研究大会の翌日の土曜日。
この日は県の教職員のバレーボール大会でした。
私の大好きなバレーです。
今回も燃えないわけがない!
私,毎回バレー大会の前にはレポートを作るんです。
主題:一人一人の豊かな個性を生かした本校の楽しさの追究
副題:県教職員バレー大会を通して
A4で数枚にわたるこの計画を,先生たち全員に配布します。
主題の横には「?」をつけて。
中身は悪ふざけもいいところ。
先生たちの仕事上の揚げ足をとっては,笑えるネタにして羅列しています。
(「めざす職員像」例)
「研究授業で大失敗したA先生が,せめてバレーで取り戻すために必死になる」
こんなのを先生たち全員分書きます。
そして,研究の最後には,強引に「バレーがんばりましょう」と結ぶわけです。
この研究計画は,配布するには勇気と許可がいるもので,今年も校長室に一番に持っていき,真剣に
「いかがでしょうか!」
と伺いを立てました。
このあとの校長のリアクションが非常に重要になるわけです。
「こんなの… だめだよ。」
「けしからん!」
などという残念なリアクションが返ってくる可能性もおおいにある中身なので,かなり緊張します。
うちの校長はというと,今年新たに来た校長ですが,レポートにざっと目を通したあと…
「・・・ははは!いいね!いいね!早く配らんか!わはは」
ほ~
よかったよかった
肝っ玉のでかい校長でよかった。
実際,こんだけのレポートを書くのに相当な時間と頭を使っていますから,ボツを言われた場合はかなりへこみます。
そして,先生たちに配布。
ここでも勇気がいります。
でしゃばった感じでは出したくないので,できるだけ職員室に人がいないときを見計らって,裏返して机上に配布しました。
そして,数日かけて今度は先生たちからのリアクションを待ちます。
なにせレポートの量が多いので,読むのに時間がかかるから,「数日」待ちます。
わざと字を小さくして,ぐだぐだとした文章をいっぱい書いているので「バレーの”新聞”」と言っている先生たちもいます。
どきどきするのは,気を悪くしたり,くだらないから目も通さないという先生がいないかということなのですが…
今回も,みんなおおいに笑ってくれました。
職員室で直接「おもしろかったよ」って言ってくれる先生もいるし,飲み会の席でのいい笑い話になることが多いです。
みんな,自分のことが笑いのネタにされてしまっているのに,本当にいい人だなと思います。 あ~よかったよかった。 結局 私が個人的に書いた,こんなバカげたレポートすらも受け入れてくれる職場だということで,それが何よりうれしいということです。 ぎすぎすした職場では,こんなもの通用しないでしょう。 先生たちの気持ちにゆとりがあって,お互い気心の通じ合った,いい関係が築けている職場でなくてはできないことだと思います。 もちろん私も,本心は「悪ふざけ」なんかじゃなく,本当に先生たちとの「親睦」を深めて,職場に笑いや明るい雰囲気をもたらしたいという思いで作っています。 とても外部には決して見せられない秘密文書ですが,本校の先生たちの間だけで守られる秘密になり,それがまた職員室の融和をもたらすものになればと思っています。 今回も,これを認めてくれる校長で,先生たちで,よかったです。 …かといって,私もあまり調子に乗りすぎないようにしないと,です。(笑)