マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第197話 ラグランジュポイントの遭遇戦 後編

2018-06-04 23:50:17 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
今から11年前・・・・

西暦2010年2月、地球は重大な局面を迎える。
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊.通称ボドル基幹艦隊が地球に来襲。
地球はゼントラーディ軍艦隊の攻撃を受け壊滅した。

SDF-1マクロスら地球統合軍残存部隊とアドクラス艦隊.ラプラミズ艦隊.カムジン艦隊
と言った連合軍がリン・ミンメイの歌と共にボドル基幹艦隊に挑んだ。

ラウラもラプラミズ艦隊所属であり、マクロス共に本来の主であるボドル基幹艦隊に挑んだ。

と言っても、バルキリーに遭遇する事はあんまりなかったが。

アカツキ「何故、マイクローンについた!!何故!!ブリタイと共にマイクローン側へついた!!誇り高きゼントラーディの魂はどうした!!」

ラウラ「こいつ!・・・・・・・私だって好きについたんじゃない、上の命令は絶対・・・・・ゼントラーディの魂を忘れたわけじゃない!!」

この戦いでラウラは、あるクァドラン・ローと戦う。
そのクァドラン・ローに乗って戦っているのは、アカツキ・ルクソール。
裏切り者のラプラミズ艦隊に悲しみと怒りをぶつけラウラを攻撃する。

ラウラも負けるわけにはいかないので応戦する。
何故これ程悲しまなければ、ならないのか?

ラウラはアカツキの気持ちを理解し全然楽しくない辛い戦いをする。
本来は戦いは楽しみはずのものなのに。

時は流れて

【西暦2021年5月.月面暗礁宙域】

アカツキはラウラの姿を見る。
11年前に自分が怒りと悲しみをぶつけた宿敵かつ同胞が。
この場合何をすればいいんだろうか、敵ではなく味方。

撃つ事ができないし、逆に自分のみが危ない。
10年以上経っているのに、今さら面倒な事をしたくない。

ラウラ「絵里とは別の部隊。」

アカツキ「!?」

戦闘している最中、ラウラはアカツキを見つける。
アカツキは10年前の事に関して申し訳なさそうにヘルメットを隠す。
10年前、感情的になってラプラミズ艦隊やアドクラス艦隊の兵士と戦い何人か殺した。

ラウラも殺そうとした一人。
今更どんな表情を浮かべラウラに会えばいいのか分からない。

アカツキ「私は・・・・・」

ラウラ「ん?」

アカツキは勇気を出してラウラと話そうと試みる。
絵里ことモーアだって同じラプラミズ艦隊の兵士、嫌な顔をされないかもしれない。
今は味方同士・・・・・・・・結果はどうなろうと・・・・・

