奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

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住まいの設計とデザインの検討要素・・・窓や間取り、壁の位置や屋根のカタチと間取りの構成要素に耐震と安全のバランス設計の意識と工夫を暮らしの価値に。

2019年06月19日 | 素材・建材・打ち合わせ・検討

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※木造住宅新築計画での構造計画検討シミュレーションCG実例

 

木の家・・・・木造建築、その用途、

種類は色々ありますよね。

代表的なのは寺社・仏閣、

勿論住宅にも多いですよね・・・・・。

 

住宅だから木造が絶対に良い。

という訳では無くて、建物には様々な構造や種別があり

その特徴や優先順位、恩恵・・・etc。

 

様々な要因を加味して最終的に「構造」を決めています。

でも・・・一番多いのは住宅では木造という

結果になります。

 

暮らし心地にも自然の素材を使う場合でも

馴染むというところでしょうか・・・・・。

 

勿論、そういう木造という結論に達した場合にも

構造面の特徴を加味して計画をいつも練っています。

カタチやサイズ、バランスが異なれば

その都度、同じ木造の住宅であっても

耐震、制震、免振などの要素を

どのように考えるのかで

選択や構造への意図は異なりますよ。

 

どれが「正解か?」という意味ではありませんけど、

一部をクローズアップするのではなくて

全体を加味して最良をデザインする事が大切。

 

例えば・・・木造住宅での考え方の一部。

 

「筋違」、この読み方をご存知ですか?。

これは「すじかい」と読みます。

「筋違い」や「筋交い」、または「筋交」と

書かれる場合もあります。

 

建築基準法施行令などでは「筋かい」と

表記されていますが、

現場では「筋違」を

使うことも多いので

目にされたことがあるかも知れません。

 

木造の建築で一般的な構造方法となる

木造軸組工法などでは、

柱と柱の間は上下の土台と梁(はり)や桁(けた)に囲まれて

長方形のカタチになります。

 

この部分に対角線に入る材が「筋かい」です。

地震や暴風など横からの力を受けたときに、

この長方形部分が

平行四辺形に変形しないようにする役目があります。

 

そのため、特に耐震という個と場の意味から

という観点で非常に重要な部分です。

この筋かいは金物などを使い

適切に工事することはもちろんですが、

建物全体にバランスよく配置することも大切です。

 

窓が大きかったり、窓が多い場合等も

そういった「バランス」を意図して

カタチや建物全体の構造計画をイメージします。

 

完成のときには壁に隠れて

見えなくなってしまう筋かいは、

構造見学会等がある時には

それを確認することをお勧めします。

 

「柱と柱の間にできた長方形?」

「梁?桁?ってどの部分」といった疑問も

構造の見学会でなら簡単に解消されますよ。

 

ちなみに、同じ木造の構造であっても

2×4(ツーバイフォー)工法には筋かいがありません。

2×4工法は19世紀に北米で生まれ、

1970年代頃から日本でも

一般的に建てられるようになった構造。

 

日本での正式名称は「枠組壁工法」といい、

断面のサイズが2インチ×4インチの材で枠を組み、

それに構造用合板を張ったパネルで壁を造ります。

そして床、天井、屋根の「面」全体で

建物を支える構造となっています。

 

同じ木造でも細かな部分は随分違いますし

筋違と構造用合板やそれに替わる「面材」を

使って最近では構造を補う事もあります・・・・。

 

 

様々な時代の流れや制度、考え方

建物の変化、工法の進化、価値観の違い・・・・・etc。

そんな要因を踏まえて、

建築の安全にも色々な価値観があります。

間取りやデザインの裏側には

そういった「構造とのバランス」を

考えているという事です。

 

デザインの要因にも色々な角度。

適度と適切のバランスを検討しながら 

それぞれの意識のバランスと違いを確認する事で

「その後」が良い意味で変化する様に。

 

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