小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

担任として必要と感じるのは「もう一人の自分」

2018-06-19 07:17:19 | 学級生活の攻略法
担任をしているとクラスの子どもたちへの愛情が日に日に強くなるものです。
その愛情がゆえに、子どもたちと向き合う姿勢も真剣に、本気になります。
時に子どもたちと一緒に思い切り笑ったり。
思い切り悩んだり。
思い切り感動したり。
そして思い切り怒ったり。

そんなときは、担任である、大人であるにも関わらず冷静さを失うときもありますが、それくらい先生は子どもと共にあるということの証だと言えます。

私も今担任をしながらそんな時間を過ごしています。
幸せなことです。
自分の全力を注ぐべき相手がいるということですから。
そして、その中で最近時に思うことがあります。
それは
「もう一人の自分が必要」
ということです。
この「もう一人の自分」は何をする者かというと、少し離れた所から、クラスを客観的に見る者です。
そのクラスとは、子どもたちはもちろんですが、担任である自分も含めたクラスのことです。

担任と子どもたちとで創る、トータルとしてのクラスを、そのもう一人の自分が客観的に、冷静に見る。

そんな自分が必要だと感じています。
例えば、子どもたちを本気で叱っているとき、叱る自分は頭がいっぱいで、目の前の子どものことしか見えておらず、叱っているその瞬間のことしか考えていません。
しかし、離れたところから見ているもう一人の自分はそうではなく、叱っている自分さえも冷静に見ていて、
叱ることにどんな意味があるのが
叱られている子へは今後どんなフォローが必要か
周りの子への影響はないか
叱り方は適切か
長い目で見てこの出来事は今後どんな展開に進むべきか
そして
叱っているこの先生に足りないものは何か
この先生は今後どう成長していくのか
そういったものを、叱っている自分とは対照的に、落ち着いて、そしてゆとりのある温かい目で見るもう一人の自分です。

いつもこんな自分をもつことができれば、仕事も少し安心できます。
よからぬ方向に進もうとしたときは、きっとこの自分が修正してくれるでしょうから。
こんな自分を創るためには、まず自分自身に心のゆとりが必要でしょう。
心掛けていきたいと思います。

意外な指導で掃除が無言になりました

2018-06-02 11:54:46 | 学級生活の攻略法
3年生を受け持っていますが、まだまだ掃除の仕方が未熟だと思っています。

ホウキの使い方がなっていない
雑巾のふき残しが多い
おしゃべりが聞こえる
時間内に終わらないときも

ここら辺は100点をめざしたいところですが、まだ3年生という実態を考えて、段階的に指導を進めていこうとしているところです。
また、我がクラスは40人をはるかに超える特別なクラスで、教室も通常のサイズではなく、とにかくでかいんです。
だから掃除がなおさら難しいし、子どもたちの努力だけでは追いつかないところも実際あります。
なので、相当な工夫が必要です。
私も4月以来あの手この手やっているところです。

今回は少し思い切った方法を試しました。
それは
・ホウキの子と雑巾の子とでペアを作る
・ホウキの子がはいたすぐその後を、雑巾の子が拭く。(ワイパー拭き)
・教室の床を明確に区切り、ペアごとの担当場所をはっきりと割り当てる
・ゴミ1つなく、拭き残し1つなくなったら、次のゾーンに進む

普通の教室ならペアを作ったりすることはないし、すべての床をすべての子が掃除するところでしょうが、我がクラスの場合その必要性を感じました。

そうしてやってみたところ…

時間内に作業が終わるようになったし、みんな自分の役割を果たせるようになり、とりあえずの進歩を見られてよかったです。
が、最も大きな変化が
「掃除がほぼ無言になった」ということでした。
作業の間、子どもたちがしゃべることなく、黙々とした雰囲気ができているのです。
私は
「それと、掃除時間はしゃべらないように」
とは言っていません。
もちろんそれは望ましいことですし、将来的にはそこもめざすつもりであましたが、そのことを求めてはいない今回、なぜかそこを達成できてしまいました。

なぜかと考えてみると、やはり
・自分がやるべきことが明確になった
・自分がやるべき場所が明確になった
・自分と共にやる人が明確になった
ということが、子どもたちの掃除への集中力と緊張感を高め、それが自然と無言作業へとつながったのだろうと思います。
自分でも予想していなかった意外な成果が見られて驚きました。

おそらく、
「掃除は無言でやりなさい」
という指導から入っても、それを徹底させるのはなかなか難しかったはずです。
3年生、我がクラスの実態からしてもそれは想像がつきます。
しかし今回「偶然に」その姿が得られたことで
「すごいね。掃除を黙ってできるんだね」
とほめることで、今後継続できることはおおいに期待できます。

