小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

学校とお金 うそのような本当の話

2016-09-19 07:22:20 | 雑談
とある研修会に出たときのことです。
他校から来てる先生たちと研修の合間にちょっと雑談をする中で(研修よりもこっちが盛り上がることも)驚く話を聞きました。

いわゆる「学校とお金」の話です。
本県は広くて,いくつもの地区で構成されています。
学校を運営するお金はそれぞれの地区に任されている面が大きいので,
裕福な地区=裕福な学校
貧乏な地区=貧乏な学校
という構図が明確です。
ここで聞いた話は2つのうち「貧乏な学校」を転々としてきた先生の話でした。

「それはもう悲惨」らしくて
・消耗品費0円。授業で使う材料は担任が100均でいつも買う。
・コピー機の横に名簿が置いてあり,誰が何枚コピーしたかチェックするようになっている。
・学校に大型テレビは1台しかないので,授業で使うときは予約制。
・事務室からチョークをとるときは1本ずつしかダメ。
・教室は当然,職員室にすらエアコンはなし。
・石灰は運動会以外使用禁止。体育で運動場にラインを引くときは足で引く。

耳を疑うような実話が続々出てきました。
「運動場に足でラインを引くって,ギャグですね」
「でも本当なんですよ」

私もいくつかの地区を回ってきた中で,財政的な格差は少なからず感じていましたが,ここまで貧乏な所は経験がありませんでした。
結論,みんなが声をそろえるのは
「県内平等にしてほしいよね」
ということでした。
こんな貧乏な思いをしている学校がある一方で,裕福にしている学校があるのも事実です。
ある地区では,全学級に大型電子黒板が配置されていたり,普通教室にエアコンが設置してあったりします。
同じ県内でこんなに格差が生じるのは,教育の機会均等からするとどう見ても問題です。

この問題に,そこを経験してきた現場の先生は気付いていますが,もっと上の立場の人たちは気付いていないのでしょうか。
それとも気付いているけど,どうしようもないのでしょうか。
(おそらくそっちだろうとは思いますが)