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小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

自分のクラスが専科の授業を受けているとき

2012-06-08 22:15:34 | 学級生活の攻略法

自分のクラスが専科の授業を受けているとき,気になりますよね。

ちゃんと授業を受けているだろうか。

ふざけている子はいないだろうか。

甘えている子はいないだろうか。

授業の中身はきちんと理解できているのだろうか。

専科の先生はクラスの子たちをどう思っているのだろうか  ・・・

その間,担任はいわゆる「空き時間」になり,自分の仕事を進められるうれしい時間でもあるわけですが,やはりクラスの子たちのことが気になります。

自分の目の届かないところにいるとなると,なおさらです。

こんなときに

「うちのクラスは大丈夫」

と,何の心配もせずにいられるようになったら,きっと学級としてかなり成熟したということになるのでしょうが。

6月というまだ日の浅いこの時期。

まだまだ子どもたちは未熟です。

専科の先生が多いのは理科や音楽でしょうか。

主に高学年はこれらの教科を専科の先生に任せて教えてもらいます。

(ただしある程度大きな学校では, ですね。)

この専科の先生の授業のとき,私も経験が何度もありますが,子どもたちって,クラスにいるときと豹変したりすることがあるんですよね。

いつもは見せないだらしない表情を見せたり。

びっくりするようなトラブルが起きたり。

子どもたちの心理としては,いつも厳しい目を光らせている担任の先生がいないから気持ちが緩むのか。

そこまで厳しいことを言わない専科の先生に甘えているのか。

いつもの教室の授業とは違う特別な雰囲気に気持ちが浮つくのか。

いずれにせよ

専科の授業で見られる子どもたちの未熟さは,すべて担任の責任!

そういう意識をもとうと思います。

「いつもクラスではしっかりしている子たちが,理科の授業になったら急にダメになるのは,理科専科の先生が悪いんじゃないか」

これは間違い。

これは偏見。

理科の先生が悪いなんて味方は絶対にしないようにします。

例え,理科の先生の授業の腕がなくて,子どもたちをまとめる腕がなくて,授業自体が荒れやすい状況にあるとしても,そうです。

そんな状況でさえ,必死に学ぶ子どもたちを育てるのが担任の仕事です。

理科の何倍も普段一緒に授業をしている担任。

そこで子どもたちの資質を高めなくてはいけません。

そこで高まった資質は,たとえ1・2時間担任から離れた授業を受けたとしても,崩れることはないはずです。

それができているクラスこそ

「うちのクラスは大丈夫」

ですね。

イメージとしては

レベル1:担任の目の前でさえ子どもたちがだらしない。

レベル2:担任の目の前では子どもたちがしっかりしている。

レベル3:担任の目から離れたところでも,担任がいるときと変わらぬしっかりとした様子でいれる。

レベル4:担任の目から離れたところのほうが,子どもたちが本気でがんばっている。

という感じでしょうか。

専科の授業で子どもたちがだらしないのは,レベル2です。

もっと上をめざして指導をするのは,専科の先生ではなく,やはり担任です。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
担任が学級児童の責任を負うのは当然のことです。... (ある意味 そうですが)
2012-06-16 19:15:26
担任が学級児童の責任を負うのは当然のことです。レベル1の前にレベル0「専科の先生の時のだけ子どもがしっかり学習している」ケースが少なからずありますよね。レベル4とは別格の担任の授業不成立の傾向があるときです。中学校では教科担任制となり、生徒が教科担任の見分けて学習しているケースが多くあります。それは、先生による価値観や指導観、メリハリの優劣によります。生徒や児童はここから、多様な人物観、価値観、学習への自己責任の掌握、自己の学習意欲の上下を理解できる機会となります。小学校の専科制は、そんな意味のきっかけを児童に与えているわけです。広い見方で児童の成長を見守っていきたいですね。
 そして、専科の授業は専科の先生の責任です。中学校でも、教科担任が、学級の問題云々をふまえた上で、効果的な教科経営教科学習を行う義務を持ちます。専科の先生の指導力が、担任に及ばないのなら、それこそ、専科の先生が指導力や 児童生徒理解の質を上げることが必須ですね。それがあってこその、学級担任の責任です。いかがでしょうか。
 
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私は小学校で音楽専科をしています。 (れん)
2014-11-07 23:05:55
私は小学校で音楽専科をしています。
・・・非常に意識の高い担任の先生で驚きました。
こんな方と協力していきたいです。
返信する

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