ラウラ「もしかして・・・アカ・・・」

ラウラはアカツキの存在に気が付き何かを言いかける。
アカツキは様子から

ラウラ「馬鹿な!!」

アカツキ「デブラン(敵)!?」

星村絵里「二人ともここ戦場である事を忘れてない?雑魚がたくさんいる戦闘エリアだよ!」

二人の間に攻撃が迫る、二人はゼントラーディの本能で不意の攻撃を回避し。
この攻撃と絵里の言葉を聞いて、正気に戻る。
ここは戦場、再会する場所ではない・・・・・・

一歩間違えば死に繋がる。
ラウラは攻撃して来た方向を見ると・・・・
ギルーザ・フリーが中心となりシュルケル・ウーが周囲に展開していた。

ラウラ「まったく、全然見かけないような相手ばっかりだね。遊んでやるか!!」

ラウラは戦闘に集中し遊ぶような感覚でゼントラーディ軍部隊に挑む。
ファイターで急接近し、そこで変形し相手を動揺させ。
ガンポッドで次々と撃破していく。

不意の攻撃してくるシュルケル・ウーとヌージャデル・ガーに対しては・・
得意技のするかのような回避戦術を取りつつ攻撃し撃破する。

星村絵里「さっすがだね、私が教えたかいがある。」

この戦果に絵里は満足する。
自分が教えたバトロイドに関する戦術を上手く生かしており。
模擬戦をしたら物凄く面白そうな状態になっている。

アカツキ「凄いね・・・・・ラウラ・・・・」

ラウラ「まぁね・・・あの頃よりも生き生きしているよ。」

アカツキ「生き生き?」

ラウラ「アカツキ・・・・・あなたの言葉は今でも覚えているよ、でも悪くないでしょこの生活・・・・」

アカツキはラウラの凄さを知る。
前向きであり、パイロットとしての腕も凄い。
自分が放った言葉を今でも覚えているが気にしてないどころかむしろ更に先に進んでいる

それに比べ自分は・・・・・・なんだと思うくらいに情けなくなる。
でもラウラの言う言葉はあながち間違いではない。

戦後、入隊した新統合軍の可変戦闘機に魅入られ可変戦闘機のパイロットになり。
実績を認められVF-Xに入った。
こうして生きて行くのも悪くないと思った。

アカツキ「!?これは・・・・・・・・」

そうした中、アカツキはレーダーにある物に気がつく。
2隻の艦隊とそこから出撃していく複数の部隊。

いやその後ろに小規模の航空機動艦隊らしきものが見える。

星村和也「絵里.ミアン.ジャック無事か!」

星村絵里「無事よ。艦隊も無事!」

星村和也「よくやった・・・・・ならばこれより一気に攻勢に出る!アルタミラの離脱を支援し、海賊を戦闘不能にさせる!」

それはアカツキと絵里の所属部隊と近くにいた航空機動艦隊がやってきた。
絵里の夫和也達も同じようにはぐれゼントラーディ部隊と交戦しており。
援軍に向かう事が遅れた。

援軍に遅れた詫びとして各バルキリー部隊を出撃させ総攻撃に出る。
出撃した数はゴースト含め120機。

圧倒的な火力による攻撃で海賊ゼントラーディ軍は壊滅寸前になる。

カゴメ『ラウラ、撤退信号よ!残りの相手は月面艦隊に任せ我が艦隊はこれより地球防宙圏に急ぎます。』

ラウラ「もう?」

カゴメ『今回、我がアンサーズ結成して以来、戦死者1名を出してしまったわ・・・・艦長もかなりショックで・・・・・・だから本来の役割は果たさないと・・・・ね・・・』

ラウラ「そうね・・・・・・・分かったこれより帰還します。」

ラウラは帰還命令が出されアルタミラに戻る。

アカツキ「ラウラ・・・・・・・・ベルタリアか・・・・・・」

アカツキは帰還するラウラのVF-1Pを見てそう呟く。
かつて自分と激しい殺し合いをした敵で、今では尊敬できる相手・・・・・

バトロイド形態になり、ラウラに向けて敬礼をする。
いつ何処で会うか分からないが、再会する事を願って・・・・・・・・・

アルタミラはアンサーズと少数のVA-3を収容し地球へ向かった。
この戦いはこの後、2つのVF-Xの活躍で海賊化していたゼントラーディ軍を降伏させ
以後、海賊騒動に終止符を打つ事になる。

しかし

マルコと言う1名のパイロットと複数のゴースト。
護衛艦であるオーベルト級デュゴーが犠牲になってしまった。
アルタミラはデュゴーの生存者を救助した後、そのまま地球へ向かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第196話 ラグランジュポイントの遭遇戦 中編

2018-06-04 00:04:48 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
絵里率いるシーアンタレス隊とアカツキ率いるコマンドー・ジョベール隊は・・・
アルタミラを襲撃しようとしている斥候艦で編成された海賊ゼントラーディ軍を見つけ。
カウンターアタックを仕掛けた。

既に先行しているのはシーアンタレス隊。
それを後からコマンド・ジョベール隊が迫る。

アカツキ「くっ・・・・モーア・カリダムの部隊速い、どうして・・・・・・」

迫ってもシーアンタレス隊に追いつけない。
追いつこうとしても距離が短縮されるどころかどんどん広がる一方であった。
一体なんであそこまで速いのか・・・・・・

それがアカツキには理解できなかった。

星村絵里「アクティブステルス、良し・・・・・させて大した武装はないから対艦ミサイルが唯一のたのみか・・・・・・・・・・」

ミアン「どうします?艦載機を狙いますか?」

星村絵里「いや・・・・大物を狙う、ゼントラーディのメカはジャック以外は熟知しているでしょ・・・・・・・だから・・・・」

ミアン「だから・・・・・・・・あぁそうですか。」

星村絵里「何か察したみたいね、流石ミアン。」

目標まであと少し・・・・
少しでも距離を間違えれば作戦は失敗する。

どちらを狙うかに関してであるが、絵里は大物。
斥候艦を狙う事を決めた・・・・・・

正面よりも安全かと思われている後方を狙うのが一番である。
後方を混乱させれば一番である。

星村絵里「フル・ミサイル・ウェポン・ファイア・アタック!!」

絵里が大声をあげて攻撃命令を出す。
3機のVF-3000クルセイダーが一斉に対艦ミサイルが放たれる。
一斉に放たれたミサイルは艦隊の方へ向かっていく。

「ミサイル急速接近!!」

「なんだと!?」

ミサイルは艦隊を回避させる暇もなく、出来るだけステルス性を維持しながら接近。
どんどん斥候艦にぶつかり、大爆発を起こさせる。

近くにいた直掩のヌージャデル・ガーやリガードは爆発に巻き込まみ。
2隻が大破し、航行不能になる。
残りの2隻なんかもかなり被害が出ている。

艦の破損口から巨大な人の体の一部らしき物と血が宇宙に漂う。

アカツキ「凄い・・・・・・あれが・・・・・・」

この光景に思わずアカツキは驚く。
これほどの戦術を成功させるなんて・・・・・・ミリアより二番手であるが。
戦術に関してはそれを越えているのかと思わせるくらいに・・・・

