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動き出して直ぐに乗った列車が止まった。見ると、ある一人の中年の女性が小走りに降りて行った。つまり、にちりんと間違えたのだ。再び出発し、しばらくしてから、自分の前に座っていた若い二人連れの女性が、「アッ、にちりんじゃない」と声を上げていたが、もうこれでもいいかって感じに話し合っている感じで、それ以上の会話はなかった。
車掌さんがチェックに来た時、自分の斜め隣前の杖を持ったお年寄りの男性が、にちりんと思って乗っていて、車掌さんから説明を受けて、次の駅で慌てて降りて行った。
何故、数人がこの様に間違えたのか(間違えた人の数は、正確には分からないが)、それは、ホームの線が本来と違っていたから。アナウンスを上手に聞けば間違うことはないと思うのだが、にちりんも、2番ホームに来ることになっていたので、慌てていた為に、適切な判断が出来なかったのだ。
イタリアでは、しばしば、列車のホームが乗る直前で変更になっていた(間違って、違った方向に行ったことがあった)。又、カナダの飛行場では、何番の乗ればいいのか、直前でないと分からないことが多かった。
思った、普段は決して間違えることがない様なことでも、慌てていると間違えてしまう。特にそれがいつものパターンでない場合は。
一度に二人救急が来た時、頭が混乱してしまった経験が何度かある。難しいけど、急ぐ時ほど、冷静になる心が大切だなあ・・・・。