「無言を強要する」のではなく「無言になる必要性をつくる」こと。
勉強になりました。

学級開きから1ヶ月。重要な勝負所を迎えます

2018-05-02 20:25:14 | 学級生活の攻略法
学級開きから約1ヶ月。
クラスの実態というのも把握できました。
子どもたちは相変わらずかわいいものの、クラスとしての「課題」も明らかになるのもこの時期です。

・友達同士の「~くん、~さん」付けが徹底されていない
・給食の待ち時間が騒がしい
・宿題の漢字が全体的に丁寧さが足りない
・廊下を走る子がいる
・下級生に対する思いやりの意識がまだ芽生えていない
などなど。

新しく受け持つ子たち、クラスだからこそ先生の目も新鮮で、こういった課題を客観的に正確に見つけられるのも、この出だしの時期の特徴です。
さて、こういった課題に対してどうアプローチしていくか。
そこが肝です。
気付いたらその場で
「ちょっと待ちなさい!今呼び捨てしたでしょ!だめですよ!ともだちには…」
と指導することももちろんあるでしょうが、中身によっては、プランを立ててじっくりとアプローチしていくほうが効果を生むものもあるということ。
そこを見極める目を先生は持ちたいですね。

・隣の学級の実態も聞いてみて、同様の課題があるなら、学年という大きな枠組みの中でアプローチしていく。
・道徳的な話題にすり替えて、子どもたち自身に考えさせてみる
・学級会の議題として挙げさせ、子どもたちに主体的に改善させていく
・全体指導よりも、個別指導で攻める
・個別指導よりも、全体指導で攻める
などなど

どんな指導も、その中身がまっとうなものであっても、その方法とタイミングが重要で、そこを間違うと効果が上がらないだけでなく、効果を上げられないということは
「ここは叱られても大丈夫なんだな」
と子どもになめられてしまうことになります。
学級のスタートのこの時期に、子どもになめられてしまうのはかなり痛いことです。
このとき築かれる先生と子どもの不適切な関係が1年間続くことになりますから。
だからこそ、なんとしても先生がアプローチを始める課題については、100%クリアさせるとこを見せなければなりません。

40人をはるかに超える学級の担任になってみると

2018-04-20 18:36:55 | 学級生活の攻略法
40人をはるかに超える「40人超学級」の運営に汗をかいている毎日です。
どっぷりと担任の先生をしてるって感じです。笑
おかげでかなり頭を使います。
「子どもを動かすにはどうすればいいか」
「集団を動かすにはどうすればいいか」
という基本に。
高学年を担任すると、担任がここにあまり苦労しなくても子どもたちは主体的に動けることがあるし、低中学年でもそこまでの人数がなければ動かしやすいものです。

しかし今回私が相手しているのは、3年生(今はまだ、こないだまで2年生だった子たちって感じ)
そして、「40人超」

授業で教科書を開かせるだけでも簡単にはいきません。
そうなると、本気で
「なんと指示を出せば全員が確実に開けるか」
「なんという指示では通用しないのか」
「さらに、「素早く」開けるようになるには何が必要なのか」
こういったことを考え抜くようになりました。
給食にしてもそう。
安全、衛生的で、かつ効率的な配膳のシステムって他にないだろうか。
だって40人超分の配膳をするのは普通のクラスより明らかに時間がかかるし混雑するから。
宿題の丸付けもそう。
30人程の人数を見るのと同じペースでは通用しないわけです。
何か「攻略法」を考えなくては。

改めて、教師の仕事の原点に帰った感じです。
そして、意外なことにこの苦心が私にはなかなか面白く感じています。

年度末のこの時期に担任を襲う落とし穴

2018-03-12 20:49:56 | 学級生活の攻略法
学年末ですね。
どの学級も、残りの時間とにらめっこをしながら、やらなくてはいけないことをきちんとやり遂げて今年度が終われるようにがんばっているところでしょう。

担任をしていてこの時期にかなり痛いのが
「欠席」
です。
まだインフルエンザをひきずっていたりする学級は大変ですね。
やらなくてはいけないことが山積みなのに、欠席で一人でもそれができていない子がいてしまうと、先には進めないものです。
なのでこの時期、そしてこの時期に入るもう少し前の時期から担任が心掛けておくべきことの一つとして、
「全員いるときがチャンス。やるべきことを済ませる」
ことでしょう。

では、この時期にやるべきこととは。
・通知表や要録に関わるテスト、評価
・全員回収のアンケート類
・教材を注文している図工等
・学級文集
・撮りたいと思っている集合写真

こういったものがあるなら、まずは優先的に全員出席の日にやっておくといいでしょう。
「まだ余裕があるから」とか
「楽しい活動だから後の楽しみにとっておいて」
なんて考えていると、思わぬ欠席に泣かされることになりますから。

実は私が今その状況です。(泣)