小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

自分の研究授業にあえて「余白」をつくる

2017-11-06 22:55:04 | 教師力UPの攻略法
もうすぐ私は研究授業をします。
校内研修の一環です。
4年生で算数をします。
それに先駆けて、事前研修として「模擬授業」をしました。
先生たちを子ども役にした形の模擬授業です。

自分は研修主任をしていることもあり、この研修の充実を、どの先生にもためになる時間をと、考えているところです。
それで、この模擬授業に際して、指導案を作るなどの準備もしたのですが、あえて、授業に「余白」を多く作りました。
ここでいう余白とは、
・まだ内容が定まっていない
・まだ方々を迷っている
・ちょっと無茶なことをしようとしていて不安定
みたいな部分のことです。
こんな部分をたくさん含んだままの授業を、先生たち向けにやりました。
すると、私のねらい通りに、先生たちがいろいろとつっこんできました。
「ここはおはじきを実際に操作させた方がいいんじゃない?」
「子どもの考えの、AとBを扱うな順序を逆にしたら…」
「ここは前時の学習内容を掲示しておいて、それを振り返らせる形にしてみては?」
「そこはスクリーンに映し出すべきでしょ~」
余白が多いためにいろんな観点から意見が出て、騒々しいまとまりのない模擬授業になりましたが、いいんです。
何の結論も出ず、授業者の私としては「振り回された」みたいな感じですが、何よりそれが「楽しかった」から、いいんです。
ベテランの先生も、若手も、理科専科の先生も、特別支援の先生も、みんな意見
していました。
なんか、私がする授業なんだけど、いつの間にか、みんなでする授業みたいな感じになっていました。
それがうれしかったです。

「余白が多い模擬授業」
参加した先生たちにとったら、
「頼りない授業者だな!」
って思われたかもしれませんね。
だから、本番ではちょっと見返してやるつもりで、ちゃんとやらないと。笑
できるかな。笑

運動会を通して見えるもの

2017-09-13 21:39:38 | 教師力UPの攻略法
本校も運動会練習が毎日続いています。
私にとってはこの学校に赴任して初めての運動会。
そして久しぶりに担任として臨む運動会です。
やっぱり、運動会やその練習に、学校の今の本当の姿が表れるという面はありますね。

子どもたちにどれだけの力がついているか。
職員がどれだけ優れた指導をできているか。
学校としてどれだけまとまっているか。
地域や保護者の協力する姿勢はどれくらいか。

こういったものが、露骨に見えます。
私も、久々の担任として子どもたちと一緒に主体的に関わりながらも、同時に初めての運動会で学校の姿を見ようと、一種の客観的な見方をしながら臨んでいます。

私にとって3つの意義がある夏休みになりました

2017-08-26 08:29:24 | 教師力UPの攻略法
この夏休みは私にとって3つの意義がありました。
①フォレスタネットさんと出会った
→前回の記事で書いた通りです。

②企業研修に出た
→長期の企業研修に出ることができました。
今回は食品製造、販売に関わる企業で、またここでも多くのこと学びました。
学校との大きな違いは、
「100%主義」
というところでした。
学校では、子どもの教育に関して、目標に向けた100%を目指しはしますが、それはなかなか難しいことで、実際は「80%」あたりを合格ラインとすることが多いです。
でも食品製造に関する仕事で「80%でいい」なんて感覚は許されません。
食品の衛生や味、売り上げなどについては必ず100%でなくてはいけないという姿勢で、仕事をしています。
それはすごく厳しい世界で、緊張感があり、神経をすり減らす雰囲気がありました。
しかし同時にその緊張感が職場全体にほどよいリズムとやりがいをもたらしているとも感じました。
そういったものを職場全員で共有することで、トータルとして企業のクオリティを高めているんだと思えました。
学校とはまた違うそんな風に当たることができたのは、私にとってとてもいい刺激になりました。

③歯医者に行った
「なーんだ」と思うでしょうが、私にとってはかなり重要。笑
ずっと行きたかったのですが、なかなか行けずにいて、ようやくこの夏休みに行くことができました。
してもらったのは歯のクリーニングと「親知らずの抜歯」
この抜歯が辛かった~
横向きに生えている厄介者で、以前から抜いた方がいいと言われてはいたのですが、特に痛くもないし忘れたふりをしていました…
しかし今年は勇気を振り絞りました。
クラスの子たちに
「歯医者に行け歯医者に行け」
と言ってるからには自分が手本を見せなくてはいけません。笑
長時間にわたりガリガリゴリゴリやる大変な抜歯でしたが、がんばりました。
抜歯後、まだ痛いです。笑

