家庭訪問は後半戦に入ります。
私は
「子どもはその場にいてもいなくてもどちらでもいいですよ。」
としています。
前までは,必ずいるようにと言っていたのですが,何度もしているうちに,いなくてもいいのかなと思うようになりました。
逆に,いない方が話やすい場合もありますしね。
結論,親御さんがどんな話をしたいかによって,そこに子どもがいたほうがいいのか,いないほうがいいのか変わってくるから,それぞれの家庭にお任せします,ということにしました。
私自身,子どものころは家庭訪問が苦手でした。
というより,嫌いでしたねぇ
学校の先生が家にいるのが気持ち悪い感じがして。。。
子どもの自分にも感じられるあの気まずさって。。。
「どちらでもいいですよ」とした今年。
今のところ「いる家」「いない家」半々くらいですね。
さて
家庭訪問をしていると,たまに言われる強烈な一言があります。
「先生,うちの子が言うこと聞かないときは叩いてくださいね!」
これ系です。
この「叩いてください」は,昔ながらのというか,現代においてもというか,生きているところでは生きているようです。
もちろん
「分かりました!そうします!」
なんて言えるわけもなく,返事に困るわけですが。(笑)
これに限らず,家庭訪問では突拍子もない言葉をかけられることだってあり得ます。
大人と大人の会話ですから,冗談が交じることもあるし,本気どうしでも温度差や価値観が全くずれていることだってあります。
真剣に,謙虚に,誠意をもって会話にのぞむのがもちろん基本なのですが,
家庭訪問では柔軟に対応する心のゆとりももってのぞむ!
経験を重ねた先生にしかできないことかもしれませんね。
「叩いてください!」
に対して,真剣に「それは絶対にできません」とか「お母さん,その教育の仕方について言いたいのですが…」なんて超真面目路線でかぶせても,そもそものスタンスが違う二人がいい話をすることはできないでしょう。
だから,
「はははっ まぁ長い目で見守っていきましょう。厳しくすべきときは厳しくしますよ。」
とやんわりと返したり
「はははっ 元気なお母さんだね。○○くん,いつもこうなの?」
と子どもに話をふったり
「はははっ 叩かれたと言えば,昔の先生ってこわかったですよね~」
と何気に話をそらしたり
「はははっ …あ,そうだ。来週の修学旅行についてですが…」
と思い切り話題を変えたり
上手に対応できるようになりたいですね。
先生のプライバシーを根掘り葉掘りと聞いてくる保護者もいますよね。
そんなときもやはりそうです。
はっきり言って「時間をかけて取り合う話題」ではないですから。
家庭訪問に限らず,大人と大人の会話を上手に流せる腕を磨きたいところです。