「小隊長・・・・」

アカツキ「私達も行くわよ!アタック!!」

アカツキ率いる部隊もこのままシーアンタレス隊にぶつかる。
ミサイルの第二弾を射出し、艦隊に打撃を与える。

相沢美弥「右舷、爆発を確認。」

ジェイル艦長「なんだと!?」

相沢美弥「戦闘です、規模の大きな爆発1ダース。」

爆発はアルタミラやその護衛艦隊も確認した。
既に違うエリアで戦闘が行われており、いずれは何処かへ飛び火する可能性があれば。
援軍を出す必要がある・・・・・

ジェイルはカールとゼノビアのコンビのVE-1を出撃させ情報収集させる。

情報を収集してから救援を出すかどうかを決める・・・・
そして3分ほどして・・・

劉夢華「インメルマン中尉.ケーン伍長のドック2より連絡、相手はゼントラーディ軍500m斥候艦ならびに艦載機群。」

ジェイル艦長「海賊ゼントラーディ軍・・・・・友軍艦隊の反応は?」

カゴメ「ゴースト部隊と艦載機をリリースするようです。、各駆逐艦は対宙戦を開始。です。」

ジェイル艦長「友軍の方はどうだ?」

劉夢華「友軍はVF-3000.6機、VF-X所属機です。」

ジェイル艦長「・・・・・そうか。」

情報が来たゼントラーディ軍部隊とVF-X。
カール達の情報はアルタミラや護衛艦隊に共有させすぐさま、対策に乗り出す。

ただ・・・・

今までVE-1を艦隊周囲に展開させなかった事を失策だと思う。
もう少し対応が早ければ全部隊を展開させる事が出来た。

現時点の状況ではそれが出来ない・・・・・・・

ジェイル艦長「アンサーズと攻撃部隊を出せ!出来る限りでいい!」

カゴメ「了解です。」

アンサーズとVA-3インベーダー部隊を出す。
いい体制ではないが、ないよりはマシ・・・・・・・・

それにゴースト部隊もいる。
出来ればアンサーズやインベーダー部隊が全機出せる事に成功すれば。
VF-5000航空隊を出す。

できればの話だけど・・・・

ラウラ「まったく今まで敵を見つける事が出来なかったって・・・・・」

吉野大樹「艦長の悪口を言うな、敵を排除するのが最優先だ!」

ラウラ「それもそうだけどね。」

急いで自分の愛機に向かうラウラ達。
既に茂人はVA-3部隊と共に出撃態勢が入り、射出準備に入っている。
次に出撃するのはラウラか大樹かである。

ラウラは愛機であるVF-1Pに乗り込み出撃する時を待つ。

カゴメ「出撃準備完了、これより射出します。」

ラウラ「了解」

ようやく次出撃するのはラウラである。
別のカタパルトからは大樹が出撃準備に入っている。
二人の機体が射出クレーンに掴まれる。

そのまま掴まれると、射出ゾーンに入りそのまま勢いよく出撃していく。

吉野大樹「ラウラ、神楽。このまま隊長と合流し編隊を組む。」

ラウラ「2了解」

神楽少尉「了解」

ラウラ達が出撃して以降、アンサーズ部隊が出撃。
全機出撃が完了し、VF-5000スターミラージュ航空部隊の出撃に入る。

マルコ「野蛮なゼントラーディ人の海賊か、俺達の相手ではないな。どうせ数が頼みの雑魚共だ!」

リンジー「油断するな、いくら相手が弱くてもいつやられるか分からんぞ!」

マルコ「分かってまさぁ」

ゼントラーディ嫌いのマルコは馬鹿にした態度を取り出撃に臨む。
リンジーが注意するが、適当に分かっていると答える。
本当に分かっているのかどうかと思いつつ、リンジーは先に出撃する・

マルコもそれに続くように出撃しようとする

が・・・・・・・・・・・

マルコ「何!?ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

リンジー「なんだと!?くそ・・・・・」

突然、出撃し勢いよく出撃しようとしていたマルコのVF-5000が狙撃される。
狙撃されたVF-5000はエンジン部を破壊され誘爆。
乗っていたマルコは脱出する暇もなく、炎に飲み込まれていく。

