正月状態・・・・・・・・・
その状態である・・・・・だけど・・・・・
モーア「お久しぶりです、初芽さん。」
望月初芽「あっモーアちゃん、久しぶり。オセアニアから来たの?」
モーア「えぇ来月、月面に転属になりますけどね。」
千代の友人であるゼントラーディ人のモーア。
来月、月面アポロ基地の航空部隊に転属になる予定である。
そこでモーアにとって運命の人に出会うのだが、それは別の物語。
モーア「おっ久しぶり~千代~」
望月千代「久しぶりモーア、相変わらず元気ね。」
モーア「元気が取り柄なのが私です。」
久しぶりの星間的友人の来訪に千代は喜んだ。
寝ているが、すぐさま起き上がってモーアの手を取り喜ぶ。
答えたモーアも笑顔になり、笑った。
自給が可能になり生産されたブルーベリーのタルトを出してモーアを持て成し。
ブルーベリーのタルトの存在を知らなかったモーアは持て成しに喜ぶ。
望月千代「月面アポロ基地って宇宙軍総司令部があるところじゃない、出世したね。」
モーア「はい、星村提督がぜひ来てくれと・・・・・」
望月初芽「星村提督って代々軍人家系であり、自衛隊閥の星村派を率いる大物軍人じゃない。」
モーア「そうなの?」
望月千代「出世する前に・・・まずスカウトした人の事調べなさいよ。」
ブルーベリータルトを食べながら月面基地転属の話をする。
初芽が千代の秘密を暴露して、千代を慌てさせたりといろいろと楽しく会話した。
以前に増して地球人の女の子っぽくなった。
なんかこう言う変化を見るのもいいなぁ・・・・千代はそう思った。
食べ終わって、モーアがそろそろ元の場所に帰ろうとしていた。
モーア「再び会えるかな千代?」
望月千代「大丈夫よ、月面なんて今では近いんだし・・・きっと会える・・・時間はかかっても・・・」
モーア「そうよね。」
再び会える・・・・・
二人は再会を誓う・・・・・・・
同じ種族の人間ではない、地球人とゼントラーディ人・・・・
かつては敵同士であり、モーアは自分達を襲ってきた宇宙人・・・・
だけど、去年の援軍や終戦時の共闘で絆が生まれ良き親友になっていた。
あの戦いで感じた・・・・背中を任せられる・・・仲間だと・・・
モーアが去ると・・・・・・
望月千代「初芽・・・・私出かけるから。」
望月初芽「突然どうしたのよ・・・・?」
望月千代「いいから・・・・ねっ♪」
千代はコートを着て何処かへ出かける。
初芽は不思議がるが、特に気にしなかった。
雪が降りしきり新年を祝うマクロスシティの官舎の中を通りながら、千代は小さな祠に手を合わせる・・・・・・
望月千代「・・・・・もうそろそろ1年ですね・・・・・・・さん・・・・・・」
何かを言いお椀に酒を入れて千代は手を合わせた。
誰かの墓標なのか・・・・・・一体誰が・・・・・・・・・・
それを知っている者は誰もいない。