我が6年生学級も,修学旅行を間近に控えています。
その話をすれば子どもたちのテンションは上がりっぱなしです。(笑)
たった1泊2日ですが,そこに大きなワクワク感をもつのはかわいげのあることだし,気持ちはとてもよく分かります。
いろんな事前学習をしながら,1日1日子どもたちの意識も高まっているようです。
ちなみに,私たち職員に割り当てられた部屋の数はちょっと少な目で,私は引率でいらっしゃる校長先生とペアの部屋に・・・
この話を子どもたちにしたらみんな大爆笑していました。
「おいおいっ 笑いすぎだろ」
って思わず突っ込みましたが
「先生と校長先生が二人でホテルの部屋に泊まってるのを想像したら… あはははは!」
ですって。
んん,まぁ確かに笑えるな(笑)
「そりゃ先生だってみんなみたいにホテル泊を楽しみたいよ。でも仕方ないだろ…」
なんて子どもたちにぐちってしまいそうになりましたが,仕事仕事。
さて,私の部屋割りはどうでもいいとして,肝心なのは子どもたちの部屋割りです。
これはかなり重要。
子どもたちにとっては,1年間の中でもかなり上位に入るくらいの関心ごとなのではないでしょうか。
仲良しの友だちとなれるだろうか…
自分だけ仲間外れにならないだろうか…
そんな期待や不安が膨らみまくって,夜も眠れないほどっていう子もいるようです。
その思いを受け止めて,できるだけ全員にとっていい部屋割りにしてあげたいところです。
私は
部屋割りはきみたちの自由に決めてよし。ただし,1人でも仲間外れが出るようなら,すべて先生が決める!
こういうときは,そんな風に伝えています。
これを事前に伝えておくのです。
そして一言付け加えます。
「先生に決められたくはないでしょ。だから,自分の部屋さえ決まればいいのではなく,クラスみんなが納得のいく部屋割りになっているかを,意識するようにしなさい。3日後に,部屋割りを決めます。」
このやり方,この言葉に子どもたちは真剣になってくれます。
自分のことだけではなく,クラス全体の一大事のようにとらえてくれます。
そして,気の利いた子から少しずつリサーチや根回しが始まります。
「いっしょにだれとなりたい?」
「○○くんたちとでいい?」
「一人になってる人いない?」
友だちにそういうことを聞いて回る姿が見られるようになります。
そしてその結果,こういった努力が功を奏して本番ではスムーズに部屋割りが決まることもあります。
万々歳ですね。
「自分たちでできた!えらい!」
と思い切りほめてあげます。
逆に,クラスに潜んでいた課題が明らかになることもあります。
一人の子がいてなかなか引き受け手が見当たらなかったり,仲良しどうしでうまく数を調整できなかったり。
そのときはもめますが,それも重要な経験です。
修学旅行を通して貴重な勉強ができる機会だと思って,どっぷりその状況に浸らせます。
そして本番までになんとか解決できるようにして,本番のときにまだもめているということがないように,そこは担任も責任をもってのぞみます。
部屋割りを単なる仲良しグループの結成の場にするのではなく,全員がクラス全体の安定を意識し,それを求めて動こうとする機会にしたいという思いです。