リンジーは仲間の死に悲しむ暇もなくそのまま戦線へ向かった。

ラウラ「アルタミラ付近で爆発!?」

ロザ「マルコがやられたそうだ。それで後続部隊が出せなくなったって・・・・」

ラウラ「嘘・・・・・・・」

ラウラはマルコが死んだ事と後続部隊が出撃できない事に驚く。
一体何処から攻撃して来たのかと・・・・・

まだ敵は視認されていない・・・・・・
一体どう言う事なんだ・・・・・

そう思うラウラであったが・・・・

ラウラ「あっ・・・・・・・ラック!?」

ラウラの近くを飛んでいたVF-4Gライトニング.2機が撃墜される。
呆気ない程と言うスピードでやられてしまった。
一体何処から撃ったのか、ラウラは周囲を見渡すと・・・・・・

先ほど攻撃した敵機のシルエットが見える。

ラウラ「あれはログレン・ロー!」

吉野大樹「ログレン・ロー!?」

ラウラ「我々空士クラスの優秀な機体・・・・・」

ログレン・ロー。
ゼントラーディ軍直衛艦隊などの女性部隊の中における高性能機。
ラプラミズ艦隊にも配備されていたが、もっと上級の部隊しか配備されてなかった。

あのミリアでさえ受領する事が出来ていない。

吉野大樹「って散開!!」

ゆっくり解説したい所だが、ログレン・ローが攻撃してくる。
ログレン・ローの僚機であるクァドラン・ローやクァドラン・ノナが支援攻撃。
回避しようにも一歩間違えば、戦死してしまう状況になる。

ラウラ「このパイロット、エースだな。」

ラウラはログレン・ローと戦う。
うるさいクァドラン・ノナとヌージャデル・ガーから攻撃を受けるが。
ものともせず、奮戦。

数機撃破に成功する。

ラウラ「なっ・・・・」

撃破したのはいいが、いつの間にかログレン・ローに背後に取られる。
他のアンサーズの面々や護衛部隊も既に乱戦中なので援軍にこれない。
ラウラはなんとかしようと後ろを振り返って・・ガンポッドをログレン・ローに向ける。

どちらが先に撃つのか・・・・・・・そうした緊張感の中でラウラは生と死を決める判断をする・・・・・・

ズガァァァァァァン

ラウラ「ラック!?何処からの攻撃!?「

突然

ログレン・ローが爆発を起こす。
誰から銃撃を受けたようだ。
一体誰が攻撃したのか・・・・・・・・・・ラウラはそう思っていると。
自分のモニターに予想外の人物が現れる。

星村絵里「何をやっているんだか、ラウラ・ベルタリア。」

ラウラ「その声はモーア・カリダム。」

星村絵里「こら!今の私は中尉だぞ、中尉殿と言いなさい。」

ラウラ「だ.誰が言うか・・・・・・」

それは星村絵里こと・・・・・・・モーアであった。
自分のバルキリーより最新型であるVF-3000に乗っていた。
それが自分を助けてくれた・・・・・・以外な事であった。

ラウラ「でなんの用?」

星村絵里「デワントンと茂人のおっさんが、私経由で教えた戦術をラウラがかなり習得したと聞いたから様子を見にね。」

ラウラ「様子見って・・・まさか・・・・・」

星村絵里「そのまさかよ、空士パイロットがバトロイド戦術に関してをおっさん経由で伝えたのはこの私よ!」

ラウラは自分を助けた絵里に疑問に感じながらなんのようかを聞く。
返ってきた返答は様子見であり、その様子見の内容はラウラにとっても驚く事であった。
バトロイド戦術が絵里が教えてくれた事を・・・・

その衝撃な事実にラウラは開いた口が閉じられない。
まさかそんな事がって・・・・・・・

この時、ラウラは物凄いショックで一度意識を失いかけた・・・
正気を取り戻すと戦いながら苦笑する。

星村絵里「でも案外、いい腕しているじゃん・・・ふふふ」

ラウラ「言うな・・・・モーア。」

星村絵里「ふふふ中尉よ、中尉。」

ラウラと絵里は微妙なコンビネーションで敵と戦う。
絵里からすれば面白い見物対象でしかない。

アカツキ「ラウラ・ベルタリア・・・・か・・・・・」

アカツキは絵里と一緒に戦うラウラの姿を見た。
その光景を見てアカツキは第1次星間大戦の記憶を思い出す。

そう西暦2010年2月のボドル基幹艦隊決戦の頃を・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする