日本の心・さいき

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私なりの小児科救急医療の対処の仕方

2007-04-07 13:14:56 | Weblog
 産科も小児科も全国的に集約化の方向に進んでいる。で、現実には、小児科の場合、集約化された病院では、夕方から朝まで、深夜もだらだらと来て、小児科医が5人以上いる所も大変な様だ。又、夜遠くから1時間以上掛けて来る子ども(もちろん親御さんもだが)も大変で、来ても、多い所では1時間以上も待たされている。
 小児科医が少ない為に集約化せざるを得ないことは、ある面では認めざるを得ない。しかし、船に乗って30分以上掛けて島から来たり(台風の時期は、大変)、交通事情の悪い所では大変な苦労である。
 小児科医5人以上いても、24時間、時間外も診るとなると、仕事は外来だけではないので、医師自身がくたばってしまう。1ヶ月に8回も当直しても、それが認められず、裁判で負ける時代だ。睡眠不足で眠かったり、働き過ぎで疲れていて、判断力が落ちて不幸な結果になった時には、理由いかんに関わらず、自己責任で犯罪者にされてしまう時代だ(日本の医師は、当直明けも、ちゃんと仕事をしている)。

 私の場合、何故、小児救急が自分なりに続けて来られたのか、又、今も続けられているのかの理由を自分なりに述べたい。

 まず、殆ど患者さんを裏切らない感じで、土曜も日曜も祝日も、年末年始も、365日、救急をしてきている(自分のいない時は、小児科医の代診で)。実績で、それなりに、信頼を得ている。
 それも、夜の20時前後に、必ず1回、時間帯を決めて診てきている(以前は、20時~21時、今は、19時半~20時)。理由は、そうすることで、深夜ひどくなるケースが極めて少なくなって、小児科医にとってもかえって楽になれるからである。
 土台、24時間、小児科医がいつも診れるはずはないし、診ろと言う方がおかしいと思う(医師法には、よほどの事がない限りは、断ってはいけない感じで書かれているが)。小児救急では、患者さんの協力がどうしても必要と言うことを、ずっと言い続けてきている。
 実際に、5人で24時間いつでもどうぞって感じで診ていた時には、1時間おきに統計を執った結果、夕方からずっと減り続けて早朝の数が一番最低になっていた。しかし、郷里で20時~21時と時間帯を決めて診ていた時には、その時間帯が断突多くなっていた。
 つまり、小児の場合は、充分に待てるケ一スが多いということである。しかし、けいれんが止まらない、息が止まりそうにあるとの時は、直ぐに診ていた。そんな感じで、生命の危機に関わる時には、小児科医と必ず連絡がつき、又、必ず後で小児科医から診てもらえると言う安心感を患者さん側にまず与え、又、患者さんの協力がないと出来ないと言うことを患者さん側に常に知ってもらうことが、大切なことだと思っている。
 24時間、数少ない小児科医で、コンビニ感覚で出来る訳がない。しかし、反対に、20時前後に1回は診ておかないと、深夜起こされる可能性が高くなるし、18時からは絶対に診ないと言って全く診ないでいると、朝、危ない状態になっている可能性がある。
 今の私の病院勤務では、(団塊の世代の私には)もう昔の様に体力的に頑張れないので、当直の先生に深夜はお願いしている。しかし、どうしてもの時は、(患者さんの為に医者になっているからして)診ている。しかし、深夜に当直の先生から呼ばれることは極めて少ない。深夜、軽症までも小児科医が診る必要はないと思うし、いつも診ていると、深夜待たされないでいいとか、24時間していると言う風に患者さん側に受け取られ兼ねない。数少ない小児科医でする時には、ある程度のセ一ブを(医療側も患者さん側も)共にすることが絶対に必要だと思う。
 時間外診療では、必ず、電話をして来る様に指導している。つまり、時間帯を決めていても、時々、ちょっと遅れたり、時間がずれたりすることがあるので、その旨を告げている。前もって、外来に張り出したりもしている。
 
http://www4.ocn.ne.jp/~kamiama/syounika-jikanngaitoukei-matome.html

http://www4.ocn.ne.jp/~kamiama/syounika-nyuuin-toukei.html

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新人職員への話

2007-04-07 07:44:44 | Weblog
3月5日の新入職員のオリエンテ一ションで話をと、副院長から依頼があり、受けてした。20分と言われたいたのに、前日になって、30分と言われ、慌ててパワ一ポイントでスライドを作成した。何を話せばいいのかはっきり言われないままに、自分のペ一スでいいと院長の許可をもらっていたので、それなりに作成した。スライドが多過ぎて(60枚にもなってしまった)、本番では、時間がなくて、最後は駆け足でしてしまった。
 その中で、日本のどこが素晴らしいのか、外国滞在経験から、次の様に言った。
「平和である。自由に発言できる。教育が進んでいる。医療が進んでいる。飢え死にすることがまずない。日本人の多くが、真面目である。努力で、ある程度まで、可能である。気候が温暖。健康的な食事が多い。」
 又、生きる上で、趣味を持つことの大切さも言い、次の様に言った。
「人と交わる趣味の方がいい。仕事以外に、得意なものがあるといい。ボランティアにつながる趣味の方がいい。趣味は、楽しくないと続かない。仕事が2番目に好きなのが、理想的かも知れない。直ぐに出来る趣味は、飽きる。出来ない理由は、決まっている。次の3つ、つまり、「忙しい」、「頭悪いから」、「歳だから」と。それは、言わないこと。趣味も、継続は、力なりで、石の上にも3年の格言と同じ。常に、新しいことに挑戦する生き方。生きることは、学ぶことである。」
 副院長から、もっとゆっくりと聴きたかった。新入職員だけの話ではもったいない内容だったと言われた。(ご清聴どうもありがとうございました)

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