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この様な頭痛経験者は、成人でも約20%ほどいるが、10%を切る程度と予想していただけに、その高さに驚いている。
調査は、平成18年の7月~10月まで、小学校14校(4年生以上)、中学校5校、高校3校の計4.580人に16項目のアンケートで頭痛の有無や症状などを聞いた。
その結果は、深刻な頭痛で勉強やクラブ活動、友達付き合いに支障が出たり、学校を休みたくなったりした経験を持つ生徒は、小学校が25%、中学校は33%、高校では、50%にもなることが分かった。男女別では、男子が31%、女子が41%であり、女子の方が多かった。
既にそれで受診をしたり、受診を希望する生徒は22%、学校を休んだり、保健室で休んだりした経験のある生徒の割合と同じだった。又、深刻な頭痛は、中学時代に急に増えていた。
このほか、同じ15歳でも、中3と高1で差がなかったり、中山間地の生徒には少ないことなども分かり、生活環境から受ける影響が大きいのではとも分析されている。
(平成18年11月18日、熊本日日新聞より引用)
*日本の偏頭痛有病率が8.4%と言われる中、これだけ多くの子ども達が苦しんでいるのは、いじめや自殺と同様に、大きな問題。この中には、不登校とオーバーラップするのもあると思われる。