計画中の住まい・・・CGにてシミュレーション中。
いろいろな段階を一歩一歩進むように同時にいろいろな準備も進めているところ。
その中の「大事な部分」を進めるための検討もしている最中。
特徴的な住まいですが、
その特徴を生かすことができるような検討を・・・・・。
一般的には「フォーカルポイント」と呼ばれる目線が集中する場所を
計画する場合は、一か所にしぼり、
狭さを解消したり、見せたくない場所や逆に見せたい場所に
視線を誘導するためにつくりだすのですが、
今回は一つのスペース・・・・LDKの「二か所」にフォーカルポイント。
目線を逆の意味でコントロールするように考えています。
その「間」を視線が抜けるような意識で「奥行き」をつくりだす、
ある意味窓近くで計画するような「額縁効果」をつくり出すような・・・・・・。
風景を切り取り、絵画のようなイメージで見せるもの。
そんな「錯覚」で感覚的な奥行きをつくりだすように計画していますよ。
階段部分がある意味・・・・「生まれる」ことにより、
物理的なスペースが狭くなるので、
それを補いつつも新しい価値を作り出せるように・・・・・・。
家具のレイアウトも工夫して、ポイントをつくり、壁を利用し、
床の見える面積を広く確保できるように。
階段手すりと壁の奥行きを計画的に考えることで、
「図書館」も作り出せるように・・・という計画。
そんな場所が生まれることで
「空間のつながり方」と「暮らし方」も変化が生まれますよ。
沢山の要素を様々な角度から観察して・・・・実践中。
手すりも「低さのある壁」としてとらえることができれば、
その価値の用い方も可能性がありますよ。
低い壁と高い壁の使い方でここにも・・・・・「魔法の壁」。
そして「明るさ」のコントロールで感覚的な「広さ」をつくる工夫。
住まいのプランの在り方には家族の暮らしそのものを
考える必要がありますよね・・・・・。
暮らしをしていくうえでの「住む」という行為そのもの。
そのあたりを「無視」して理想や憧れだけで考えてしまうことは
「不自由さ」を生み出す第一歩になってしまうこともありますからね・・・・・。
柔軟さを考えつつ、日常をそのまま持ち込めるような住まいに。
そして・・・・生活バランスとの調和。
そこは本当に大切な部分。
部屋別の収納と、集中的に設ける収納の使い分けで「暮らし」
にも余裕が生まれるように。
そんな計画でスタートしていますよ。
Yさんの住まいは・・・・・。
天井に隙間をつくりつつ、
壁面の収納にバランスを考えていますので・・・・・。
一つの案として「中庭」のようなスペースを設けて、
周囲に収納壁をつくりだす、そんなイメージです。
それだけで「使い方の自由度」はアップしますからね。
クッション的な収納と「壁」そして天井と壁の隙間を上手に使って
「余白」を生み出し、閉鎖的にならないように・・・・。
その「余白」部分に「ガラス」を使うか「空間だけ」で整えるかは、検討中ですよ。
「緩衝帯」としての「余白」・・・・・。