注意
この物語は史実を元にしたフィクションである。
詳しい詳細はウィキの武田信清.武田茂.米沢武田氏と検索をお願いします。
【1582年高野山】
武田信玄の末の子、安田信清は妻と家臣と共に高野山にいた。
何処かの小さな小屋に座り込み、信清は手紙をぐしゃと潰しながら泣いていた。
安田信清「兄上・・・・・兄上・・・・・・」
それは武田勝頼・信勝、葛山信貞.仁科盛信.海野信親の死・・・・・
武田家が織田信長により滅亡した話であった。
運よく高野山にいた信清は、織田家からの残党狩りを逃れた。
しばらしくて、明智光秀により織田信長は本能寺に倒れる。
混乱の隙をついて家族と共に姉である菊姫が嫁いだ上杉家に向かった。
安田信清「兄上は・・・当時僧であった私に還俗して自分を支えてくれと言ったなのに・・・・自分はこうして生きる恥を晒して・・・・・」
越後の地に向かいながらかつての自分の事を思い出す・・・・
信清は父信玄の命令で出家しして巨摩郡加賀美の法善寺に入り、玄竜と号した。
しばらく僧として過ごしていたが、父の死後武田家を継いでいた兄から・・・
武田勝頼「どうか戻って俺を支えてくれないか?頼りになる人間が必要だ!!」
還俗するように言われ・・・・
僧を止めた甲斐源氏の旧族である安田氏の名跡を継承し安田三郎信清と名乗り、海野城主になった。
自分を必要としてくれた兄勝頼の死・・・・
信清は胸が痛くなった。
【越後国】
信清一行は無事に越後国に入った。
まず最初にする事は・・・・・・
菊姫「お久しぶりですね、三郎・・・・私が景勝殿に嫁ぐ前でしたね。」
安田信清「はい・・・・あの頃は兄上達もいました。」
菊姫「松や真理姉さまらは生きていますが、甥の信道殿らの一部の一門は残党狩りを逃れ各地に潜伏しているようです。」
安田信清「そうですか・・・・それを聞いて安心しました。」
姉菊姫に会う事である。
菊姫は上杉景勝に嫁いでおり、その縁もあってか信清は自分の逃げ道を確保していた。
ただ・・・・・・・・・
菊姫「これから私の世話になるのですが、景勝殿に仕えますか?」
安田信清「そうですが・・・・・・・それが・・・・」
菊姫「景勝殿の義父は上杉謙信殿、父上の宿敵です。」
菊姫はかつての宿敵である上杉家に仕えて本当にいいのかと・・・・・
武田残党が上杉に仕えているが、風当たりがいいものではない。
そんな状況下で菊姫は弟を心配する・・・・
安田信清「姉上心配しないでください、自分は甲斐の虎信玄が子・・・・・かつての宿敵に世話になるのは恥ですが・・・・・私は少しでも武田の血を絶やさんがため・・・・殿・・・・いや義兄上にお仕えもうします。」
菊姫「・・・・・強くなりましたね、それでこそ信玄が子です。しっかり殿のため働きなさい!!」
安田信清「かしこまりました。」
強い意思を持ってかつての宿敵、上杉に仕える。
信清は死んで逝った兄達の思いを背負い、武田の血を残すため生きる事を決意した。
そして・・・・
上杉景勝「そなたが・・・・信清か・・・・・」
安田信清「ハッ・・・・安田三郎信清でございます。」
上杉景勝「まさかな・・・・義父上の宿敵の子を家臣にするとはな・・・・」
上杉家当主上杉景勝に拝謁した。
初めて会う宿敵の息子・・・・・・緊張する・・・・
信清は緊張した・・・・・
上杉景勝「ははははははは、気にいった目つきがいい・・・」
安田信清「目つき・・・・・・・」
上杉景勝「よし信清、武田に復し上杉家一門・高家衆筆頭としてわしを支えよ!3000石の領地を与える。」
安田信清「ははぁぁ」
何がなんだか分からず景勝のペースに流され、一門高家衆筆頭に任される。
信清はジト目になりながら、引き受ける。
その後、家族が生まれ84歳と言う長寿を持って没した。
上杉家に事情もあり3000石から500石に減らされてしまうが・・・・
【第2次世界大戦末期.某所】
信清の末裔である武田茂は日本軍兵士として戦場にいた。
先祖代々の刀を軍刀として連合国軍と戦った。
だが
戦況が悪化もあり、次第に追い詰められていた。
茂が戦っていた戦場ももう終わりの時を向かえようとしていた・・・・
武田茂「ここまでか・・・・・降伏するしかないな。」
「あぁ食糧もない・・・・・指揮官もいない今継戦する事はできないぞ・・・・」
武田茂「そうだな・・・・・・」
降伏・・・・・
当時は捕虜としての恥ずかしめを受ける事を恥とし降伏しないケースがあった。
この時、継戦する能力もなく自決する事ができなかったそれが故の降伏であった。
武田茂「皆、先行ってくれ・・・・俺はある事をしてから合流する・・・・」
「ある事って・・・・」
武田茂「なぁに自決はしないよ・・・・・大丈夫だ・・・・」
茂は軍刀を持って仲間と分かれた。
武田茂「恥だが降伏するのが、今の俺だ・・・・・・・・・だが・・・・武田の魂はアメ公に渡して溜まるか・・・・・・・・・・・武田の魂よ・・・・・ここに眠れ・・・・」
仲間と分かれた茂は先祖代々の刀を改造した軍刀を力を限界までに使い埋めた。
埋め終わると・・・・・
バッ
「降伏しろ!もう既に君達の指揮官は自決している。」
茂は連合国軍に投降した。
日本人としての恥を受けるが、武田の誇りは連合国に汚さん・・・・・
それが茂の今の心境である。
そして日本は敗戦に終わり茂は帰国した。
そして終戦から8年後、1953年2月13日に茂により信清の墓所は米沢市文化財に認定された。
今も
この物語は史実を元にしたフィクションである。
詳しい詳細はウィキの武田信清.武田茂.米沢武田氏と検索をお願いします。
【1582年高野山】
武田信玄の末の子、安田信清は妻と家臣と共に高野山にいた。
何処かの小さな小屋に座り込み、信清は手紙をぐしゃと潰しながら泣いていた。
安田信清「兄上・・・・・兄上・・・・・・」
それは武田勝頼・信勝、葛山信貞.仁科盛信.海野信親の死・・・・・
武田家が織田信長により滅亡した話であった。
運よく高野山にいた信清は、織田家からの残党狩りを逃れた。
しばらしくて、明智光秀により織田信長は本能寺に倒れる。
混乱の隙をついて家族と共に姉である菊姫が嫁いだ上杉家に向かった。
安田信清「兄上は・・・当時僧であった私に還俗して自分を支えてくれと言ったなのに・・・・自分はこうして生きる恥を晒して・・・・・」
越後の地に向かいながらかつての自分の事を思い出す・・・・
信清は父信玄の命令で出家しして巨摩郡加賀美の法善寺に入り、玄竜と号した。
しばらく僧として過ごしていたが、父の死後武田家を継いでいた兄から・・・
武田勝頼「どうか戻って俺を支えてくれないか?頼りになる人間が必要だ!!」
還俗するように言われ・・・・
僧を止めた甲斐源氏の旧族である安田氏の名跡を継承し安田三郎信清と名乗り、海野城主になった。
自分を必要としてくれた兄勝頼の死・・・・
信清は胸が痛くなった。
【越後国】
信清一行は無事に越後国に入った。
まず最初にする事は・・・・・・
菊姫「お久しぶりですね、三郎・・・・私が景勝殿に嫁ぐ前でしたね。」
安田信清「はい・・・・あの頃は兄上達もいました。」
菊姫「松や真理姉さまらは生きていますが、甥の信道殿らの一部の一門は残党狩りを逃れ各地に潜伏しているようです。」
安田信清「そうですか・・・・それを聞いて安心しました。」
姉菊姫に会う事である。
菊姫は上杉景勝に嫁いでおり、その縁もあってか信清は自分の逃げ道を確保していた。
ただ・・・・・・・・・
菊姫「これから私の世話になるのですが、景勝殿に仕えますか?」
安田信清「そうですが・・・・・・・それが・・・・」
菊姫「景勝殿の義父は上杉謙信殿、父上の宿敵です。」
菊姫はかつての宿敵である上杉家に仕えて本当にいいのかと・・・・・
武田残党が上杉に仕えているが、風当たりがいいものではない。
そんな状況下で菊姫は弟を心配する・・・・
安田信清「姉上心配しないでください、自分は甲斐の虎信玄が子・・・・・かつての宿敵に世話になるのは恥ですが・・・・・私は少しでも武田の血を絶やさんがため・・・・殿・・・・いや義兄上にお仕えもうします。」
菊姫「・・・・・強くなりましたね、それでこそ信玄が子です。しっかり殿のため働きなさい!!」
安田信清「かしこまりました。」
強い意思を持ってかつての宿敵、上杉に仕える。
信清は死んで逝った兄達の思いを背負い、武田の血を残すため生きる事を決意した。
そして・・・・
上杉景勝「そなたが・・・・信清か・・・・・」
安田信清「ハッ・・・・安田三郎信清でございます。」
上杉景勝「まさかな・・・・義父上の宿敵の子を家臣にするとはな・・・・」
上杉家当主上杉景勝に拝謁した。
初めて会う宿敵の息子・・・・・・緊張する・・・・
信清は緊張した・・・・・
上杉景勝「ははははははは、気にいった目つきがいい・・・」
安田信清「目つき・・・・・・・」
上杉景勝「よし信清、武田に復し上杉家一門・高家衆筆頭としてわしを支えよ!3000石の領地を与える。」
安田信清「ははぁぁ」
何がなんだか分からず景勝のペースに流され、一門高家衆筆頭に任される。
信清はジト目になりながら、引き受ける。
その後、家族が生まれ84歳と言う長寿を持って没した。
上杉家に事情もあり3000石から500石に減らされてしまうが・・・・
【第2次世界大戦末期.某所】
信清の末裔である武田茂は日本軍兵士として戦場にいた。
先祖代々の刀を軍刀として連合国軍と戦った。
だが
戦況が悪化もあり、次第に追い詰められていた。
茂が戦っていた戦場ももう終わりの時を向かえようとしていた・・・・
武田茂「ここまでか・・・・・降伏するしかないな。」
「あぁ食糧もない・・・・・指揮官もいない今継戦する事はできないぞ・・・・」
武田茂「そうだな・・・・・・」
降伏・・・・・
当時は捕虜としての恥ずかしめを受ける事を恥とし降伏しないケースがあった。
この時、継戦する能力もなく自決する事ができなかったそれが故の降伏であった。
武田茂「皆、先行ってくれ・・・・俺はある事をしてから合流する・・・・」
「ある事って・・・・」
武田茂「なぁに自決はしないよ・・・・・大丈夫だ・・・・」
茂は軍刀を持って仲間と分かれた。
武田茂「恥だが降伏するのが、今の俺だ・・・・・・・・・だが・・・・武田の魂はアメ公に渡して溜まるか・・・・・・・・・・・武田の魂よ・・・・・ここに眠れ・・・・」
仲間と分かれた茂は先祖代々の刀を改造した軍刀を力を限界までに使い埋めた。
埋め終わると・・・・・
バッ
「降伏しろ!もう既に君達の指揮官は自決している。」
茂は連合国軍に投降した。
日本人としての恥を受けるが、武田の誇りは連合国に汚さん・・・・・
それが茂の今の心境である。
そして日本は敗戦に終わり茂は帰国した。
そして終戦から8年後、1953年2月13日に茂により信清の墓所は米沢市文化財に認定された。
今も