ということで、今年の夏も私なりに意義のある夏になりました。


「フォレスタネット」さんとの出会い

2017-08-17 14:05:31 | 教師力UPの攻略法
みなさんは
「フォレスタネット」
というサイトをご存じでしょうか?
いわゆる「教育情報提供サイト」といえると思いますが、似たものとしては従来からある「TOSS」や「EDUPEDIA」などがあります。
まだこのフォレスタネットはスタートしてからの日が浅く、大々的に宣伝もしていないので認知度は低いかもしれませんが、コンテンツの基盤が整い次第、近いうちにアピールしていくようです。

と、なぜ私がこのフォレスタネットを紹介しているかというと、実は先日、ここから声を掛けていただき、担当の方とお会いすることができました。
フォレスタネットさんは全国の先生たちの様々な実践を熱心に探索しているようで、たまたまこのブログを見つけていただいたそうです。
フォレスタネットは東京の企業なのですが、担当の方は「直接会って話したい」ということで、なんと遠い遠い地方の私の自宅まで来てくださいました。
私もこんなケースは初めてなので緊張しました。

実際にお会いしてお話しすると、私の実践や考えを色んな観点から尋ねてくださるのと同時に、フォレスタネットとしての教育理念や、その発展のための構想、そして担当の方の経験や思いというのもたくさんお伺いすることができました。
私の話以上にそちらの話の方が中身があり、私にとってはとても新しい刺激になりました。
教員の、教員目線の話というのは普段から飽きるくらい聞いていますが、こうした違う立場の方の違う角度からの話はとても新鮮です。
私の知り得ない新しい情報にも詳しく、勉強になりました。

そして、このフォレスタネットは、紛れもなく価値の高いものだと確信しました。
現場の教員のために役に立つ情報が満載で、ほしい情報を得たり、発信したり、共有したりするシステムがかなりスマートです。
構築して日が浅いというのに、すでにコンテンツはかなり充実していて、掲載されている記事も、もう30000を超えていました。

また、この担当者の方の仕事ぶりに強く感激しました。
だって、名もない一教員の私にこうして会いに来てまで情報を、人材を得ようという努力をしているわけです。
面会の事前事後の色んなやりとりに関しても、その仕事の速さと丁寧さには頭が下がりました。
「これが成長する企業の最先端で動く人か」と、同じ社会人として勉強になるほどでした。
たった一度の面会でしたが、私にとってはとても有意義なものとなりました。

今後、私もこのブログの記事を中心に、このフォレスタネットに情報を提供していくことになります。
つたない実践ばかりですが、少しでも、誰かの役に立てれば幸いです。
このブログをご覧の皆さんも、ぜひ一度、フォレスタネットを検索してみてください。

嫌らしいほどの話術が耳に障りました

2017-08-05 22:22:38 | 教師力UPの攻略法
校外のある会合に出たとき、そこで話をするあるお偉いさんの話し方が、ちょっと
「うまいな」
と思うことがありました。

その人は、人権に関する話にふれ、その中でこう言いました。
「ところで皆さん、こんな話は知ってましたか」
(こういう間のつなぎかたにもちょっとしたセンスが感じられるな)
「私は全く知らなかったのですが、今では「肌色」という色は存在しないらしいですね。」
(え?)
「いかがですか皆さん、ご存じでしたか?」
(え?知ってるでしょ、そんなこと。え、みんなどうなの??)
「恥ずかしながら、私は全く知りませんでした。どうも、俗に言う肌色は、私たち日本人が勝手に…」
みたいに話を続けました。

この話術、意図的だなと思いましたね~ 笑
「私は知らなかった」
「皆さんは?」
これらのフレーズに、思わず聞いてる側は耳を傾けてしまいます。

だって、「今どき肌色はない」なんて話、もうみんな周知のことじゃないですか!?
もう結構前から言われてるはずですよ?
しかもその手の話を壇上でするような人がですよ?
その話を知らないなんてあり得ます!?
ちょっと、私にはわざとらしいほどの話術に聞こえて、むずかゆいように聞こえました。
が、わざとにしろ何にしろ、私も聞く側として興味をそそられたのは事実です。